2023年、年始のご挨拶

椎名でございます。

お嬢様、あけましておめでとうございます。

 

新しい年が訪れましたね。

お正月はいかがおすごしでございましたか?

昨年中ごろには少し時勢も落ち着きを見せ、ティーサロンもパーテーションの廃止でテーブル回りがすっきりとしたり、お屋敷での催しの再開などと、大きな一歩を踏み出す一年となりました。

マスクに関しては変わらず着用を必要とする日々が続いておりますが、最近はまた感染者も増えております状況を鑑みますと、歩みは進めつつもまだまだ油断せずに過ごすのが良いでしょう。

しかしながら、今の状況となり早3年ほど・・・・

今年こそはコロナ禍を打開したいものでございます。

 

さて、年始はティーサロンも少し長めにお休みを頂戴してございますが、

今年も数の子をはじめとしたプチお節料理を作っておりました。

特に私にとって数の子は年明けには欠かせないものになっており、

毎年年末に仕込んでございました。

 

今年は昨今の食材高騰の影響か例年の様な価格では手に入らなかったのですが、

替わりに国産のもの400g程度を納得いく価格で入手することが出来ました。

 

まずは塩抜きし、薄皮を剥いてからタレに付け込むのですが、この「薄皮むき」がとても地道な作業で、梅酒づくりの際の「梅のほし取り」に通ずるものがございます。

もくもくと数をこなしていくうちに、雑念が取り除かれ、気持ちが落ち着いてくるのです。

まさに年末を過ごすにふさわしい作業と言えましょう。

 

お嬢様は初詣などお出かけになりましたか?

 

改めまして、お嬢様の毎日が素敵な日々となります様、使用人一同努めて参りますので、

2023年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

それでは。

宝塚月組『グレート・ギャツビー』

1991年に杜けあき主演で初演、2008年に瀬奈じゅんで再演された名作が再び、月組月城かなとで上演された。

 

ストーリーは1920年代。アメリカ、ニューヨーク郊外のロックアイランドにある新興住宅地のウエスト・エッグに大豪邸が建っている。

邸の主人は資産家ジェイ・ギャツビー。夜ごとパーティーを開き続ける男の”光と影”が映し出される。

主人公のギャツビーには月城かなと。白いスーツに身を包み「永遠の恋人」を想い続ける。すべてが一人の女性と共に新たな人生を歩むことにあり、純粋である男を月城かなとが豊かな表現力で演じている。

ヒロインのデイジーには海乃美月。満たされない妻の暮らしの中、かつての恋人が自分を想い続けていることを知る複雑な心境を見事に表現している。

名曲「朝日が昇る前に」…もうすぐ朝日が昇る、地平をバラ色に染め上げて・・・ギャツビーの心を表現している素晴らしい曲であり、作詞は演出の小池修一郎で、宝塚大作はほとんどこの人の作演出が多い。

 

何年か前に映画になり、ロバートレッドフォードがギャツビーを演じ、最後のプールの場面等を藤堂はよく覚えています。若いレッドフォードが素敵だった事を、今この役を宝塚で演じられるのはどのトップの方より月城がピッタリだと思います。白のスーツに身をかため、粋でスマートでどことなく悲しみを表現できるトップだと思います。

お嬢様方、是非是非DVDでご覧下さいませ。きっと月城の世界に引き込まれることと思います。次回作のブラックジャックにどんな顔を見せてくれるのか期待しています。

 

藤堂でした。