サマーシーズン到来

ご機嫌麗しゅうございます。

今月から9月末まで、通常時はポットでのご提供のみとなっている紅茶も、
アイスティーへのご変更を承っております。

ホットにはホットの良さがございますが、
アイスにすると新たな発見のあるお品もございますね。

昨年はフットマンブレンドもバリエーションが増えましたから、
楽しみになさっていらっしゃる方も多いかと存じます。

辛口のお酒を好まれる方にも是非愉しんで頂きたい「いいあんばい」でございますが、

この時期はシロップをちょっぴり合わせて、
あまじょっぱいひとときも、のど越し爽やかに過ごして頂ければと存じます。

豊かなティータイムをお届けできますように。

お早いお帰りをお待ちしております。

真夏のひと時を

敬愛せしお嬢様へ

本格的な夏を前にして、梅雨の中蒸す日々が続いておりますね。
そんな夜にはよく冷えた飲み物がようございますが
日本酒の飲み方の一つに「霙酒」というのものがございます。
非常にゆっくりと日本酒を凍結温度まで下げる事により、本来は凍っている液体を流動体のまま維持し、
これをグラスに注いだ時に、初めて凍結現象が起こってシャーベットの様に凍り始める、手品のようなお酒でございます。

とても爽やかで、こんな夏の夜にはもってこいでございますよ。
いつの日にかお嬢様のもとにお届けしとうございます。

お嬢様が今宵も、安らかな夜を過ごされますように。

ご遅刻に関しまして

日頃より執事喫茶Swallowtailをご愛顧頂き、誠にありがとうございます。

恐縮ですが、私から皆様に進言しなくてはならないことがございます。

それは「ご来館される際のご遅刻に関して」でございます。

殆どのお嬢様、お坊っちゃまがお時間をお守り頂いているため、

このようなことを申し上げるのは少々憚られますが、近日、

ご遅刻されるお嬢様、お坊っちゃまが増えてきたように感じます。

お約束のお時間よりもご来館が遅くなってしまった場合、

紅茶やお食事を楽しむ時間を充分に設けることが出来なくなります。

お仕えする使用人もお楽しみいただけるよう人事は尽くしますが、

ゆっくりお寛ぎ頂けず、少々慌ただしく感じられるかも知れません。

馬車の遅れなど、致し方ない部分もございますが、

なるべく定刻通りのお帰りをお待ちしております。

ティーサロンで皆様が快適に過ごすことができますよう、

ご協力頂ければ幸甚に存じます。

セカンドスチュワード 能見

Twilight

夏もいよいよ本格化。これからは暑い日が続いて参ります。

日差しを感じる度にしゅわしゅわが恋しい能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

セカンド・スチュワードとしての執務も一段落致しまして、

ようやく少しの間ですが落ち着いた毎日を過ごしております。

しかし気が付けばあっという間に夏休みに突入致しますので、

ゆっくりとした凪のようなこの時間が心地ようございます。

先日は大変綺麗なビーチで皆とお写真をお撮り致しましたり、

バンジージャンプの替わりとなる絶叫体験を致しましたり等、

少し早くではありますが、夏の体験を先取りして参りました。

遂に夏本番でございます!今年も楽しみでございますね!

お嬢様も夏休みのバカンス先はもうお決まりでございますか?

私はまだ海外渡航が少ないため、行きたい場所が沢山あります。

思い浮かぶだけでも、ヴェネツィアやアリカンテ、コルシカ島。

そして何と申しても「モルディブ」でございましょうか。

モルディブはインド洋に浮かぶ小さな島国でございまして、

地球温暖化の海面上昇で海へ沈んでしまうと言われております。

海上のコテージでずーっと、海を眺めるのが夢でございました。

どうやら私は、海が見える街に惹かれるようでございます。

この夏ご旅行予定のお嬢様。お土産話を楽しみにしております。

充実した社会勉強のため、「夏休みとは……?」と仰るお嬢様。

合間を縫ってお屋敷で夏休みを満喫して頂くのは如何でしょうか。

使用人が冷たいアイスティーをお作りしてお待ちしております。

夏の過ごし方は十人十色。

思い出いっぱいの素敵な夏でありますように。

能見

文月

垣根の朝顔も咲き始め暑い日が続いておりますが、お嬢様如何お過ごしでしょうか、乾でございます。

七月は梅雨の時期が終わり暑い夏が始まり、行事としては七夕等がございますね。

また、7月は文月と申しますが由来や語源が諸説ございます。

その中でも「文被月(ふみひろげづき)」が短くなって「文月」になったという説が有力でございます。

「文被月」は文を広げて晒す月という意味がございまして、七夕に願い事や詩歌を短冊に書いて笹に飾る風習をさしております。

最近では「メール」や「LINE」等を多用し、お手紙等を書かれる方が
少なくなっていらっしゃるとか・・・

さて、お嬢様はきっと七夕に願い事をされる事でございましょう。

良い機会でございますので日頃の感謝のお気持ちをご家族やご友人にお便りをしたためられましたら如何でしょうか。

きっと、とてもお喜びになられる事と思います。

お相手の事を思いやりながらしたためる手紙の良さを今一度お考えくだされば幸いでございます。

では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。

それぞれのカラー

隈川の日誌に灰色を選んでしまうという内容がございましたが、私もよく考えると色の趣味に偏りがございました。

私は隈川とは真逆でコントラストが分かれているものが好みでございます。

服は白と黒が多く、自室はクリームイエローとチョコレートブラウンで整えてございます。

隈川にはよく「灰色で良いじゃないですか」
とは言われますが、つい選んでしまう好みとはあるものでございますね。

私も隈川の日誌を読んで気づかされました。

これを機に他の使用人が選びがちな色も探してみるといたしましょう。

すぐ思い付くのは瑞沢は赤、黒崎は黒、の印象がある事くらいでしょうかね。

平山は…

みかん色?

好みはそれぞれでございますね。