女王再臨

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

そろそろ厚い外套は役目を終え、春の喜びをお嬢さま方と分かち合える時季がやってまいりました。
とはいえ、季節の変わり目は、なにかと体調を崩しやすくなりがちでございます。
どうぞ、規則的な毎日をお過ごしになり、浮き立つお気持ちに流されませぬよう、お気をつけくださいませ。

さて、いささか遅すぎた話題かと存じますが、昨月末にアカデミー賞の発表がございましたね。
私がうれしく思いましたのは、主演男優賞の栄冠に輝いたのがラミ・マレック氏であったことでした。

「ボヘミアン・ラプソディ」。
この、おそらく平成最後の大ヒット作の素晴らしさ、その功績をもたらしたのは、氏が熱演されたフレディ・マーキュリーの存在感によるものといっても過言ではないかと存じます。

もちろん、クィーンという伝説的なバンドの楽曲が、この映画にもたらした効果はいまさら申し上げるまでもございません。
思えば、昨年末に映画を鑑賞して以来、ほぼ毎日クィーンのアルバムばかり聞いておりました。

音楽に関しては門外漢の私に、クィーンという途方もないグループの音楽史的な位置づけや、楽曲の分析など、とうてい手に負えるものではございません。
しかしながら、幾度くりかえそうとも、やはり心が奪われてしまい、些細な日常のことなど、魅力的な旋律の彼方へと押し流されてしまいます。
さすが、と脱帽せざるを得ません。
おそらく、いくら長い年月を経ても、新たな刺激をもたらす古典として、クィーンの楽曲は聞き続けられることでございましょう。

さて、今宵は女王の地である英国に敬意を表し、スコッチ・ウィスキーを片手にライブ映像を鑑賞することにいたしましょうか。

・・・お嬢さま方におかれましても、良き音楽と共にあらんことを。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。