貴重な旅

先日使用人の皆でお出かけに行ってまいりました。

バスに乗り少しばかり遠くの地へ。

普段給仕や勉強で一日を終える我々。
この様な余暇は大旦那様からいただいた貴重なお時間でございました。

普段ゆっくりお話できない仲間との交流も楽しみました。

金澤とは欧州車の話で盛り上がりました。
とても博識で、普段大人しい金澤が車のことになると様々な知識を伝えてくれる事が新鮮でございます。

彼は本当に色々な事に気が付き使用人に対しても気を回してくださいまして、心優しい尊敬する使用人の一人でございます。

尊敬する使用人といえば
大河内もその一人。

彼が給仕の時に私は歌劇団の稽古などで顔を合わせる機会は少のうございますが、いつも顔を合わせる度に笑顔で
「いつも稽古お疲れ様…」と言葉をかけてくださいます。

使用人としても階級としても先輩にも関わらず、後輩にも優しく様々な事に博識で、お屋敷に入った時から憧れている方の一人でございます。

そして…

旅の最中ではこんな方とも交流を交わしました。

何やら、使用人が集まっておりまして…

その中央にある何かを囲んでおります…

四角くて…

色とりどりな…

カードゲームでございました!

司馬執事でございます。

カードの使い手と行っても過言ではないほどたくさんのカードゲームを所持しておりました。

いつもとても変わったカードゲームで皆を楽しませてくださいます。

ゲームの内容はカードの手札の絵柄を使いながら物語を作るという素敵な内容でございました。

司馬執事はまるでラスベガスのディーラーの様にカード操って、皆を楽しませてくださいました。

旅の話は尽きませんね…。

この続きはまた日誌でお伝えいたします。

4月

月に1度、八幡の書き綴った日誌をお嬢様にご覧になっていただけるのがとてもとても楽しみでございますので今月も気合いを入れて書き綴ろうかと存じます。

お嬢様!!
季節の変わり目のこの時期
体調などは如何でございますか?
八幡はいつも通りとても快調でございます。

さて日誌をご覧になっていただく楽しみがこれで終わってしまうのはとてもとても寂しゅうございますが本日は以上でございます。

遠い日の思い出

花便りも伝わる今日この頃、お嬢様いかがお過ごしでしょうか。

乾でございます。

さて、今回は私の小学生の頃の思い出話にお付き合いくださいませ。

ゴールデンウイークが終わり桜が散り始めた頃(私の故郷ではお屋敷より一ヶ月ほど遅れて桜のシーズンとなります)春の遠足で桜の名所でもある、某城址公園に行った時のお話でございます。

お昼のお弁当も食べ終わり、ラムネでも買おうとお小遣いを握りしめ売店に行きますと売店のおばちゃんが(注:本来なら売店にいらっしゃる店員の御婦人が正しいのでございますが当時の雰囲気を再現致したく思いますのであえて「おばちゃん」とさせていただきます)

おばちゃん(以下、お)
「いらっしゃい。あら、あんた今日も来たの?」

私「?」

お「昨日もラムネ買ったよね?」

私「昨日は学校だよ?」

お「あんたに良く似た子がいたんだけどね?」

私「僕じゃないよ・・・」

お「ホントかい?」

友人達が私が嘘をついてない事を証明してくれたのですが、おばちゃん達は不思議そうな顔をしていました。

バスに戻り担任の先生に話をすると何か思いついた様子で

「そういえば昨日は〇〇小学校がここに遠足来てたけど、たしか君のいとこの〇〇君いたわよね?」

私「いる」

先生「じゃあ、きっと〇〇君と勘違いしたのよ。君達良く似てるからね」

この一言で謎がとけて、皆で笑ったのを覚えております。

実は先生の旦那さんが〇〇小学校の先生でしかもいとこの担任でもあったので集合写真を見た時など良く似てる子がいると話題になり、それぞれ確認したら私達がいとこ同士だと分かったと教えて下さいました。

事実それまでも顔や背格好が良く似た一つ違いのいとことは、双子の兄弟と間違えられる事が度々ございました。

幼い頃のちょっとだけ不思議な思い出でございます。

お嬢様も何か不思議なお話し等ございましたら教えて下さいませ。

では、ティーサロンでお待ちしております。

春の訪れ

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

今年は、なかなか暖かくならずに、冬が長く感じられたようでございます。
ようやく四月となりまして、春が訪れてまいりました。
草花の芽吹きの季節でございます。
私も、心新たにお仕事に精励したいと存じておりますので、どうぞよろしくお願いたします。

さて、新人フットマンの浅葱でございますが、ふとした会話の折に落語好きということがわかり、うれしくなってしまいました。

私も幼い頃より落語に親しんでおりまして、冗談のセンスや話術などの基礎は、すべて落語から教わったと申し上げても過言ではございません。

なかでも、春にお勧めの演目は、「長屋の花見」でございますね。
貧しいながらも、なんとか花見を楽しもうとする大家さんと、それにつきあわされる長屋の連中の姿が悲喜こもごもに描かれていて、とても楽しい一編でございます。

古典芸能も、たまには良いものでございます。
機会がございましたら、御鑑賞くださいませ。
本来ならば、寄席を一つ貸し切りにいたしたいのですが、それも野暮な行いでございますので、上席を確保しておきましょう。
お嬢さま方、お出かけには良い季節となりましたので、どうぞお忍びで足をお運びくださいませ。

では、本日はこの辺りで失礼いたします。

お初にお目にかかります

お嬢様、お坊ちゃま。
お初にお目にかかります。
私、才木と申します。

大旦那様から
お許しを頂きまして、
フットマンとしてお仕えしております。

まだまだ至らぬ点、
未熟な点ございますが、
ご多忙なお嬢様お坊ちゃまに、
ゆったりとお寛ぎ頂けますよう、
誠心誠意、努力を致しますので、
よろしくお願い致します。

桜も咲き、暖かくなっては参りましたが、
遅い時間はまだまだ寒うございますので、
風邪など引きませぬよう、
お過ごし下さいませ。

それでは、失礼致します。

才木

開脚のススメ

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

冬から始めた糠漬けは安定して仕込めるようになり、梅雨を迎えるまでは一段落。
そこで、また新たな試みを始めてみようと世間に目を向けてみると、昨年あたりからあるブームが起こっておりました。
気にはなっていたものの、自分には無理だと気にも留めていなかったのですが、このままでは何も変わらないと一念発起。
ついに始めることにいたしました。

そう、開脚ストレッチです。

「四週間でベターっと開脚できる」との売り文句に惹かれ、加齢と共に訪れるという腰痛対策も兼ねて、半信半疑ながらも始めてみました。
何を隠そうこの私、生まれてこの方、前屈で指先が地面に着いたことがないほどの身体硬度の持ち主なのです。
子供の頃も、スポーツテストでの立位体前屈が文字通り苦痛で苦痛で…。
未だにストレッチをすると「いたたたたたたたた…」と声が漏れてしまうほどの硬さ。
そんな私が、開脚など出来るのでしょうか…?
「雲をつかむような」、いえ、私からしたら「地面を触るような」話ですが、諦めずに何とか続けていきたいと思っております。

日誌

テキサスホールデムというゲームをご存じでございましょうか?

以前私も日誌に認めたことがございますが、ポーカーのルールの一つでございます。

カードゲームの要素において最も大切なものは運と実力のバランスが絶妙であることだと思っておりますが、テキサスホールデムはまさにそれをもっております。

100回のゲームなら運がいいほうが勝つかもしれませんが、1万回プレイしたあとには実力があるほうが勝っているそのような理想的なバランスゆえに愛好者が多いのでございましょう。

勝ちがほぼ確実になり「どうすれば負けないか」という思考から「どうすれば1枚でも多くのチップを奪えるか」という思考に変わった瞬間の全能感がたまりません。

カードも貴族の嗜みでございましょう。

もし練習相手が必要でしたらぜひお声掛けくださいませ。

大河内