アイスクリーム

先日。年始に久しぶりに姪(2)と会ったのですが、そのときに彼女が「おふとん かけたら」という絵本をもっておりまして。なんとなしに手に取り、表紙をめくってみたのですが、それがとても良くて感動してしまいました。

可愛らしく優しい絵柄。
次はどうなるんだろうとワクワクしてページをめくる楽しさを感じられる構成。それをとてもシンプルな形でまとめて、オチもステキで。
文章も声に出した時に韻とリズムが心地よい。
手に取ったときの、角のない柔らかさや、丈夫で汚れづらい材質。
内容から形から、全てが子供への愛情と優しさだけで作られている本。そう思うと涙腺が緩んでしまいました。

 

しかしこのように文章化して説明するのがもはや野暮で。

この本を読んで声を出して笑うとか、すごい集中力で食い入るように見るとか。最後のページをとじれば「もいっかい」といって催促する。大人になってそういった楽しみ方ができなくなっていて。

紐解いて言語化出来て理解したと感じたときの感心こそが感動になっている、そんな自身の感受性の乏しさに気づいてまた涙腺が緩む。

そんな年始でございました。
取り戻せないものにこそ価値を感じてしまいます。