伝わらない気持ち、伝わる気持ち

 先日、紅茶サロンにご参加くださいましたお嬢様方、ありがとうございました。
私も今回講師の一人を務めさせていただきましたが、普段あの様な大勢のお嬢様方の前でお話する機会もありませんので、大変緊張いたしました。
ちゃんと、お話が伝わっていれば良いのですが・・・・いささか不安も残っております。
普段は研修でフットマン候補生相手に教鞭をふるっている所為か、ついつい話が乗ってまいりますと、まるで候補生を相手にしているような錯覚に落ちいってしまいます。
もし、疑問等ございましたら、何なりとお尋ね下さいませ。

今回ご参加下さらなかったお嬢様も、また次の機会がございましたら、前回以上の充実の内容でお届けしたいと思いますので、ぜひお付き合い下さいませ。

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フットマンの極意

響執事が持っていた書物…。
やはりどうしても気になってしまいました。

そして、私こっそり、響執事がトレーニングをしているときに、
拝借させていただきました…。

その書物にはフットマンとしての心得ておくべき事柄が、並んでおりました。

どれも心得として素晴らしい内容でしたが、
私が特に関心させられた、一文がございました。

それはお嬢様と過ごす時間の事でした…

『時間を使うという事は、白紙のスケッチブックに色を入れて行く事である。』

つまり、私達が優雅に振舞えば優雅な色が残り、
忙しなく動き回れば、忙しない色で埋まっていく…

そしてその色はもう二度と変える事は出来ないわけでございます。

我々フットマンはそこにどれだけ、優雅でかつ、ストレスと言う濁りを入れない
色を入れていけるかが、給仕の心得なのでございますね。

時間の使い方をもっとシビアに、優雅な給仕を心がけて行こうと再確認いたしました。
お嬢様、お坊ちゃまにさらに快適な時間を提供できるよう、心がけてまいります。