ヤドカリになりたい

いかがお過ごしでございますか。桐島でございます。

私は最近悩み事がございます。

いつコタツをしまえばいいのか。

そもそもコタツを使う方も昨今減ってきましたが、私はこれに出会ってからは欠かせない存在になってしまいました。

こたつに入りながらダンベル運動やグリッパーを握る事が日々の幸せでございます。

しかしながら気温も上がってきてちょっと暑いかなと思う日も増えてまいりました。

ただ、もしかしたら明日は寒いかもしれないそんな思いからまだまだしまえずにおります。

そうこうしているうちにいつも初夏を迎えてしまいます。

皆様はコタツ離れできておりますか、よろしければうまく抜け出す方法をお教えくださいませ。

それではまたお会いいたしましょう。

昔過ごした場所がどうなっているか、時折ふと気になる時がございます。

伊織でございます。

 

都会は都会で、田舎は田舎で、年月が経っても意外と大きく印象が変わらない場所がほとんどなのかもしれません。

わたくしが生まれ育った町も、お屋敷を取り巻く大都会も、変わってはいるけど変わってはいない、そんな感じがいたします。

変わったところが目につくと同時に、変わっていないところを意識的に探してつなぎ合わせて、変わっていないあの頃のままにしたいと願っているのでしょうか。

 

変わってほしくないなと思うのは、ただただ自身の記憶との差違を拒むだけのわがままなのでしょうか。

 

わたくしが留学していた小さな町は、当時からすでに時代の中に取り残された、というか、ある一定の時点から近代化を拒み続けているという印象の田舎町でした。

当時いまだにヒッピーがサンダルを手にして裸足で町中を歩いていたり、そんなもんだから商店の入り口には「Shoes Required」のサインが出ていたりしたものです。

世界中どこにでもあるような大フランチャイズすら1店舗もなく、ファーストフード店ですら個人経営のお店しかありませんでした。

 

あの町は今も変わらず何十年も前から姿を変えずにあるのでしょうか。

足を運んで自らの目で確かめる機会がつかめぬまま、まだ何年も疑問を抱き続けるのだろうと思います。

現代的なテクノロジーを駆使すれば、今の町並みがどんな様子かなんて確かめるのはいとも簡単なことだとは知りつつも、そんな技術で町を盗み見るのはあの古くさくて頑固な町の意思に反するように感じてしまうのです。

 

あの町に住んでいた人がみんな変わらずそこにいるだなどとは信じていません。ただ、せめてうわっつらの風景だけでも変わらないでいてほしいと思うのは、やっぱりわたくしのわがままなのだろうと思います。

古谷でございます

慣れない環境

あたらしい挑戦

多すぎる選択肢のなかからひとつだけ選び

進むべき方向を定めていく

新年度を迎えそんな葛藤もあるかもしれません

どうかお嬢様の進む先が明るいものでありますように。

お疲れの時はいつでもお帰りをお待ちしております

冷たい鞄

春……と申しますよりも
すでに初夏でございましょうか。

大分暖かくなってまいりましたね。
花粉もそろそろ一段落で過ごしやすい時期でございますね。

ただ、そんな心地よい気候だからこそ進言がございます。

お嬢様がお祝いの際にご用命なさる、いわゆる
「アニバーサリーケーキ」
こちらのお持ち歩きについてです。

保冷材はご用意するのですが、別途で300円の保冷バッグのご用意もございます。
せっかくのケーキ。見た目が損なわれることにもつながりますので、私としては保冷バッグをおすすめしたいところではございます。

ただ保冷バッグに関しては、

 

『お嬢様が普段お使いの物を持ち込んでいただいても結構です』

ティーサロンやギフトショップで以前お求めになったものでも結構ですし、
テーマパークで扱われているようなネズミやクマやウサギが描かれたようなものでも結構です。

玄関かケーキを披露する際に使用人にお声掛けいただければ、そちらに保冷剤と共に包みますのでお任せください。

 

これからも。ティーサロンにてお嬢様の思い出の一部を担えるのならそれに勝る幸せはございません。

Victor

春という季節はいつも迷子。気がついたら過ぎ去ってしまいますね。

先日ようやく、今年初めて燕の巣を拝見いたしました能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

遅れ馳せながらですが、執事日誌のレイアウトも若干変更されたようで、

以前の日誌よりもシンプルかつスマートな印象になったように思います。

電子端末画面でもずいぶん見やすく感じられるかと存じますので、

お嬢様も使用人の日誌をご移動中の馬車内などでお楽しみくださいませ。

 

新年度も一ヶ月が過ぎ、新たに始めてみたいことも見当がつきました。

折角、お屋敷には個性豊かで一芸に秀でた使用人が多くおりますので、

使用人の私が使用人から学びたい三つのことについて考えてみました。

永遠に話に華が咲きそうですので、敢えて三つという縛りでまいります。

 

まずは伊織から書の学びを得て、字を綺麗に書けるようにしたい。

毛筆、万年筆、硬筆、多種多様な筆記具の正規の使用作法を知り、

しかしながら、いままでの丸文字を卒業するということではなく、

TPOをわきまえた選択肢を持てるようにしたいと目論んでおります。

 

二人目、フットマン及川からたくさんのトリビアを学びたい。

案外と言っては失礼ですが、及川は様々な分野において博識です。

芸術、歴史、生物、美容と引き出しが多く、話題には事欠きません。

日常生活での関心事へアンサーできるようになるかもしれませんね。

 

最後の一人、使用人兼庭師の蓮見からガーデニング技術を学びたい。

これは胸を張って申すことでは全くないのですが、実はわたくし、

お恥ずかしながら幼少期にアサガオを育てきった経験がございません。

庭園に咲く草花と仲良くなること、これが当面の目標でございます。

 

様々な分野で得手不得手があるのが人間という生き物でございます。

それを豊かな個性と考え、「先生」と自分の中で捉えること。

日常にこそ学びはたくさん存在しているものでございますね。

 

能見

初夏の味

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

 

五月となりまして、いよいよ夏の始まりでございます。
とろとろとした暖かさから、汗ばむような陽気を迎えることも多くなりました。
そよぐ風までが、夏草の香りを運んでくるようでございますね。
とはいえ、さすがに辟易するほどの猛暑というわけでもなく、からりとした心地よさを、まだまだお楽しみいただけるかと存じます。

 

ところで、先月末よりギフトショップにてご用意しております、司馬プロデュースのチェリー・ババロア。
“シバロア・リターンズ”は、お試しいただけましたでしょうか?

 

以前、ティーサロンにてフットマンケーキとしてご提供いたしましたのはイチゴ味。
今回は、初夏に似合うお品がよろしいかと思いまして、サクランボ味での復活篇でございます。
甘さ控えめ、酸味と洋酒の香りを効かせた大人のお菓子、ということでご提案させていただきました。
幸いにも、多くのお嬢様方からご好評をいただき、とても感激しております。

 

いささかの自賛でございますが、ほどよい暑さの昼下がりなどに、この爽やかな涼味は格別かと存じます。
五月中はご用意がございますので、まだお試しではないお嬢様、お気が向かれたら、ぜひぜひご賞味くださいませ。

 

ーシバのババロアー略してシバロアという、実に魅力的な愛称を提案してくれた八幡に、心からの感謝を贈ります。

皐月

初夏の風が清々しく空に鯉のぼりが泳ぐ季節となりました。

お嬢様いかがお過ごしでしょう、乾でございます。

 

先月に私がプロデュースいたしました「苺のタルトver2」に、美味しいというご感想をたくさんいただきまして誠に有難うございました。

冬にご用意いたしました「苺の練乳掛け風アイス」もご好評いただき、こちらも有難うございました。

次回ご用意するアイスやケーキも、また苺を使ったものになるのかは現在熟慮しておりますので今しばらくお待ちくださいませ。

 

5月は立春から数えて88日目、八十八夜があるように茶摘みの季節でございます。

紅茶もファーストフラッシュが4月に収穫されセカンドフラッシュが収穫される頃でございますね。

今年の紅茶はいかがでしょうか?

伊織や紅茶係の面々に聞いておく事に致します。

 

さて、今月は最初のご挨拶にもございましたが鯉のぼりでございます。

 

では、お屋敷にてお嬢様のお帰りをお待ちしております。