紀元前から続くワイン醸造は科学的な側面もございます。
ですので技術の進歩と共に、自然任せだった部分もその仕組みが理解されコントロールされるようになってまいりました。
おそらく20年、30年前のワインに比べるとヴィンテージによる
出来不出来といった差もすくなくなり味自体もかなりぶれが少なくなっているのではないでしょうか。
勿論私はそれらのワインが作られたころに飲めたわけではございませんが。
一方。そのカウンターとして自然にそった本来のワインづくりというものも見直されております。
その一つに「ビオディナミ」というものがございます。
ルドルフ・シュタイナーという人物が唱えた思想でして、農業だけでいうのなら無農薬、有機栽培などをもっともっと進めたものをイメージすると近いかもしれません。
肥料自体も特殊ですし、栽培のスケジュールなども月齢に沿っていたりとなかなか興味深い一方、そこまですることに意味があるかと、それこそ「科学的な」思考をしてしまうのですが……
そのことに関して面白い発見をいたしましたので後ほどそのお話も致しましょう。
どうぞワインを召し上がりながらお待ちくださいませ。