遠いものは綺麗

お久しゅうございます、有村でございます。日誌に何を書き残そうかと考え、浮かばず、外に出て見ると夏が終わっておりました。

私の好きな金木犀の香りが漂い始めたのでその事を認めようとしているうちにその香りも薄れて行きました。


「こうして望まなくとも季節は移ろいゆくのだな」と、感傷的になって数日が過ぎ、私だけ前へ進めなくなっておりました。


影縫い、でございますか。寂しさがナイフになって私の影に刺さり、8月10日から先へ歩けなくなっておりました。そのナイフを投げた忍びはきっと私自身でございますが。


先日、宿舎までの道を歩いておりますと・・・確かに感じました。終わったと思った香りとすれ違いました。まだ場所によっては金木犀の香りを感じられたのでございます。
大丈夫、あとはまた来年、きっと出逢えますね?季節は巡りますから!


大丈夫、ナイフが刺さったままでもきっと歩いて行けます。今までもそうして参りました。「いない」に飽きて、気づけばきっと抜け落ちております。皆と、笑って過ごすうちに気づけばきっと!


デメテルに着香されたキンモクセイでは短い秋の、好きな香りと共に歩ける短い日々を補うには間に合わせ過ぎますので敢えて頂かず、コーヒーを頂く事に致しましょう。


お嬢様にとりましてもこの儚い季節が、実りある季節になりますように。
Filed under: 有村 — 21:00

魔女の帽子

爽やかな秋晴れの続く今日この頃、お嬢様いかがお過ごしでしょうか。

乾でございます。

今月末はハロウィンでございますのでお嬢様の仮装や何かのお役にたてればと思い「魔女の帽子」を折り紙で作ってみました。
本来黒い帽子でございますが、今回は折り目等が分かり易いように発色の良いオレンジの折り紙を使用致しました。

では、始めさせていただきます。



まずは中心に向かって折り線を付けて行きます。




ある程度の折り線がついた所で裏返して折り進めます。







再度、表に戻し折り進めて行きます。




   
ここまでくれば後は帽子の鍔の形を整える為内側に折り込んでいきます。




これで完成でございます。

比較的簡単でございますので、是非ご挑戦いただければ幸いでございます。

さて、朝夕冷え込んでまいりますのでお身体にお気をつけくださいませ。                  
                     -乾-
Filed under: — 21:00

麗しのドラセナ

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

今年の9月は日照に恵まれず、野菜や果物、海産物にまで影響を及ぼしているようですが、観葉植物にはこれくらいの日照がちょうど良いのかもしれません。
すくすくと成長しております。
中でもドラセナ・コンシンネの成長が著しく、早くも倍程度の大きさになろうとしています。

ドラセナ・コンシンネは、ちょっと変わった育ち方をするようで、初めは戸惑いました。
葉と葉の間から紙縒のような細い筒が伸びてきて、それが開くと笹のような葉になるのです。
それを繰り返しながら茂っていくのですが、その紙縒が伸びてくる早さと頻度が尋常ではありません。
気付くと二~三本の紙縒があり、見る見るうちに葉となって開いていきます。
朝一番で葉水をした時には気付かなかったのに、昼には既に紙縒が伸びてきている、そんなイメージです。
この成長の早さには、驚きと同時に愛おしさが湧いてきます。

秋の訪れ、それは、越冬の準備を始めなければならない時期でもあります。
ドラセナ、ガジュマル、サンスベリア、パキラ、そしてモンステラ、一株も欠けることなく越冬できるよう、何か対策を立てることにいたしましょう。
Filed under: 吉川 — 21:00

バッテリー

近年では社交界のみならず、多くの方々が仮装を楽しむようになってまいりました。
まあお嬢様方におかれましては慣れたものかと存じますが、連日の催し物でお疲れではございませんでしょうか。
最近老婆心という言葉に敏感になっている香川でございます。


先日涼しさも増したこの機会にと、椎名執事とともに倉庫の整理を行いました。


芸術の秋というわけではございませんが、自前の棚なども製作しながらというなかなかダイナミックなおつとめとなり、
久々に大工道具を手にしての木材たちとの大立ち回りを堪能致しました。


その中で、電動ドリルを使う段にて、久々の活躍だったためかバッテリーが弱っていたものがございました。


椎名執事曰く、バッテリーの中には充電されたものを使い切らぬうちに充電すると、その寿命が短くなっていくものがあるのだそうでございます。


なんでもかんでもすぐに充電するというのも、いかがなものかということかもしれません。


人間の身体でもスタミナというものは限界を少し超えるくらいのトレーニングを積むことで養われるようでございます。


せっかくのものも使わずにいると、いつの間にか少なくなっている。


容量というものはバッテリーだけに限ったものではないのかもしれませんね。


婆ではなく、馬場でも走ってくると致しましょう。


身体づくりをして、お早いお帰りをお待ちしております。
Filed under: 香川 — 21:00

今宵月の見える丘に

影山でございます。


福島に行ってまいりました。



着いた時には夜でございます。


あぁ

今夜は満月でございますか。

いいですね。

走ってみましょう。

月に向かって走ってみました。

ここまで全力で走ったのは東京マラソン以来かもしれません。



走った先に

草原の丘の様な場所を見つけました。

あの紅茶が脳裏にやってきました。

深呼吸をしてみました。

お屋敷に戻ったら早速この感動をあの使用人に伝えましょう。



ふと空を見上げますと

満月の位置が初めに見たときと大分変わっておりました。

こんなにも短時間で位置が変わるものなのですね
Filed under: 影山 — 21:00

開場50周年

10月に入ってからも暑さが続き、嘆いておりましたら、ガラリと季節は
変わり、気温も急降下。嘉島は危うく風邪を引き掛けそうになりました。
いよいよ秋本番ですね。お嬢様方にはいかがお過ごしでしょうか。

さて、先日、久しぶりで国立劇場に行ってまいりました。嘉島が数年前
より習っている、鼓の師匠が出演いたします、国立劇場開場50周年記念
と銘打たれた『道成寺の舞踊』を観るためです。

この舞踊公演は50年前、開場の時にも行われ、若き日の師匠は出演して
いたとのことですが、立方(踊り手)は当時と変わっております。昼夜
それぞれ道成寺三題、それに50周年を寿ぐ 、ご祝儀の群舞がつきます。

嘉島は夜の部を拝見しました。華やかな女流の群舞による、桃山絵画の
「洛中洛外図」をモチーフにした長唄『洛中洛外』で開幕。道成寺三題
は、まず、道成寺伝説をシンプルに舞踊化した新邦楽『道成寺昔語り』。

安珍を花柳寿楽、清姫に尾上紫という若手実力派コンビです。父の花柳
錦之輔、祖父である先代、寿楽。そして父であり、振付もした尾上墨雪
と、彼らの舞台を観てきた嘉島には灌漑深いものがありました。

次に一中節『道成寺』。初めてでしたが、かなり本行の能に近い舞踊で、
立方は吾妻徳穂。素踊りで、高島田に振袖の拵えで踊ります。 素晴らし
かった! まず、三味線の 宇治をと が奏でる味わい深い音に痺れました。

そして、本行通りな乱拍子。独特な踏む運びに集中し、殆んど動かない
立方と、気の入った我が師匠の鼓、立三味線の深い音。 三者により、
大きな大劇場の空気が集約し、一瞬、道成寺が現出したようでした。

大喜利はご贔屓、花柳基による 常磐津、長唄掛け合いの『奴道成寺』。
滅多に掛からない出し物で、鐘供養に来た白拍子花子、実は狂言師左近
という男だったという、数ある道成寺ものの中でもユニークな踊りです。

花柳基の踊りは闊達で神経の行き届いた動きと、江戸前の小気味のいい
間の良さ、そして観ているこちら側まで弾んでくるような、活き活きと
した躍動感。久々に生のステージで、堪能いたしました。
Filed under: 嘉島 — 21:00

Canary

辿り着いた場所は緑一面の広い草原
パステルカラーの青空は高く
レースのような雲がゆっくり流れている
頬に伝わるそよ風がとても心地よい…
トンビが気持ち良さそうに円を描いている

圧倒的な自然だけれどどこか優しい…
風の香りが心を落ち着かせてくれる
肩からリュックサックを下ろし両手を広げ思いっきり深呼吸をした
空気がとっても美味しい…体に染み渡っていく…
自然に包まれ風に包まれ癒されていく自分に気づく…

半分夢の中にいるような気持ち…
いつまでもこの景色を見ていたい
いつまでもこの風を感じていたい

そっと目を閉じると目尻からポロポロとこぼれた
風が目にあたっているからだろう…
手で拭いきれないほどポロポロ…ポロポロ…
リュックからハンカチを取り出した

今日ここに来てよかった…
何かに救いを求めるように電車に乗りバスに乗り辿り着いた場所…
私には今ここに来ることが必要だったに違いない…

現実と非現実の間をふわっと飛んでいる…

やって来た飛行機の音にハッと現実にもどる
どのくらいいただろう…気づくとさっきまで見ていた雲が形を変えずっと遠くに行っていた

もう帰らないと…名残惜しい…

「そうだ!」
リュックから空になっていた水筒を取り出す
蓋を開け空に手を伸ばし飛行機が残した雲に沿って走る!
今だ!と急いで蓋を閉めた

……

一時間に一本しかないバスを待っていた
ベンチに腰掛けビスケットを食べていると黄色い小鳥が現れた!
ビスケットのかけらをあげると怖がりもせず私の側へやってくる
「もしかして今日の幸せはあなたが運んできてくれたの?」

バスを待っている間、私は胸が締め付けられるような幸せを感じていた…

バスは5分早くやって来た
しばらくバス停で止まっていたがここで乗る乗客は私だけのよう
車窓から幸せの黄色い小鳥がこっちを見たり首を傾げたり

さようなら…ありがとう…
バスはゆっくり走りだした

イヤホンを取り出し音楽を聴く
アコースティックギターの音色は、
『風の詩』

車窓から優しい陽の光…
ポロポロ…ポロポロ…
風のせいかな…

手に持ったままの水筒をぎゅっと握りしめた。

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お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌いかがでございましょう金澤でございます。
先日よりご用意させて頂いておりますフットマンブレンドティーのカナリー、多くのお嬢様方にお試しいただきまして、本当に嬉しく感激しております。
お口に合いましたらどうぞこれからもお召し上がりになるお茶のレパートリーに加えて頂けたら嬉しゅうございます。

水筒に持ち帰ったものをお茶にしてみました。
お嬢様に少しでもお届けしたい…
そんな気持ちから出来たお茶でございます。

お茶を一口、目を閉じるとふわっと優しい風がくるでしょうか…
時にお屋敷が草原となり、お嬢様を癒し、幸せを感じていただける場所となりますように…
Filed under: 金澤 — 21:00

聞こえる...。聞こえる...。

今年も秋らしい秋は訪れないのでしょうか?幸いにも旬のおいしいものには
恵まれているようなので欲張りと言われればそうなのかもしれません。藤原でございます。

(more...)
Filed under: 藤原 — 21:00

Perfect Ordinary

気が付けば、遂に2016年も残り僅かになって参りました。
今年は閏年であるという事実を思い出した能見でございます。
お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

お嬢様が秋をご満喫出来たのか、私は非常に気になります。
秋の美食を追い求め、東奔西走なさる毎日かも知れません。
金木犀の絨毯の上で優雅にご読書をお楽しみかも知れません。
しかし、お勉強をお忘れではございませんでしょうか。

秋は誘惑が多い季節であります故、ついつい目が奪われがち。
お嬢様がお勉強から目を背けたくなる心中も重々御察し致します。
そんなお嬢様の為に、興味深い数学的問題を入手しております。
ご一緒に解答頂けますと、私能見、大変嬉しゅうございます。

【Question】
Step 1 : 好きな数字を思い浮かべて下さいませ。
Step 2 :その想像した数に3を足してみましょう。
Step 3 :更に、上記の数を2倍致しましょう。
Step 4 :その数に4をお足し下さいませ。
Step 5 :次に、その数を2で割って頂きます。
Step 6 :その数から最初に思い浮かべた数字を引いてくださいませ。

如何でございますか?解答出来ましたでしょうか。
聡明なお嬢様にとっては非常に簡易な問題であったかと存じます。

その答えは

『5』

ではございませんでしたか?

この問題はどのような数字を思い浮かべても、
解答は必ず『5』に辿り着く問題でございます。

【Proof】
ご想像した数字を x と置きます。
全ての過程を式にお纏め致しますと、
{( x + 3 ) * 2 + 4 } / 2 - x
=( x + 3 ) + 2 - x
= 5
と簡単に証明することが可能でございます。

私が何を言いたいのかと申し上げますと、
複雑に見える世界も案外単純なのかも知れない。
ということでございます。

能見
Filed under: 能見 — 21:00

古谷でございます

ショートカクテルならば、「シャルルジョルダン」で参りましょう。




もしくは華やかに「エチュード」。





ドライに楽みたいご気分でしたら、「スーズギムレット」を。ハードシェイクでキリリと仕上げるのはいかがでしょう?







澄み渡る秋風の冷たさに切なさも覚える神奈月。







「君の悲しみに寄り添う」






10月の花リンドウは一本ずつ咲く姿からこのような花言葉を宿します。







野山に自生するこの花の根を原料に精製されたリキュールが存在するのをお嬢様はご存知でございますか?





そのリキュールの名は、




「スーズ」。






ほのかな甘味の後に迫ってくるビターなテイストが絶妙な、色合いは美しい黄金色を放つリキュールでございます。





霊薬を求めた錬金術士たち最大の遺産とも云われる薬草酒。







この薬草酒とはなんとも言い難い麻薬的な魅力を秘めたお酒だと存じます。






現にとあるリキュールに含まれるとある主成分には、マリファナに似た幻覚作用があるとされ、なんと製造禁止になったボトルも存在するほど。






そんな薬草酒でございますが、ゴッホやヘミングウェイといった名だたる芸術家もその魅惑に取りつかれ、こよなく愛飲していたと言われております。







スーズもまた同じく、ピカソが愛したお酒として有名で、彼が描いた様々な作品に登場します。






「君の悲しみに寄り添う」






麻薬的で少しばかり危険な魅力を漂わす反面、スーズを眺めているとそれはなんとも繊細でロマンチックなボトルにも想えます。







今宵はこの美酒のお味に酔いしれてみてはいかがでしょうか?





古谷
Filed under: 古谷 — 21:00