新年のご挨拶を申し上げます。
伊織でございます。
2025年は早々より初釜と称してお茶会を開催することとなりました。
2日間にわたって開催し、なるべくゆっくりと新年のご挨拶がお伝えできる時間をご用意したいと考えております。
普段の紅茶サロンとは違った顔ぶれでのお迎えと、あたたかいお茶でのおもてなしを準備いたしました。
お嬢様の1年が幸多きものとなりますよう願いつつ、使用人に許される限りお力になれるよう努めてまいります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
SWALLOWTAIL
新年のご挨拶を申し上げます。
伊織でございます。
2025年は早々より初釜と称してお茶会を開催することとなりました。
2日間にわたって開催し、なるべくゆっくりと新年のご挨拶がお伝えできる時間をご用意したいと考えております。
普段の紅茶サロンとは違った顔ぶれでのお迎えと、あたたかいお茶でのおもてなしを準備いたしました。
お嬢様の1年が幸多きものとなりますよう願いつつ、使用人に許される限りお力になれるよう努めてまいります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
早くも一年を振り返る時期になってしまいました。
私的には早く過ぎていった2024年でございましたが、お嬢様はどのようにお感じでしょうか。
伊織でございます。
振り返ろうと思案してみましたが、どうも2ヶ月前の自身のことも満足に思い出せないので、早々に諦めることにいたしました。
たった2ヶ月前のことが、1年も2年も前のことのように感じられます。
2ヶ月前でこれなのですから、2024年の年始のことなんてもっての外です。
物覚えも覚えたものの持続力も乏しい質なのですが、どうもここ最近はそうした特性が強まっているように思えてなりません。
使わなければ錆びるのは道具も頭も同じことのようです。
早くも来年の目標が生まれました。
「頭を使おう」でございます。
頭を使うことで1日の密度が高まるような気がいたします。感じること、考えることが多くなれば1日の情報量が多くなり、結果密度の高い毎日が送れるのではないでしょうか?
現時点での2025年の目標は「頭を使おう」ですが、新年を迎えるまでにもうひとつ「目標を忘れない」という、より身近でのっぴきならない目標を第一に掲げて過ごしてまいります。
11月1日は日本紅茶協会が認定する紅茶の日でございます。
紅茶、お好きですか?
伊織でございます。
お屋敷でもここ数年、この日に合わせてイベントを行わせてもいただいております。以前には11月1日にちなみ、毎月1日もしくはその月の開館初めの日に特別にわたくしがお選びした紅茶をご提供しておりました。
現在ご提供しているプレミアムティーの前身でございます。
ちなみにこの紅茶の日、先述の通り日本紅茶協会が認定するものですから、決して世界共通のものではありません。
例えば紅茶文化の国イギリスでは4月21日にナショナルティーデイが定められており、紅茶の日と呼んで相違はないかと思います。
さらにはさすがにイギリス、上記のナショナルティーデイのみならず『ナショナルクリームティーデイ』という日も存在しており、毎年6月第4金曜日に祝われていると聞きました。スコーンにクロテッドクリームとジャムを合わせて過ごす紅茶の時間が、イギリスにおいてどれだけ大切なものかが分かりますね。
対してこれまた特徴的なのがアメリカの6月10日ナショナルアイスティーデイです。アイスティーが生まれた地であり、今でも紅茶の多くがアイスティーとして消費されるアメリカらしい記念日でございます。
さらに紅茶の日といえば5月21日にインターナショナルティーデイという日がございます。こちらは国連が制定した日であり、おもな茶生産国を中心に注目されているとのことです。
ひとくちに紅茶の日と申しましても、土地によってさまざまですね。
とくに4,5,6月とファーストフラッシュや日本でも茶摘みの時期に連続している点が個人的に興味深く感じました。
お嬢様が紅茶に興味を持ち、興味をより深めていただけることを願いながら、明日もまた紅茶をお淹れいたします。
暑い季節が長くなり、秋がもはや概念上の存在になりつつある昨今、お嬢様はいかがお過ごしでしょうか?
伊織でございます。
ティーサロンでもご用意のあるウェッジウッドのティーカップ・プシュケは、その名前の由来をギリシャ神話に求めることができます。
プシュケとエロスの物語を題材としたこのティーカップは、ふたりの結びつきを表すラブノットというリボン模様があしらわれていることはご存知のお嬢様もいらっしゃることかと思います。
プシュケは魂や精神を表す言葉であり、プシュケとエロスの物語は精神と肉体の関係を神話にしたものなのだそうです。
と、ここまではわたくしも今まで承知していた内容でしたが、先日プシュケという言葉にもうひとつ意味があることを知りました。
その意味とは「蝶」です。
蝶が幼虫から蛹、そして成虫へと成長していく様子に、何か不思議で神秘的な要素=魂を見出したのでしょうか。
ひらひらとどこかへ飛んでいく、というのもなんとなく魂を思わせるのかなとも思ったりいたします。
神を愛した人間プシュケ、彼女は魂や精神であり、そして蝶でもあったのですね。
そういばティーサロンに飾ってあるプシュケの絵にもたしか蝶の羽が……。
バナナはお好きですか?
わたくしは好きです。
伊織でございます。
ベリーと聞くと、お嬢様は何を思い浮かべますか?
ブルーベリー、ストロベリー、ラズベリー、ジュニパーベリー、ティーサロンで登場するだけでも様々ございます。
しかし、こうした中でストロベリー=いちごがベリーには含まれないという話は有名でございますが、実はベリーのようでベリーでないという植物は思いの外多かったりするのです。
例えば上にあげたベリーのうち、植物学的にベリーに分類されるのはブルーベリーだけです。名前に惑わされてしまいますが、ラズベリーもジュニパーベリーも本当はベリーではないのだそうです。
そんな紛らわしいベリー類ですが、普段接しているとまったくもってベリー感のないベリーというのが、なんとバナナなのです。
これは驚きました。
形状も大きさもベリーという言葉のもつイメージとはかけ離れているとは思いませんか?
ですがきちんと植物学的に分類するとベリーに含まれるのだそうです。
不思議ではありませんか?
こんなにも日常的にいただいている印象と実際の分類に差があるとは。
これからはベリースムージーを注文してバナナジュースが提供されたとしても、文句を言う筋合いはございません。素直に頂戴することといたします。
つい昨年までは、オリーブオイルと塩でそうめんを食べることが気に入りだったわたくしですが、食べ続けるとクドい、というさも当然な悩みによって私的な流行りは下火となってしまいました。
いかがお過ごしでしょうか。
伊織でございます。
幼少のころ、夏といえばそうめん、という具合によく母が用意してくれたものです。
めんつゆで食べるのがスタンダードでしたが、カレーライスを夕食とした翌日、冷えたカレーをめんつゆに溶かし込んで食べるというのもまた、我が家の風物詩でございました。
しかし、ある時期から「もう一生分のそうめんは食べた」という気がしてならず、そうめんを避けるようになってしまったのです。
嫌いなわけではありませんが、自ら食べたいとは思わない、という具合です。
ちなみに同じように「一生分食べた」と自負しているのはバナナチップスです。今は目にするのもはばかられます。
それはさておき、そんなそうめんを避ける気持ちが一転、またそうめん好きに引き戻してくれたのは海外での出来事でした。
留学中に母より送られてきた段ボールの中に、そうめんが入っていたのです。
「もう一生分のそうめんは食べた」と感じていたわたくしですから、なかなか手が伸びませんが賞味期限は長いので心配はありません。
なんて悠長なことを考えている内に賞味期限は目前に迫ってきます。
贅沢のできない学生の身ですから、食べられる物を粗末にするわけにもまいりません。
わたくしは渋々そうめんを茹でることにいたしました。
賞味期限間近のそうめんは、おいしかったです。
なにせアメリカ留学中です。そうとう意識が高くない限りはご想像通りのアメリカンな食生活の毎日です。
語弊を恐れず申しますなら、糖×脂肪のカロリー乗という摩訶不思議な計算式がまかりとおる毎日、そんな中でであったそうめんとめんつゆの、まぁなんとさっぱりしていたことでしょうか。
わざわざ流しそうめんなんてする必要もございません。
脳内では、訪れたこともない峡谷の清流の画が描き出され、見たこともないカワセミの狩猟の様子が映し出されます。
Mac & Cheeseでは決して体験することのない食事体験でございます。
これ以来わたくしは、すっかりそうめん好きに返り咲いたというわけでございます。
お嬢様はそうめんは召し上がりますか?
なにかアレンジを加えて召し上がっていますでしょうか?
オリーブオイルをつけるときは、ぜひ少なめにしておいてくださいませ。
梅雨なのか夏なのか、どうにもハッキリスッキリしない毎日でございましたね。
いかがお過ごしでしょうか。
伊織でございます。
今月20日、21日と2日間にわたりシドニーで開催されます「SMASH!」というイベントにお邪魔してまいります。
昨年に引き続きお声がけいただけましたのは、本当にありがたいことでございます。
たくさんの方が来日される昨今、すでにお屋敷のことを知っていてくださるということにも感謝ですが、ますます多くの方に知っていただけますよう努めてまいります。
百合野、隈川とともに、しばらくティーサロンを空けることとなってしまい申し訳ございません。お嬢様のお顔が拝見できないことはわたくしどもも寂しゅうございますが、務めを全うし、無事に帰国してご報告ができることを楽しみにしております。