古谷でございます

私事ですがここ最近になり、ようやく

「令和」という言葉が耳に馴染んできましたが

馴染むと同時に、新しい時代を生きているという感覚を覚えることが多くなりました

過去の思い出は色褪せぬよう大切にして

その思い出すら越えられるように

また新たな年度を過ごしてまいりたく存じます

卯月

花の盛りもいつしか過ぎて、行く春を惜しむ季節となりました。

お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

 

今月の22日は当家のティーサロンで執事の日がございます。

我々執事が執事の職務を後輩のフットマン達に押し付け・・・

いえいえ、執事の経験を積んでもらうために職務の代行をお願いし、執事はこれ幸いとお嬢様方の元に遊びに・・・基い、初心に戻りお嬢様へのお給仕の為にお傍に参上するというとても楽しい・・・オホン、重要な日でございます。

 

執事にとって年に一度許されたお嬢様方とゆっくりお話させて頂いたり、お世話をさせて頂ける日でございますので楽しんで頂ければ幸いでございます。

そして、お嬢様がお望みでございましたらT2シャーベットをお作りすることも可能でございます。

 

勿論、私もこの執事の日を楽しみにしておりますので、沢山のお嬢様方がお戻りいただけますようお願いいたします。

 

さて、今月はアライグマを折ってみました。

 

 

お気に召していただけたら幸いでございます。

 

では、お屋敷にてお嬢様のお帰りをお待ちしております。

新たな季節

椎名でございます。

先月はお屋敷開館記念でございましたが、沢山の温かなお言葉を頂戴し、心より感謝申し上げます。

 

17年の重みをしっかりと受け止め、これからもSwallowtailがSwallowtailであり続けられるよう、邁進してまいります。

 

 

さて、4月に入りいよいよ気温も高くなってまいりました。

桜は雨の影響もあってか、しっかりと楽しむ暇もなく散ってはしまいましたが、その後に見える青々とした若葉たちが新しい季節の訪れを知らせてくれております。

これから、生活が新しくなる方も多くいらっしゃると思いますが、

是非とも希望溢れる毎日を過ごして頂けると宜しゅうございますね。

 

お嬢さまはいかがでございましょうか?
環境の変化は、楽しくもあり、しかしながら不安がないと言えばウソになるでしょう。

大切なのは、どちらの心情においてもご自身を見失わずに、焦らず丁寧に一歩づつ前に進むことかと存じます。

時折後ろを振り向いて自身の歩んできた道を見返すぐらいには心の余裕を同居させておくことが良いかと存じます。

 

当家の使用人たちは心配性の者が多ございますが、

そんな使用人を安心させるためにも、そしてご自身の身体と心を休めるためにも、

ティーサロンに足を運んでいただけますと幸いでございます。

 

 

話が変わりますが、今年もようやくお嬢様のもとに梅酒をお届けする事が叶いました。

今年も二種の梅酒をご用意しております。

「ブランデー梅酒」と「バラ梅酒」でございます。

今年はお味もすっきり、例年よりも漬け込む際に使用した砂糖を2割ほど減らし仕込みました。

その分、すっきりと飲みやすく、それでいて梅やバラの香りをしっかりと感じることが出来るかと存じます。

 

バラ梅酒はお色もとても綺麗で、当家のハーブティー「ルビー」を思わせる鮮やかな赤が特別感を演出してございます。

ブランデーベースのものも、スタンダードさの中にもブランデー特有の柔らかで深みのある芳香が口の中一杯に広がりを見せてくれます。

ぜひどちらもお楽しみいただきたい、私自慢の一品でございます。

お召し上がりいただきました暁には、是非ともご感想を賜れますと幸いでございます。

それでは。

由来をたどる

幼いころから、ものの作りだったり、由来だったりに興味を持っておりました。

小学1年のころに、「鰯」という字が「身が弱くて崩れやすいから」作られた字だとか、当時父が与えてくれた本の影響で、字の成り立ちに興味をもったのが始まりです。

お嬢様はどんなことに興味をお持ちでしょうか。

伊織でございます。

 

わたくしの由来、起源への興味は今も続いているわけですが、そんなわたくしが最近もっとも驚き、感心した言葉の由来をお伝えしようと思います。

 

その言葉は「ちんぷんかんぷん」でござます。

なにがなにやらサッパリ分からない、なんて意味の言葉ですが、この「ちんぷんかんぷん」どことなくオノマトペのような響きですが、語源をたどるとまさかの大発見(個人比)なのでございました。

 

「ちんぷんかんぷん」の語源は、「何を言っているか分からない外国語の音をまねた」言葉なのだそうです。これを聞いてわたくしは、ものまねでインチキ外国語をしゃべる雰囲気で作られた言葉なのかと思ったのですが、語源にはさらに元となる言葉が存在していることを知ることになります。

 

それは「チンプトン」と「カンプトン」というふたつの言葉でございます。

なるほど、チンプトンとカンプトンを並べて「ちんぷんかんぷん」というわけですね。

このふたつの言葉は、どうやらどちらも中国語とのことで、

 

チンプトン= 听不懂 ……聴いても分からない

カンプトン= 看不懂 ……見ても分からない

 

という意味なのだそうです。

そう、「ちんぷんかんぷん」は、まさにふたつの言葉を合わせて「まったく意味がわからない」という新たな言葉として誕生したのです。

それこそなぜ「ちんぷんかんぷん」と言うのかもちんぷんかんぷんだったわたくしにとって、これは非常に大きな発見であり、驚きでありました。

 

外国語が元となって日本語の一部となっている言葉はたくさんございますが、「ちんぷんかんぷん」に関しては本当に意表を突かれ、ひさびさに新しい事実を知った喜びとわくわくを感じさせてくれました。

知らないことは数え切れないほど存在しています。日常に隠れている驚きと発見を、これからも見つけられるような姿勢で生活したいものです。