コロニアル

今月は私が提案したケーキ「コロニアル」をご用意できる運びとなりました。

 

以前何度か認めましたが、真夏ほど忌々しい季節もございません。

(ただ一方でその強烈で過酷な日差しと空気を五感全てでもって刻み込めること、そしてその全てがゆっくりと去っていく晩夏には強い美しさも感じます)

そのような夏に、多少なりとも楽しみを見つけられるすれば、コロニアルスタイルではないでしょうか。

ポアロの「ナイル殺人事件」などがわかりやすいでしょうか。
服飾、建築、インテリアなどにみられる様式ですが、時代がかった夏の美しさを発見できるはずです。

ポアロ自身もデザートを愛してやまない人物だったと思いますが、今回はそんなコロニアルスタイルテーマにデザートを用意でございます。

 

しっとりとした食感のダックワーズにマンゴーとパイナップル、ココナツのを組み合わせております。
しかし夏らしく味わいは軽やかに。

ご用命いただければ幸いです。

 

最後になりましたが、私の我儘を素晴らしい形で実現してくれた当家のパティシエに感謝いたします。