余韻

今更「夏」という単語を使うことにも躊躇がございますが
筆を執っている現在はなかなかの湿度でして、空調が欲しいなと感じるほどです。
こちらの日誌がお嬢様の眼に触れるころには、多少は過ごしやすくなっているとよろしいのですが。



残暑に合わせてというわけでもないのですが、親戚から大量に頂いた桃の残りがございましたので、まとめてジュースにしてカクテルを作ってみました。
こちらも毎年恒例になっております。



ざっくり刻んでジューサーに入れるだけ。好みで氷も加えます。
そのままでも勿論美味しいのですし、ヨーグルトや牛乳と合わせて朝食にもぴったりです。


お酒を入れる場合、甘さや香りを補強するためにシロップを使うことが多いのですが
今回の桃はしっかり熟れておりましたのでそのままで十分でした。贅沢ですね。


お酒は最初はスパークリングワイン、次に白ワイン、そして最後にはブランデーと数杯作ったのですが、徐々に重くしていきました。



ブレンダーを使うと音の問題があるのでどうしてもブルームーンやティーサロンではお出しできませんし、
フレッシュの桃は酸化が早いので作り置きもできません。
どうしてもということでしたらおつくりしてすぐにお部屋にお持ちいたしますが、簡単ですのでご自身でも試してみたください。


参考までにですが、お酒も一緒にブレンダーに入れるより、作ったジュースに後から加えて軽く混ぜる程度のほうがおいしいく仕上がると思います。



Filed under: 大河内 — 22:00

走る

ここ半年くらい軽く走ることが習慣になっております。

少しずつ距離が延び、今は30分で5kmほど走るようになりました。



若い頃から長距離走は大嫌いだったので、このような自身の変化に驚くのですが
誰かと競うわけではなく自身のペースで走れるのがいいのかもしれません。
早いも遅いもありませんから。

ただそのような動機故、もし、走りたくない、気が重い、と感じたら即やめるつもりでいます。
義務感を感じ始めたら私にとって得るものがなくなってしまいますので。




走っていて無心になれる瞬間と、終わった後の心地よい倦怠感。
その後のシャワーと食事は代えがたい幸福です。

ただ一番のメリットは自己肯定感を得られることでしょうか。



以前何のために走るのか考えたときにうまく答えが出せなかったのですが
今思うと精神的な充足のためなのかもしれません。


30℃湿度80%以上という真夏の夜も超えたので
一番危なそうなのは花粉症がピークの時期ではないかと、今から戦々恐々としております。
みんなどうやって乗り越えているのでしょう?
Filed under: 大河内 — 22:00

彩涼

母や祖母に会うたびに

「昔はこんなに暑くなかった、30℃を超える日のほうが少なかった」

と聞かされます。
真偽のほどはわかりませんが、それでも、今現在暑いことは変わりません。


このような環境ですと、日差しを遮りつつも空気を通すゆったりとした服装が好ましいのですが、
お屋敷に使える身としてはそのような我儘をいうわけにも参りませんね。

武士は食わねど高楊枝、というわけではございませんが、夏といえどもきちっとしなければいけません。




というわけで私が夏に好むのはリネンの生地で仕立てられたスーツで
常夏の植民地で過ごすための「コロニアル」と呼ばれる様式です。
服飾だけではなくインテリアなどでも耳にするのではないでしょうか。
秋冬のカントリーな装いと並んで「旅」を感じさせるところが好きです。


手持ちでも特にアイリッシュリネンで仕立てられたものはお気に入りでして、350g/m以上という、
高機能素材が席巻する現代社会では考えられない程の重い生地が使われております。

当然疲れますし、日本の夏には全くもって適さないのですが、
非常に強いコシをもった生地には何度も袖を通すうちに深いシワが刻まれていきます。
しっかりアイロンをかけて新品のように!とビジネス的にしかスーツを使わない日本では馴染みづらい感覚ですが、シワを愛し何年もかけて自身の体になじませる過程はなかなかに愉しいものでございます。


さすがには猛暑日には無理せず楽な装いをと思いますが、できる限り涼しい顔で羽織りたいものでございますね。
Filed under: 大河内 — 22:00

あこがれの夏

梅雨空から差し込む日差しは完全に夏のそれへと変わっておりますね。
しばらくすると辟易としてしまうのでしょうが、今はまだ心地よさのほうが勝っているのかもしれません。


さて、それと共に頭をもたげる問題が、その際にアニバーサリーケーキの持ち運びでございます。
一応ティーサロンでも別途お代をいただくことにはなるのですが、別宅へお持ちいただく際に保冷バッグもご用意しておりますので、お声かけくださいませ。



そしてここからが本題なのですが。
保冷バッグは何度でもお使いいただけます。
また後日別の機会でケーキをご用命いただく際は、ティーサロンまで保冷バッグをお持ちいただければそちらにケーキを包んでお渡しいたします。
ある程度しっかりした保冷バッグですので都度捨ててしまうのも勿体無うございますので、是非再度ご利用ください。


そしてここからもまた大事なのですが。
お持ちいただく保冷バッグは、当ティーサロンの物でなくても結構です。
ご自身のお手元にある保冷バッグでもお持ちいただければそちらにお包みいたしますので申し付けくださいませ。

(ただ、サイズによっては入らない場合もありますので、それだけはお気をつけくださいませ。)


ティーサロンのアニバーサリーケーキでお嬢様の思い出を彩れるのなら、それはパティシエにとって何よりの栄誉でございましょう。
Filed under: 大河内 — 22:00

アラビアンナイト

アラジン

今話題の作品ですね。
おそらく約20年前に公開された長編アニメーションをご覧なったかたも多いのではないでしょうか。
私にとってもお気に入りの作品のひとつです。


現代社会においては古い考えで少々恥ずかしいのですが、プリンセスに焦点を当てた作品が多いなか、当時の私にとってアラジンは心から共感できる主人公で「男性のためのディズニー映画」だと映りました。


ただ、今思えば、女性向け男性向けという枠組みは記号でしかなく、恋する人間であれば誰にでも起こりうる心の揺らぎでございますね。



愛する人に自分を大きく見せたい。自分だけをみて欲しい。
才覚にあふれ機知に富み、ユーモラスで、このひとの隣ならいつも笑顔でいられると感じてほしい。
弱味を見せず、強く頼れる人間でありたい。

本当の自分をさらけ出すのはとても勇気がいります。それが好意を寄せる相手なら尚更でしょう。



「僕を信じろ!」と手をさしのべる瞬間のアラジンはどちらのシーンでも心はきっと本当の自分であったのでしょう。




もしお嬢様の前に素敵な男性がいたなら、
きっと彼も余裕のある表情の下で、心は落ち着かず、入念な下準備の上で必死に自分を格好よく見せようとお嬢様の前にたっているはずです。
是非、優しい笑顔をむけて安心させてあげてください。


ファミリー向けのライトな映画ではございますが、足を運んでみてはいかがでしょう。

Filed under: 大河内 — 22:00

映画

5月といえば映画でございます。お嬢様方はよくご覧になりますか?
レッドカーペットへは招待されることはおおいでしょうがきっとプライベートは別でございますね。

さて、私も月に2~3本と人並み程度には映画を観るのですが、
最近何を見ようかと悩むことが増えて、選んでいる間にすでに30分くらいたっているということもございます。


気になる新作が次々発表される一方で、まだ私が観たことのない珠玉の名作があるはずです。
はたまたお気に入りの作品を改めてみるのもいいでしょう。
ただ、一番大切なのはその日の気分でございますね。
お酒も同様飲みたいと思った瞬間が一番おいしく飲める瞬間。
効用を一番高めてくれるタイミングを逃す手はありません。


などと考えているうちに時間が過ぎてしまうので困ったものです。


そういう意味では、私の好みや観た映画ををしっかり把握したうえでアドバイスくれる司馬執事には助けられますね。
直球で好きそうなのはこれ、苦手そうだけど挑戦してほしいタイトルはこれ、あとは問答無用で自分はこれが好きだから!でもいいのですが、この人の勧めなら信頼できるという安心感があり迷いが生じません。

司馬のみならず映画をよく観る使用人は多く居りますのでお嬢様方もお困りでしたら相談してみてはいかがでしょう。
新たな出会いがあるかもしれませんので。


今週末はご友人を招いて、お屋敷の庭園にて野外の映画上映会もよろしいかもしれませんね。
ロゼシャンパンをしっかり冷やしてご用意いたしましょう。
Filed under: 大河内 — 22:00

Flower

この日誌がお嬢様の眼に触れるころには心地よく晴れた春の青空の元思いっきり深呼吸できていることをねがっております。


いやはや花粉が厳しい毎日でございますね。


私も特にここ5年程、一人前の花粉症として生活しているのですが
この期に及んでも新しい発見があるところが忌々しいものでございます。


先日も大雨の中外出しておりまして、気温も真冬並み、
経験上この天気ならさすがに大丈夫だろうと油断しておりましたところ
ひどい一日となってしまいました。

風邪だろうとおもったのですが、目の痒さと肌が焼けるような感覚はかなり重いパターンの症状でした。
きっとその時の体調などもあったのでしょう。難しいものでございます。
ちなみにその大雨の後、むしろかなりきつくなりそうな日に全く問題がなかったのでそれもまた不思議でございますね。


お嬢様には同じ苦しみを感じてほしくございません。
もはや草一本はえない砂漠か海の上でカクテルを飲みながら過ごすのはいかがでございましょう。
勿論私もお供いたします!
Filed under: 大河内 — 13:00

財布はシステム

カメラとレンズ、外部ストロボなど様々なアクセサリー群のことをシステムなどと呼ぶことがあります。

昨年末に新しい財布を探していた時にこのカメラの経験と似た悩みを感じました。


庶民的でお嬢様方には伝わりづらいお話ではございましょうが……



一般的に。財布にはおおまかに、お札、コイン、カード類、そこにこまごまとしたものを収納することになると思います(私は鍵類も入れていました)
私はそれを一つにまとめていたのですが今回買い替えるにあたり、どうやって分別するのかをまず悩みまして。

そのあとにデザインや材質、作りの良さ、収納力、サイズ等々……
考えることが次々でてきてどのような形に着地させるのが最善なのかかなり悩んでしまいました。

男性の服にはポケットが多いのですが基本的には内ポケット以外は使わないものですし
キャッシュレス化も進んでおりますのでカードケースを軸にマネークリップに小銭入れという組み合わせが大人なのかもしれませんが……現実には難しいですね。
これは次の買い替えの時の課題でございましょうか。


最終的にはしょうもない理由で決定してしまったのですが、買い物は悩んでいる最中こそ脳内の満足度が一番高まるそうですし、また結果的には使いやすいなかなかの「システム」になりました。
これでよかったということにいたしましょう。
Filed under: 大河内 — 22:00

日誌

2月になって一段と冷え込んだ気がいたしますね。
風邪などひかずに元気にすごしてらっしゃいますか?
もう少し頑張って春の訪れを待ちましょう。


さて、その冷えたからだ温める為というわけではないのですが
冬にこそ食べたくなるような深みのある味わいのアイスをご用意いたしました。



今回のアイスはキャラメルアイスにダークラムをかけてご用意致します。



ベースのキャラメルアイスはラムのアルコールの強さを受ける濃厚な甘さを持たせて
またラムの香りに複雑さを与える燻製香をドライフィグに与えました。
フィグの甘さもまたラムと相性がいいです。

そしてナッツに関しては食感にアクセントを与えるのと、塩を少し強めに振ってあるので塩キャラメルのような印象を感じられるはずです。

ラムはカクテルでもよく使うバカルディのダークラムを。製菓での定番であるマイヤーズですと香りに癖がつよいですし、ゴスリングのブラックシールラムなどもきれいでいいのですがこちらですともう少し主張が欲しくなります。そう考えますとやはりバカルディかなと。



過去2回考案したアイスはどちらもカクテルをモチーフにご用意したのですが、アルコールが凍らない関係上どうしても理想的なバランスに作るのが難しかったので今回はアフォガードのスタイルとしました。

ただ、完成のイメージとしてはカクテルではなく飽くまでおいしいアイスになることを心掛けてアイディアを積み重ねております。
食感でしたり、食べる場所によって味が変わる楽しみもアイスならではのものでございましょう。



名前に関しては一応アイスのイメージやモチーフもあったのでこじゃれたものでも良かったのすが、あえてシンプルなものとしました。
味や材料の組み合わせのこだわりが一番伝えたいポイントでもございましたので。


寒い時期ではございますが手前味噌ながら自信作でございますので是非召し上がってみてください。
今のアッサムやルフナ、キームンなどは相性がよろしいかと存じます。
Filed under: 大河内 — 13:10

日誌

師走という言葉の通り、慌ただしい年末をどうにかこうにか、
もまれながらも乗り切ってほっと一息ついたところでございます。

元旦だからといって活力に満ちた一日を過ごすような歳でもございませんので
例によって好きなワインを一本開けてみることに致しました。




ドメーヌ・セシル・トランブレイ ヴォーヌ・ロマネVV 2010
Domaine Cécile Tremblay Vosne-Romanée VV 2010



数年程前から特に名前を聞くようになった女性の作り手で、当時メインでリリースされていた2010年が良年だったこともありまとめて買ったものの一つです。

もっとナチュラルな作りをイメージしていたのですがしっかり樽の香りがのり、それをうける重厚かつまろやかな果実味もあるモダンさが同居したワインでございました。
面白いのは、ローストがそこまで強くないためか最初に入ってくる樽の香りはまるでムルソーやピュリニーのようだったところです。

充実した果実味が軸ですが決してだれた印象はなく、重くしっかりした輪郭がございます。柔らかい酸と果実味が描く球体はヴォーヌロマネらしい味わいで、良年だったことがわかるクラス以上のスケールのワインでございました。



毎回申し上げますが、ワインは開けるまでわからないものでございます。
こういったワインに出会えた幸運はこの一年の幸先の良さを感じさせてくれます。
Filed under: 大河内 — 21:00