ラブ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ

1日 は一の酉。酉の市というと晩秋のイメージですが、実感持てない
ですね。三の酉まである年は寒くなると言われていますが、どうなり
ますか。季節感が変わってきてるようです。

ハロウィンが過ぎ、街は少しづつクリスマスの飾り付けに変わってき
ました。本来ですと嘉島は、晩秋から初冬にかけて空気が澄み、透明
感の増した、この時期の東京が美しく感じられ、好きでした。

しかし、こう暖かいと今年に関しては、嘉島の大好きな東京のベスト
シーズンは初冬ぐらいからになりそうです。しかし気温は高めですが、
それでも晴れた日の空は高くなり、徐々に澄んできているようです。

先日、そんな東京のベストシーズンに聞きたい CD に出会いました。
ジャズ・ヴォーカル界のキング&クイーン、トニー・ベネットとダイ
アナ・クラール共演の『ラブ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ』です。

このデュエット・アルバムはタイトルからも判るように、米国音楽界
の父ジョージ・ガーシュウィンの生誕120周年を祝って、現在も歌い
継がれるスタンダードの名曲が収められています。

世界同時発売で、出たばかりの CD ですが、二人による歌唱、ピアノ
・トリオの演奏ともども、現在のアメリカのエンターテインメント界
の粋が詰まった、芳醇な名盤に仕上がっていると思います。

トニー・ベネット92歳。かつてシナトラが「お金を出して聴きたいの
は、トニーだけだ」と語ったことで有名ですが、現在も第一線で活躍。
最近10年間のアルバム・セールスは1000万枚を超えています。

そして、これまで発表した8作品を全米ジャズ・チャートNo.1に輝か
せているダイアナ・クラール。二人の声は時を重ね、熟成された香り
高いお酒のように酔わせてくれました。

歳を重ねていくいうことも悪くないなあと、嘉島に勇気も与えてくれ
た CD です。ジャズ・ヴォーカルを聴く機会は中々無いと思いますが、
お勧めいたします。

Filed under: 嘉島 — 13:00

高尾山の休日

気がつくと今年も10月。年々、月日の経つのが加速度をつけて、速く
なっていくように感じられます。早い梅雨明けに猛暑、台風といった
目まぐるしい気候の変化も速度に拍車をかけているようです。

さて、秋もたけなわ、お嬢様方にはいかがお過ごしでしょうか。先日、
嘉島は若い友人たちに誘われて高尾山に行ってまいりました。小学校
の遠足以来ですので、五十数年ぶりの高尾山になります。

紅葉には早かったのですが、都心から1時間で豊かな自然を楽しめる
と、ミシュラン・ガイドで三ッ星を獲得した影響もあるのでしょうか、
外国人も含め、多くの登山者で賑わっていました。

といっても皆さん普段着で。嘉島たちも最初からケーブルカーを利用
するつもりでしたので、いつもと同じ服装で。それでもケーブルカー
を降り、薬王院から山頂まで、爽やかな空気の中を歩きました。

途中、サル園の奥にある野草園に立ち寄りました。緩やかな山の斜面
の小径の木々の下、野草が自然な状態で植えられており、其処彼処で
小さな可憐な花が人知れずに咲いていました。

そんな素敵な野草園ですが、殆ど人が居なかったので、秘密の花園を
独り占めした気分になりました。それから薬王院に参拝。大きく立派
な大天狗の像に敬意を表してから、いよいよ山頂へ向かいます。

山頂からは、左側には横浜からその先の江ノ島まで。右側の山並みの
上には富士山を望むことができます。残念ながら、江ノ島はわかりま
せんでしたが、レインボウブリッジはハッキリ見えました。

そして、山並みの向こうに富士山の輪郭をしっかり確認できました。
なにかそれだけのことなのに、得した気になるのが不思議です。嘉島
にも、富士山大好きな遺伝子があることが解った次第です。

そして帰りのケーブルカーに乗る前に、近頃の高尾山の定番、人気の
ビアマウントへ。眼下に広がる、夕景へと移ろいでいく東京の景色を
肴に、楽しかった休日の締めの乾杯をいたしました。



Filed under: 嘉島 — 18:30

女の一生

今年は台風の当たり年のようで、8月に続き9月に入っても、大きな
台風が上陸。猛暑や台風と、ここのところの気象は驚くばかりです。
お嬢様方にはくれぐれもお気を付けいただき、ご自愛くださいませ。

早く本格的な秋にならないかなあと、溜め息をついている嘉島ですが、
こんな時は部屋でゆったり過ごそうと、先日、例によってDVDを物色
しに出かけたところ、大変珍しいものを見つけました。

まず、映画のコーナーでジャン・コクトーの『オルフェ』(1949)と
ウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)の新旧2本
の名作をゲット。そして同じコーナーの外れの方を見ていた時です。

なんと1961年に文学座創立25周年記念公演として上演された、女優、
杉村春子の代表作『女の一生』の舞台を録画したDVDを発見しました。
こんなものがあるとは、と大興奮。早速手に入れました。

保存されていた当時のNHKの舞台中継のビデオから、2005年に新たに
DVD化されたもので、杉村さんは50代。周りの方たちも皆若く、今と
なっては大変貴重な戦後新劇黄金時代の名舞台の記録です。

50年前ですが、嘉島は18歳の時に、今は無き渋谷の東横ホールで『女
の一生』を観ております。杉村さん60代。10代から70代までを精力的
に演じ、中でも娘時代の瑞々しさに驚いたことを覚えています。

今回観てみると、杉村さんは勿論、あらためて周りの方に魅せられま
した。特に夫を演じる宮口精二さん。存在感があり、台詞が無くても
目線ひとつで何を感じているのかが伝わってくる好演でした。

また、この舞台は日露戦争勝利の提灯行列から始まって第二次大戦の
終戦まで、その中で懸命に生きてきた一人の女性を描くことで、近代
日本の歩んで来た道筋が分かりやすく浮かんでまいります。

そして杉村さんの名演技です。その時代を知っている女性には主人公
が決して人ごとには思えなかったと思います。それは杉村さんにとっ
ても同じだったに違いありません。

その女性たちの共感が『女の一生』の舞台を大ヒットさせた要因にな
っているのだと実感しました。今回、貴重なDVDを観て、新たに感じ
た次第です。いつも大昔の話で恐縮です。
Filed under: 嘉島 — 16:00

19年ぶりに

今年の夏は、東京が亜熱帯になってしまったような、とんでもない暑さ
が続いたり、東から西へと逆走する台風が上陸するなど、ビックリする
ことが続いておりますが、お嬢様方にはいかがお過ごしでしょうか。

それにしても暑いですね!この暑さに負けないよう、嘉島はしっかりと
睡眠を取ることと、美味しく食事をいただくことを心掛けております。
そのお陰でしょうか、どうにか持ちこたえております。
(more...)
Filed under: 嘉島 — 15:30

久しぶりに

もう少し続くものと思っていたら、アッという間に梅雨が開けてしまい
ました。こんなに早い梅雨明けは嘉島も初めてです。夏空の下、厳しい
暑さがやって参りました。お嬢様方にはいかがお過ごしでしょうか。
(more...)
Filed under: 嘉島 — 16:30

紫陽花とDVD

街を歩くと、色とりどりの紫陽花が目につきます。6月になりました。
梅雨に入り、雨が苦手な嘉島はいささか憂うつな季節を迎えましたが、
お嬢様方には雨にも負けず、お元気にお過ごしのことと思います。

先日、花屋の店先で、めずらしい緑色の花びらの紫陽花を見かけました。
爽やかでとても美しかったので、少しでも、この季節を楽しめればと、
買い求め、家で眺めたり、水をやったりと愛でております。

また例年通り、雨の季節はインドアで楽しもうと、DVDの店をのぞいて
いたら、以前からズーッと探していた作品と、映画公開時、大いに楽し
んだ、嘉島お気に入りの傑作コメディー映画が手に入りました。

ボブ・フォッシー監督・振付、ライザ・ミネリ主演の『キャバレー』と
ウディー・アレン監督の『ブロードウェイと拳銃』です。特に今や貴重
な『キャバレー』を、そこそこの値段でゲットでき、喜んでおります。

『キャバレー』はナチズムが台頭していた頃のベルリンを舞台に、ライ
ザ・ミネリ演じるショーガールの恋愛と、キャバレーのステージを描き、
きな臭い時代の空気を見事に映し出した傑作ミュージカルです。

ライザ・ミネリの存在感と圧倒的な歌唱力。ボブ・フォッシーが創る、
芸達者な出演者によるキャバレーの ショウのステージ。20代前半で観て
以来、伝説のミュージカル映画として嘉島の脳裏に焼き付いています。

1920年代のブロードウェイを背景に繰り広げられる『ブロードウェイと
拳銃』は斬新でお洒落な都会派コメディーで、少し前にブロードウェイ
の舞台ででミュージカル化されました。

このミュージカルは今春、帝劇でも上演されましたので、ご覧になった
お嬢様もいらっしゃるかもしれません。元になった映画は、ウディー・
アレンらしい機知に溢れ、しかも空振りしていない映画です。

青春時代に愛したミュージカル映画と、大人が楽しめる傑作コメディー、
2作品ともまだ観ておりません。雨の休みの日にゆったりと観賞しよう
と思っています。待ちどうしくなってまいりました。
Filed under: 嘉島 — 14:30

アートを身近に

さわやかな季節になりました。お嬢様方には楽しくゴールデンウィーク
をお過ごしいただけましたでしょうか。嘉島はほぼ、お屋敷でしたが、
懐かしいお顔にお目にかかれたりと、嬉しいことが続きました。

(more...)
Filed under: 嘉島 — 17:30

ベジ ・ファースト

冬が寒かったせいでしょうか、今年は桜の咲くのが早く、今月に入ると
葉桜になってしまいましたね。『さくら さくら 弥生の空は』といった
歌の歌詞は、どうやら過去のものになってきたようです。

嘉島の家のそばには桜の木が三本あり、今年も美しく咲いてくれました。
また、少し歩いたところの、大きなビルの敷地内にある桜並木が見事で、
花吹雪の中、今年もそこで桜を堪能いたしました。

そして桜が終わり、新緑のシーズンの到来です。 木々に可愛いい若葉が
芽を出してきました。春四月、新年度の始まり、いろいろな新たなスタ
ートとともに、本格的な春がやってきたようです。

春の生命力の影響でしょうか、この季節になると、なにか新たなことに
挑戦したくなってまいります。年齢に関係なく、まだ自分の中にもそう
いう気持ちが生まれること自体、嬉しく、貴重なことに思えます。

嬉しいといえば、春になって嬉しいことの一つに、春野菜があります。
今月のお屋敷の献立でも活躍しているようですが、新じゃがや新玉ねぎ、
春キャベツなど、本当に美味しいですね。大好物です。

前にも書きましたが、かつて血糖値が高めだった嘉島は、二年前に食事
の取り方を変えました。肉や野菜を先に食べ、主食の炭水化物はその後
で取る、ベジタブル・ファースト=ベジ・ファーストという食べ方です。

効果はてき面で血糖値は下がり、おまけに体重も10キロ以上ダイエット
できました。最初に肉や、特に野菜を沢山食べるので、主食の炭水化物
の摂取量が半分以下になったことが大きいと思います。

ひもじい思いをしないので、ベジ・ファーストは定着していて、現在も
続いています。サラダやお浸し、温野菜に野菜炒めと、とにかく野菜を
大量に食べます。美味しい春野菜のこの季節が大好きになりました。



Filed under: 嘉島 — 16:00

春、弥生

春の嵐と共に3月が始まりました。お嬢様方にはいかがお過ごしでしょ
うか。あんなに寒かったのに、嵐の後は気温が急上昇したり、全く今年
の天候はエキセントリックで、ついていけません。

それでも温かくなるのは大歓迎。花粉症の方は些か気が重いかも知れま
せんが、嘉島には春の訪れは嬉しく、3月の声を聞くと、一冬着ていた
オーバーやコートが鬱陶しくなってまいります。

春、弥生。春一番が吹いて桃の節句を迎え、地中から虫が這い出る啓蟄、
奈良東大寺のお水取りでは大松明が春を呼び、暑さ寒さも彼岸までと昔
の人の言うように、お彼岸になると春本番。桜の開花へと続きます。

子供の頃、雛祭りが近づくと、木の段を組んで緋毛氈を掛け、お内裏様
から五人囃子まで雛人形やお道具を飾るのが楽しみでした。部屋が一気
にカラフルになり、豪華になります。武者人形だとそうはいきません。

雛人形は姪に渡り、今はお内裏様だけ飾っているようです。振り返って
みると、昼間の薄暗い座敷で雪洞に浮かぶ、金屏風の金色、緋毛氈の赤、
お人形の顔の白….。昔は生活空間にアートがあったなあと思います。

また3月は、7年前の東日本大震災のことを、自分の体験も含め、改め
て思い起こしていきたいと思っています。日誌にも書きましたが、昨秋
訪れた、石巻で感じたことや、地震発生時の貴重な体験も。

地震発生時お屋敷にいた嘉島は、大きな揺れが収まった時点で、大旦那
様の指示により藤堂執事と二人で、お嬢様方を近くの公園まで避難誘導
いたしました。その時のお嬢様方から感銘を受けました。

かなり揺れたのですが、落ち着いてこちらの指示に従い、避難していた
だきました。お嬢様方からの信頼感を感じ、しっかりしなければと自分
に言い聞かせたことを昨日のことのように思い出します。
Filed under: 嘉島 — 11:00

コー ちゃん

今年はスーパームーンで始まり、皆既月食で1月が終わり、アッと言う
間に立春、2月になりましたが、ホントにいつまでも寒いですね。
お嬢様方にはいかがお過ごしでしょうか。どうぞ、ご自愛ください。

実は、先月末の大雪の日、嘉島は風邪を引いてしまいました。そのあと
五日ほどお休みをいただいていたので迷惑はお掛けせずに済んだのです
が、根が健康な嘉島は引き始めに気がつかず、ひどい目にあいました。

そんな風邪で引きこもっていた時、 TV で、嘉島が若い頃から敬愛する
ディーバ、越路吹雪の生涯を描いたドラマや、坂東玉三郎さんが越路の
魅力を語り、なんと!彼女の持ち歌を歌う番組を観ることができました。
 
そして、玉三郎さんの話を聞いて昔のことを思い出していました。嘉島
が初めて、コーちゃんこと越路吹雪の舞台を観たのは、半世紀以上も前、
ブロードウェー・ミュージカル『王様と私』の日本初演でした。

王様役には、当時 22歳の市川染五郎(現・松本白鸚)で、二人で歌って
踊る有名なナンバー「シャル・ウィ・ダンス」は中学生の嘉島にミュー
ジカルの醍醐味を思う存分味合わせてくれました。

同時に、ステージで燦然と輝く越路吹雪の魅力! エレガント な容姿と、
チャーミングな演技、なによりも生命力溢れる迫力ある歌声 等々 ….… 。
まさしく舞台から生まれた、舞台のためのスターでした。

一緒に観にいった方が、染五郎さんの楽屋に連れて行ってくださり、サ
インをもらいました。今でも、前の宝塚劇場の古い建物を思い出します。
そして勇気を出して、越路の楽屋へ。彼女のサインは今でも宝物です。

それから彼女が亡くなるまで、越路のステージを観続けました。特に春
と秋に行われたリサイタルの舞台は忘れがたく、彼女の生の歌と舞台は
嘉島に、実生活では味わえない彩りと豊かさを与えてくれました。
Filed under: 嘉島 — 21:30