トナカイの角はね

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

冬を迎え、寒さも厳しくなってまいりました今日この頃。

お嬢様、防寒具や冬用のお召し物はご用意なさいましたか。お体を冷やしませんようお気をつけ下さいませ。

冬といえばもうじきクリスマスがやってきますね。

幼少の頃のクリスマスの時期に「となかいさんのつのはなんのためにはえてるの??」と母親に尋ねたことがありました。

「トナカイさんの角はね、サンタさんが服をかけておくときに使うの」と答えた母を信じ、トナカイの角をコート掛けだと思っていた頃が私にもございました。

本当は雄同士で争うときなどに使われるそうです、角。

でも、もし私にも角が生えていて、お嬢様のお召し物をかけられたら便利…かも。

どうか良きクリスマスを。

隈川

集中力の著しい欠如

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

世の中にはモノの見方一つでいとも容易く好転する状況や、技術における気付き「コツ」というものが少なからず存在します。

かく言う私も、物事に取り組むときにはまず「コツ」探しから始めるという習慣がございます。

それも感覚論ではなく、知識としてコツを収集するのが好きなのです。

そうして頭で考えコツを探し、自身の悪い癖などを発見したときには「はぇ〜目から鱗だなぁ」などと申し…

…いや、あれ??

なんで、目から鱗が??

あ、ああ!
お話の途中に失礼しました。
つい気になってしまいまして。

考えてみると不思議ではありませんか。だって《目》から《鱗》でございますよ。

確かに、曇った眼が晴れるイメージにはぴったりな言葉です。

ですが、そもそも普通に都会で生活しておりましたら目に鱗が入る機会などないでしょう。それも両目。

何より、痛いでしょう。
黒目に鱗がくっついていたら。

よし、気になるので語源を調べてみましょう。

ふむふむ。
なになに、元はキリストの奇跡によって盲目の男の目が回復した際に、目から鱗のようなものが…

へぇ…

…キリストは七つのパンと少しの魚を増やし四千人の人々に食べさせた。
へぇ〜、すごいなぁ。食べ物を増やせるなんて、無敵じゃありませんか。

あれ?
何を調べていたんでしたっけ。

それにしてもお腹が空いてきましたね。秋ですし、焼き魚でも頂きましょう。私も少しの魚を沢山に増やせたらいいのですが。

お嬢様、食欲の秋をご満喫くださいませ。

隈川

継続は力なり

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

今年も気がつくとあっという間に10月。私と水瀬が屋敷に仕えて、5年の月日が経ちました。

初心忘れずべからず、でございます。
今後も精進したく存じます。

そういえば、今年は秋花粉にあまり悩まされておりません。

花粉に備え、体質改善を目指して漢方薬を飲んでいるのですが、これがなかなか効いているようです。

それとも毎日飲んでいるミーシュカに含まれるルイボスの抗アレルギー作用が効いているのでしょうか。

どちらにせよ良い感じでございます。

ハーブティーも漢方も、医食同源を基とする東洋医学による体質改善は継続することが大切ですからね。

それにしても、飲んだり食べたりは簡単に続くのに体を動かすこととなると途端に続かないのはいったい何故なのでしょうか。

前世で何かの呪いにでもかかったのでしょうか。

ご報告とご挨拶

ご機嫌麗しゅうございます、隈川でございます。

お嬢様。
私、隈川は本日より正式にファーストフットマンの任を仰せつかりましたことご報告申し上げます。

私は他者にも自分自身にも甘い人間であることを自覚しております。
教育係の役割を持つファーストフットマンという役職を全うする為には、後輩たちに見られて恥じることのないよう、これまで以上に責任を持った考え方が必要でございます。

しかしながら、根幹にある『お仕えする主人の役に立ちたい』という気持ちはこれまでと変わることございません。むしろ、より一層深まっているようにも存じます。

お嬢様の傍で、先輩方の伝統を踏襲しつつ自分がファーストフットマンである意味を見つけていけたらばと存じます。

精進致します故、これからもどうぞ宜しくお願い致します、お嬢様。

隈川

身の程を弁える

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

身の程を弁える、という言葉がございます。

なんだか一種の諦観のような、ネガティブな響きに聞こえるかもしれませんが、私の個人的に好きな言葉の一つです。

これは決して従僕である自分を卑下して申しているわけではなく、純粋に大切なことだと思うのです。

自分自身の能力や価値を分析するということは、多かれ少なかれ誰もがしていることではないかと存じます。

大切なのは現状を傲るのでも、嘆くのでもなく、向き合うこと。

私にしかできないことがなくとも、その時々に私ができることを見つけたいと思います。

隈川

魔法のランプ

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

突然ですが、お嬢様は魔法のランプをご存知でしょうか。
千夜一夜物語のアラジンと魔法のランプのお話などにも登場する、お願い事を叶えてくれる有名な道具でございます。(厳密にはアラジンと魔法のランプはアラビアンナイトとは関係ないそうですが)

この「魔法のランプを知っているか」という質問を投げかけたとき、だいたいの方は「知っている」と答えるでしょう。

しかしながら、私、その魔法のランプについて昔から気になっていることがあるのです。

…あの形、どこに火を灯すのでしょうか。

…そもそも、あれは照明器具のランプと同義のランプなのでしょうか。

むしろ、カレールーを入れるグレービーボートの方が形状として近いのではないでしょうか。

もやもやもやもや。
気になって仕方がございません。

…調べてみましょう。

…え!?ヘェ〜…

…インドではカレーは料理名じゃあないんだ。ヘぇ〜。
なるほど、なるほど、もともと「ご飯にかけるもの」という意味のカリが英語で訛ってカレーに転じて料理名に、なった、と。



いやはや、勉強になりました。
やはり知識欲を満たすのは楽しいですね。

お嬢様、明日のご夕食は本場のスパイスを程よく調合したカレーなどいかがでしょう。私、張り切ってチャイを淹れますね!

あれ。
何か忘れているような。
…きっと気のせいですね。

隈川

追記:魔法のランプの形状は昔のオイルランプの仲間で、細まった口の部分から中のオイルに灯芯を浸して火を点けるそうです。やはり照明器具でございました。