新たな季節

椎名でございます。

先月はお屋敷開館記念でございましたが、沢山の温かなお言葉を頂戴し、心より感謝申し上げます。

 

17年の重みをしっかりと受け止め、これからもSwallowtailがSwallowtailであり続けられるよう、邁進してまいります。

 

 

さて、4月に入りいよいよ気温も高くなってまいりました。

桜は雨の影響もあってか、しっかりと楽しむ暇もなく散ってはしまいましたが、その後に見える青々とした若葉たちが新しい季節の訪れを知らせてくれております。

これから、生活が新しくなる方も多くいらっしゃると思いますが、

是非とも希望溢れる毎日を過ごして頂けると宜しゅうございますね。

 

お嬢さまはいかがでございましょうか?
環境の変化は、楽しくもあり、しかしながら不安がないと言えばウソになるでしょう。

大切なのは、どちらの心情においてもご自身を見失わずに、焦らず丁寧に一歩づつ前に進むことかと存じます。

時折後ろを振り向いて自身の歩んできた道を見返すぐらいには心の余裕を同居させておくことが良いかと存じます。

 

当家の使用人たちは心配性の者が多ございますが、

そんな使用人を安心させるためにも、そしてご自身の身体と心を休めるためにも、

ティーサロンに足を運んでいただけますと幸いでございます。

 

 

話が変わりますが、今年もようやくお嬢様のもとに梅酒をお届けする事が叶いました。

今年も二種の梅酒をご用意しております。

「ブランデー梅酒」と「バラ梅酒」でございます。

今年はお味もすっきり、例年よりも漬け込む際に使用した砂糖を2割ほど減らし仕込みました。

その分、すっきりと飲みやすく、それでいて梅やバラの香りをしっかりと感じることが出来るかと存じます。

 

バラ梅酒はお色もとても綺麗で、当家のハーブティー「ルビー」を思わせる鮮やかな赤が特別感を演出してございます。

ブランデーベースのものも、スタンダードさの中にもブランデー特有の柔らかで深みのある芳香が口の中一杯に広がりを見せてくれます。

ぜひどちらもお楽しみいただきたい、私自慢の一品でございます。

お召し上がりいただきました暁には、是非ともご感想を賜れますと幸いでございます。

それでは。

由来をたどる

幼いころから、ものの作りだったり、由来だったりに興味を持っておりました。

小学1年のころに、「鰯」という字が「身が弱くて崩れやすいから」作られた字だとか、当時父が与えてくれた本の影響で、字の成り立ちに興味をもったのが始まりです。

お嬢様はどんなことに興味をお持ちでしょうか。

伊織でございます。

 

わたくしの由来、起源への興味は今も続いているわけですが、そんなわたくしが最近もっとも驚き、感心した言葉の由来をお伝えしようと思います。

 

その言葉は「ちんぷんかんぷん」でござます。

なにがなにやらサッパリ分からない、なんて意味の言葉ですが、この「ちんぷんかんぷん」どことなくオノマトペのような響きですが、語源をたどるとまさかの大発見(個人比)なのでございました。

 

「ちんぷんかんぷん」の語源は、「何を言っているか分からない外国語の音をまねた」言葉なのだそうです。これを聞いてわたくしは、ものまねでインチキ外国語をしゃべる雰囲気で作られた言葉なのかと思ったのですが、語源にはさらに元となる言葉が存在していることを知ることになります。

 

それは「チンプトン」と「カンプトン」というふたつの言葉でございます。

なるほど、チンプトンとカンプトンを並べて「ちんぷんかんぷん」というわけですね。

このふたつの言葉は、どうやらどちらも中国語とのことで、

 

チンプトン= 听不懂 ……聴いても分からない

カンプトン= 看不懂 ……見ても分からない

 

という意味なのだそうです。

そう、「ちんぷんかんぷん」は、まさにふたつの言葉を合わせて「まったく意味がわからない」という新たな言葉として誕生したのです。

それこそなぜ「ちんぷんかんぷん」と言うのかもちんぷんかんぷんだったわたくしにとって、これは非常に大きな発見であり、驚きでありました。

 

外国語が元となって日本語の一部となっている言葉はたくさんございますが、「ちんぷんかんぷん」に関しては本当に意表を突かれ、ひさびさに新しい事実を知った喜びとわくわくを感じさせてくれました。

知らないことは数え切れないほど存在しています。日常に隠れている驚きと発見を、これからも見つけられるような姿勢で生活したいものです。

春なれど

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

金澤とのエクストラティーは
お楽しみいただけたでしょうか。
私と金澤がpureなのかは一考の余地がありますが、
皆様に対する感謝の気持ちや
美味しい紅茶を召し上がっていただきたいという気持ちは、
間違いなくpureでございました。
はたして自発的に言うべきものなのか、
というのは難しいところです。

さて季節は春に向かって一直線、大分暖かくなってまいりました。
例年よりも早めに開花宣言も出まして、
これをお読みいただく頃には、
もう桜が散ってしまっている気がしております。

のんびり花見でもと思いながら、
結局花より酒になってしまうなと
頭の中では色々考えます。
ご多分にもれず黄色いあいつにも
苦しめられておりますので、
平穏に楽しめないことも予見されます。
ならば自室で一杯やる方が、
とつい思ってしまいますね。
自身のインドア体質が出るところです。

皆様はどんな風に春をお楽しみになるでしょうか?

私も気持ちだけは前向きに、
想像も膨らませて楽しもうと存じます。
実際に行動するかは、また別のお話です。

才木

過粉

ご機嫌麗しゅうございます。
小瀧でございます。

スギ花粉が飛来し、目の痒み、鼻の詰まり、喉の痛みと悪戦苦闘している間に春到来でございます。

あまりの症状に耐えかねまして、鼻うがいに初挑戦いたしました。
説明書には「うがい液を鼻から注入し口から出す」と記載があるのですがこれがなかなか上手く出来ません。
「あーーー」と声を出しながらやるとやりやすいとの記載もあったので試してみます。

この先、表現が美しくありませんからご注意を。

「あーーー…ぐえっ…ぐへっぐへぇ…かはっ……あーーーーー…っはっ…ぐえぇ…こほっこほっ…」

難しゅうございますね。

今シーズンは出来ないまま過ぎていきそうですが、花粉シーズン以外でも鼻うがいの効能はありがたいものですから諦めず挑戦いたします。

お屋敷へお戻りの際には冬から春にかけての思い出を聞かせて頂きたく存じます。
お早いお帰りをお待ちしております。

小瀧

宝塚宙組 真風涼帆のリサイタル

お嬢様、ご覧になられましたか?
宝塚宙組の真風涼帆のリサイタル「MAKAZEIZM」
宙組のトップスターとして、圧倒的なオーラを放つ真風涼帆の過去と未来に迫るスペシャルステージです。

大きすぎた夢、高すぎた理想、すべて受け入れ走り続けた変えた地自分と変われない自分
どちらも本当の俺さ。俺は俺らしく、君は君らしく、胸を張って生きてゆこう
過去を引きずり生きるのか、過去を捨て去って生きるのか
時の流れを見つめながら、新しい明日を探しに行こう
時の流れに消えるもの、時が経つほど深まりゆく想い、
ただ風に向かい走れ、自分を信じて進もう…

素晴らしい詩です。演出の石田昌也さんの作詞です。
真風涼帆が唄っている姿にとても感動しました。
ご覧になったお嬢様もきっと同じ思いだったと思います。
真風涼帆の今までの活躍が走馬灯のように藤堂の身体の中を走り抜けていき、想い出がいっぱいでした。

次回作の「カジノ・ロワイヤル」の公演を最後に潤花と一緒に退団されます。
何としてもカジノ・ロワイヤル 我が名はボンドを見たいと思っています。

宝塚歌劇に興味のおありのお嬢様、ぜひぜひご覧になりまして、藤堂と話をしながら懐かしみましょう。

本日はこの辺りで失礼いたします。
藤堂でした。

日誌

春。出会いと別れの季節。
お嬢様、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
山岡でございます。

今年も旅立つ使用人を見送る月でございました。
何年経っても慣れないものですね。
仲間の旅立ちは悲しいものです。

来月になればまた昨年のように、
新たな出会いがありますでしょうか。
まだ見ぬ使用人見習いが、お屋敷の門を叩いてくれるでしょうか。

先の事は誰にもわかりませんからね、
悲しがってばかりいても、
不安がってばかりいても仕方ありません。
期待して待つ事と致しましょう。

さ、この日誌がお嬢様の元へ届く頃、
ティーサロンはアニバーサリー期間に入っているかと存じます。
今年で17周年を迎えました。
パチパチパチパチ

凄いものですね。
一つの空間が17年続くというのは。
幼稚園の年小さんがお酒を飲めるようになるまでの歳月ですって。
わたくし17年前って何をしていたのでしょう。
そう考えると1年目から仕えている先輩の使用人の偉大さを改めて感じます。

私なんてこちらで仕えさせて頂いてまだ3年?4年目に入ったところでしょうか。
一端の使用人ですが、まだまだ新参者でございますので、
大旦那様と、この空間を愛する全ての方へ申し上げさせて下さいませ。
お屋敷17周年、おめでとうございます。

これからもこの空間が続きますよう、
そして続くこの空間を使用人として守り続けられますよう、
仕えてゆきたく存じます。

お嬢様。
今後とも優雅で素敵なひとときを
お過ごしくださいませ。

語り部

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様方。

香川でございます。

いよいよお花見シーズンということで、こころ華やぐ頃合いとなって参りましたがいかがお過ごしでしょうか。

近頃はマスクを強制されるシーンも少なくなり、各々のご判断に委ねられることになって参りました。
翻って考えますと、より自制心や責任もともなうということにもなりましょうか。

日付が変わればすべてが変わるということでもございませんが、全体としては落ち着きも見られるようになってきたという事でございましたら、大変喜ばしい事でもございましょう。
ただ、使用人たちはマスクともう少し付き合っていく必要もありそうですね。

さて、ティーサロンではアニバーサリー期間を迎えてございます。
一年一年状況は変わってございますが、お嬢様方とともにこの期間を迎えることが出来ることにあらためて感謝申し上げます。

香川もティーサロンにてお仕えを許されてから幾年月。
現在はお休みを頂戴しておりますが執事歌劇団の一員としてステージに立たせて頂く事もございました。

ステージというものは、何かしらいつもの自分ではないものとして存在する時間や場所であるようにも存じます。

想像力をふくらませる面白さ。

現実と非現実の狭間において五感を解き放っていく醍醐味。

ドラマティックセラピーというものがこの世には存在するのだそうですが、癒しというものに結びつくこともあるかもしれません。

少し話がそれましたが、、

執事喫茶スワロウテイル。
このティーサロンがお嬢様方にとって、日常の束縛から解放され、紅茶などとともにご自身を潤わせる場所でありますように。

そして使用人としてそのお手伝いができれば、これに勝る喜びはございません。

お嬢さまがお帰りになる場所を、使用人一同お守りしてまいりましょう。
お早いお帰りをお待ちしております。