夏の楽しみ

ご機嫌麗しゅうございます。

お嬢様、お坊ちゃま 熱い日が続いておりますが体調を崩されてなどおりませんか?
実は私、四季の中でも夏を特別好んでおります。
暑いながらも夏には様々な楽しみ方がございますから。

ですが中には夏の楽しみ方をあまりご存じでないお嬢様もいらっしゃるはず、

ですので本日は、日々社会勉強にてお疲れのお嬢様の為に 古来より伝わる涼をとるのに最適な組み合わせをお教え致しましょう

それは、

風鈴+うちわ+浴衣でございます!!

まずは
風鈴の奏でる音に耳を傾けていただき心から涼やかに、
そして
夏の風物詩と言っても過言ではないうちわ。
ですがお嬢様ご自身に仰いで頂くなどもってのほかではございます、
よろしければ 火野が隣で大きなうちわを力一杯仰いでご覧に入れましょう。

そして浴衣でございますが、何も着るだけではなく浴衣姿の使用人を見ていただくのもよろしいかと
おや、そういえば何やらギフトショップにてちょうどよろしい物がご用意されているとのことですが、、、

夏の楽しみ、またひとつ増えてしまいましたね。

火野

Thira

夏真っ盛りの天候も次第に慣れ、夜半の涼しさが心地よくなりました。

将来的には甚平の似合う者になっていたいと目論む能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

今年の夏もお屋敷でたくさんの経験をさせていただきました。

的場や桐島とともにステージに立ち、朗読会を開催いたしましたり、

隈川と浪花へ向かい、懐かしの場所でお仕えをさせていただきました。

荒れる時勢の中で貴重な機会をいただきありがたい限りでございます。

 

ギリシャ・サントリーニ島の白ワインをお屋敷でもご用意いたしました。

暑い暑い夏にぴったりなミネラル感のあるワインであったかと存じます。

地中海の優美な風景はお嬢様の脳裏に浮かんでまいりましたでしょうか。

ぜひとも一生のうちで一度は訪れたい風光明媚な街並みでございます。

 

銘醸地を調べれば調べるほどその風景がワインの味わいや風味に重なり、

土地への理解が深まるにつれて、私の知的好奇心がくすぐられるのです。

足を運んでみたいと思う場所が常に増えていくことは大変嬉しい反面、

これは人生という限られた時間の中での葛藤ともなってゆくでしょう。

 

まずは山梨のワイナリー見学へとお嬢様をエスコートすることができれば、

という当面の目標もございますので、第一にそちらを叶えたいと思います。

本当に幸いなことに、ワインに興味を持つ使用人も増えてきましたので、

その計画を実現と成功させるために下見に行きたいなあと企てております。

 

かのように未来のお話をたくさんいたしましたけれど、

まだまだ今年の夏はこれからでございます。

 

お嬢様にとりましても夏の思い出ができておりましたら幸いでございます。

 

能見

暦とは?

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

八月でございますね。
七日には立秋を迎え、暦の上では秋の到来ということでございますが、そんな実感はいささかもございません。

手元にあるカレンダーを参照してみたところ、八月四日が旧暦の七夕にあたるということで、だいたい一月ほどのズレがある計算でございます。
実際、仙台では季節感に合わせて、七夕のお祭りはその時期に催されるということでございました。
そんな風に、伝統行事を季節感に合わせるというのは、とても肌に合う感覚がいたします。

それならば、土用の丑の日にウナギを食するという習慣も、旧暦の季節感に従って、月遅れで行ってもかまわないのでは?

―石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり食せ―

大伴家持が、夏痩せした友人に送った和歌でございます。
古来より、猛暑には滋養のある食べ物をとることが、やはり推奨されていたようでございますね。
というわけで、私の一番の好物、うなぎの蒲焼を堂々と頂戴できる良い口実ができました。
どうやら、強烈な夏の陽射しも、なんとか乗り切れそうです。

さて、これは例年申し上げているような気がいたしますが、今年の夏は殊の外厳しいようでございます。
食欲も衰える時期ではございますが、皆様方におかれましても、どうか毎日のお食事は、しっかりとお召し上がりくださいませ。

 

とは申しましても、やはり二カ月連続でうなぎの蒲焼というのは、使用人にはあまりにも過ぎた贅沢。
・・・代わりに、浜松名物のうなぎパイに致しましょうか。

日誌

ご機嫌麗しゅうございますお嬢様。
山岡でございます。

またまた時勢が不安定になり、
使用人達もその猛威に振るわれながらも
春から夏にかけて沢山のフットマンが仲間入りしてくれたおかげで、
何とかお屋敷の門を閉ざす事なく開館日通りお嬢様方をお迎え出来ております。

本当に、色んな事に感謝です。
自分の身体が健康である事、
新人フットマン達の身体がとても丈夫な子が多い事、
そして何よりこんな最中でもお嬢様方が変わらずお健やかにお戻りくださる事。

かけがえない日常というものをいつも以上に大切にせねばという気持ちで日々を過ごしております。

お嬢様も本当にご無理なさらずお過ごし下さいませね。

さて私事ではございますが、
7月はとあることがございました。
実は私生まれ星座がかに座なのですが、
先輩の使用人がこのようなお品をプレゼントして下さいました。

ジャックダニエルのオリジナルボトルにございます。
もう歓喜歓喜でございまして、
今後このボトルが空になってもまた新しいジャックダニエルをこちらに注ぎ直して頂こうと存じます。
先輩、本当にありがとうございました。

脈絡なく話は変わりますが
8月からはギフトショップにて
山岡が考案させて頂きました焼き菓子、
「THE RUSK
〜ピエール・フレスの気まぐれ〜」
と申します、エビの香り豊かな塩味の効いたラスクをご用意させて頂きます。
甘いお菓子も沢山ご用意させて頂いてる中で今回はあえて甘くないお品をお届けさせて頂たくお作りいたしました。
エビがお好きなお嬢様にも、
お酒がお好きなお嬢様にも、
またそうでないお嬢様にも、
皆様にお味を楽しんで頂けますようにパティシエと試行錯誤致しましたお品でございます。
是非ともひとつ、お手にとって下さいますと幸いでございます。

まだまだ暑い日々が続きますが、
ティーサロンは涼やかにお整えさせて頂きながら、キンキンに冷えたビールと共に、
いえ、ビールに限らず様々なお食事と共に今月もお嬢様のお戻りをお待ちしております。

また貴女の素敵な笑顔が見られますように。
それでは。

コロニアル

今月は私が提案したケーキ「コロニアル」をご用意できる運びとなりました。

 

以前何度か認めましたが、真夏ほど忌々しい季節もございません。

(ただ一方でその強烈で過酷な日差しと空気を五感全てでもって刻み込めること、そしてその全てがゆっくりと去っていく晩夏には強い美しさも感じます)

そのような夏に、多少なりとも楽しみを見つけられるすれば、コロニアルスタイルではないでしょうか。

ポアロの「ナイル殺人事件」などがわかりやすいでしょうか。
服飾、建築、インテリアなどにみられる様式ですが、時代がかった夏の美しさを発見できるはずです。

ポアロ自身もデザートを愛してやまない人物だったと思いますが、今回はそんなコロニアルスタイルテーマにデザートを用意でございます。

 

しっとりとした食感のダックワーズにマンゴーとパイナップル、ココナツのを組み合わせております。
しかし夏らしく味わいは軽やかに。

ご用命いただければ幸いです。

 

最後になりましたが、私の我儘を素晴らしい形で実現してくれた当家のパティシエに感謝いたします。

8/15 SAKEday 永井酒造 アーティストシリーズ

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
当家唎酒師、香川でございます。

毎年のように最高気温が更新されてございますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

気温が高かろうがそうでなかろうが、
びっしりとつまった日々のスケジュールは相変わらず?

左様でございますか。
やはりお嬢様ともなれば、我々のような身分の者には計り知れぬ御苦労がおありかと存じます。

ただ、その分周りから見れば眩しいほどの輝きに満ち、
活き活きとしたエネルギーを放っていらっしゃることも、
ご自身にとっては当たり前過ぎてお気づきになっていらっしゃらない所かもしれませんが、ここに言い添えておきましょう。

さてそんなお嬢様方に今月は、永井酒造が提案する、女性のライフスタイルに寄り添うというコンセプトで開発されたお品をお届け致します。

飲み比べにピッタリの3品での構成でございまして、日常の様々なシーンを思い浮かべて頂きながら味わって頂きたく存じます。

なかなか海外にも出づらい日々かも知れませんが、
そんなときこそ日ごろお住まいの日本を探究なさる機会として頂ければと存じます。

お嬢様のこの夏が、彩り豊かなものとなりますように。

お早いお帰りをお待ちしておりますね。

驚きの細さ

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

身分の違いはあれど、皆様も我々も等しく歯は磨くものです。
先日、そんな歯磨きにて驚くべき事象に遭遇いたしました。

そろそろ歯磨き粉の中身が無くなりそうだったので、普段はセール品などで済ませている私ですが、価格も手頃で見たことがなかった商品があったため、興味本位で購入してみました。
見たことがないものは試してみたくなる性分なのです。
私が幼少の頃は横置きが主流でしたが、最近はほぼ縦置きになってしまっている歯磨き粉業界、新たに購入した商品も縦置きの何の変哲もないスタンダードなものだと思い、ビニールを剥がしてキャップを開けてみると……。

「細っ!?」

なんと注ぎ口が異様に細いのです。
マヨネーズに例えるならば、通常の星形の太い注ぎ口に対して、お好み焼き用の細い注ぎ口くらいの細さ。
こんなに細いなんてパッケージに書いてなかったじゃない、と困惑するくらいの細さ。
しかし使ってみると再び驚き。
何という使いやすさ。
もう全ての歯磨き粉の注ぎ口はこの細さで良いんじゃないかな、と思えるくらいです。
ひょっとすると、私の知らない内にほとんど全ての歯磨き粉の注ぎ口はこの細さに差し替わっていたのかもしれません。
しかも、無駄に多く出ないため、非常に長持ちします。
この画期的な注ぎ口、もっと推して売りにしても良いのではないでしょうか。
一見するとチューブとキャップは各社共通のようですので、今後はこのキャップだけ使い回そうと目論んでおります。