フローズンカシス

敬愛せしお嬢様へ。

今年の夏は日差しは少ないようなれど、湿気の強い蒸すような気候が続いてございますね。
喉を痛めやすい気候でございますゆえ、良き紅茶をお召し上がりいただき、お労りくださいませ。

このようなお天気の日には爽快なデザートが宜しいかと、先日よりお屋敷にて「カシスとクランベリーのシャーベット」をご用意しております。
『フローズンカシス』と申しますカクテルのお味をイメージしておりまして、厳選したリキュールを用い爽やかに仕上げております。

お口をすっきりとさせる爽やかなお味でございますので、デザートとしてお召し上がられるのは勿論、ディナーにおきましてはお魚とお肉の間にグラニテ代わりにお召し上がりになるのも良いかと、お勧め致します。

また、別館ブルームーンにおきましても「フローズンカシス」をご用意しておりますが、こちらもまたルセットを変えました一風変わったフローズンカシスでございます。
どちらかお気に召していただけたら、ぜひもう一方もお召し上がり頂けたら幸いでございます。

ほんのひとときの涼を、お嬢様にお届けできますよう。

時任。

古谷でございます

まるで白く濁ったような、けむるような。

目には見えぬともそんな空気が視界を覆う。おもわずうだり、ぐだをまく。そんな蒸し暑い日が続く真夏日和。

むせかえるような白昼の熱気に包まれた、貴女の疲れたお身体に澄み渡る、そんな一杯に相応しきグラス。

それは至ってシンプルなつくり方。きわめて簡素なルセットではありますが、英国由来からの歴史ある、伝統の一杯でございます。

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暑中お見舞い申し上げます。

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

♪~まぶたに口づけ 受けてるみたいな 夏の日の太陽はまぶしくて

という歌詞が印象的な往年の名曲がございましたが、情熱的な日差しさえ疎ましく感じられるこの頃でございます。
「吾輩は猫である」で、語り手の猫が暑さを嘆く一節がございましたが、まさに同感の思いがいたしますね。

こうも暑さが続きますと、ついつい食欲もおとろえがちとなりますが、お嬢さま方におかれましては、日々のお食事をしっかりとお取りになりまして、夏バテ知らずにお過ごしいただければ、これに勝る幸いはございません。

・・・とりあえず、前向きなメニューで鰻のかば焼きあたりなどいかがでしょうか?

おっと、これは私の一番の好物でございました。
ついつい考えるのも億劫になり、即座に頭に浮かんだものを書き記してしまいまして、大変申し訳ございません。
夏の盛りには、少しばかり重いお品でございましたね。

では、シェフ自慢の冷製パスタなどご用意いたしましょう。
暑気払いと、食欲増進になればうれしゅうございます。
あまりにお気に召しまして、かえって暴飲暴食につながらないかと、それも心配でございます。
夏は楽しみも多くございますが、使用人といたしましては、まったくもってお嬢さま方のお体が気遣われる季節でもございます。
どうぞ、くれぐれもご自愛くださいませ。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。