振り返り、3年

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

……いえ、3月でございましたね。
姫様、殿下。
ティーサロンの
アニバーサリーもございまして、
日々お仕えさせて頂く皆様に、
感謝の気持ちをお伝え出来る大事な月。
恐れ多くもそのタイミングに
アントワネット係も拝命致しまして
嬉しく存じます。

私自身のことを申しますと、
3月はフットマン見習いとして
御屋敷の門を叩いた月でもございます。
あれからもう3年も経つということに、
驚きを感じます。
色々な意味で
「3」という数字には何かと縁を感じるところです。
様々な変化がございました。
沢山の経験を致しました。
後ろを振り返ればきりがない。
そんなことを思います。

とはいえ諸先輩方の背はまだ遠く、
気づけば続く後輩達も多くおりまして。

今回アントワネット係を
山岡と共に拝命致しました。
後輩と何かペアになって
お務めを果たすのは初めてのことです。

先輩と、と言うと、
桐島とのエクストラや時任とのカクテルを思い出します。
私自身に、
2人のように貸せる胸があるかは
いささか不安の残るところではございますが、
そのような立場になること自体に
年月の重みを感じます。

結局、私は私の速度でしか
歩けない訳ではありますが、日進月歩、
少なくとも前に進まなければいけませんね。

長々と申しましたが、
要は感謝というお話にございました。
まずはアントワネット。
山岡と共にお待ちしております。

そして今後も皆様の限りのある一時が、
より安らかになものになるよう。
誠心誠意お仕えして参りますから。
何かあれば直ぐにお呼びください。
姫様、殿下。

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才木

はやく来い

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木にございます。

暦の上では立春が過ぎたなどと申しまして。
確かに暖かさを感じる時もありまして、
そのようだと首肯しかけるのですが
頷く首の挙動よりも
早く寒さは戻ってきてしまうもので、
まだまだ春満開とはいかないものだと
身を縮めて日々を過ごしております。

寒さというのは如何ともしがたいもの。
とはいえ暑さも似たようなものです。
結局は中庸がいいのが世の理だから、
あまりふり幅をつけるのも如何ものか。
あてどない説教を独り言ちるばかりで、解決は致しません。
何も言わずとも待てば来るのも理解できますが、
ぱっとしないおみくじの文言の様で、
いいのか悪いのかよく分からなくなりますね。
善しも悪しもないのは勿論ですが、
とにもかくにも、冬よ去れ。
そればかりが頭をよぎるところです。

そんな私は炬燵の中におります。
暖かさに包まれていると、
ここが私の居場所なのだなと強く思います。
布団に対しても同じ感覚を抱くことが多いです。
炬燵は猫のものではなく、私のものです。
炬燵ペンギンです。
ペンギンは炬燵の中にいるのか?
でもそれは猫が箱に入るのかと同じ問題です。
開けてみるまで分からない訳ですから、
考えることは自由です。
空想と妄想に虚実が入り混じり、
思考実験と言葉遊びを繰り返し、
眠くなれば寝るくらいがいいなと思います。

冬眠には少し遅いですが、
冬の終わりの一か月くらいは眠っていれば、
起きた時にはいい気分かも知れませんね。
起きるころには良き頃勿れ。
無理をせず明日のことは明日に期待いたしましょう。
おやすみなさいませ。

才木

2020

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木にございます。

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

「2020」
という数字を見ていると、
境目がわからなくなるような気持ちが致します。
どちらの20も意味を持ってしまったような、感覚です。
本来なら「2020」そのものに意味があるのですけども、
後の20自体にも意味を感じてしまいます。
それは自身の人生を重ねてしまうのかも知れません。
年表上の1年と自分の1年には
主観的に大きな開きがございます。

毎年毎年何か大きなことがございます。
世間的には大したことはなくとも、
やはりそれは自身にとっては大事で、
変化というものに繋がってくることなのではと存じます。

昨年1年も私にとっては意味のある1年でありました。
何においてもそういった「意味」を
受け止めて何かを見出せるような1年に
今年もしたい所でございます。

皆様におかれましても、
この1年が意味のあるものであることを。
出来ればそれが、
幸福に満ち溢れたものであることを祈っております。

何かご不便がありましたら、
どうぞお気軽にお申し付けください。
皆様が豊かな時間をお過ごしになれる、
そのご助力が出来れば。
それが我々使用人の務めにございます。

……よく分からないことを申しましたが。

何よりも楽しく! 楽しく! 楽しく!
ありますように!
ハッピーハッピーニューイヤー!
今年もよろしくお願い致します!

……

12月にご用意しましたエクストラ。
残念ながらペンギンを
ご別宅にお届けすることは叶いませんが、
寒さが厳しくなる季節にございます。

せめてベースになりました、
ジンジャーロイヤルミルクティーだけでもと。
工程としては単純ですから、
よろしければお試しくださいませ。

【用意するもの】

抽出用ポット
茶こし

アッサムCTC 10g
生姜(細切り) 5g
牛乳 300ml
砂糖 適量

【Ho-Ho!! の作り方】
1.牛乳300mlを鍋へ。中火で温めます。
2.温まったら生姜5gを牛乳に、そのまま加熱。
3.同時にアッサムCTC10gを3分抽出、
(湯量は茶葉がお湯に浸る程度)
4.3分経ったら、茶葉ごと鍋の中に
5.そこから2分加熱
6.その後蓋をして1分蒸らす
7.茶こししてポットに移す
8.お砂糖はお好みで。

……

暖かく暖かくと申しますが、
寒い寒いと言いながら、
暖かいところで食べるアイスも
美味しゅうございます。
私のゆずまんじゅうアイスも
お楽しみくださいませ。

鏡開きも終わりましたから、
ぜんざいが食べたいところ。
どうにもまとまらないのも、
相も変わらずなところです。
お餅が焼けましたからこの辺りで。
では。

才木

はったーやってはったー

皆々様に申し上げます。
いかれた奴らのたまり場、それが!
ティーパーティー!
陽気に、愉快に、キリッと、無様に、
バター! 塗りたくって、
シュガー! 山盛り入れて、
ジャムもたっぷり、ティーも勿論!
マスタード? なんている訳ない!
バンザイ、この世のパラダイス!
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ペンギンの秋

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木にございます。

この度9/1より、
再び大旦那様のお許しを頂き
ギフトショップにて、
ペンギンクッキーをご用意致します。

近頃のケーキやカクテルでは、
プレーンのものをご用意して参りましたが、
ギフトショップでご用意するものは変わらず
トマトチーズ味でございます。

ソルティーなトマトとナチュラルチーズのピザのような濃厚さが、
残暑を乗り切るにはピッタリでないでしょうか?
更に外見は可愛らしいペンギンですから、
一石二鳥ではないかと。(九枚入りです)

昨年は、私の紅茶ニルス・オーラヴのご用意が間に合いませんでしたが、
今年はペンギン合わせを存分にお楽しみくださいませ。

味わいとしても、
濃厚なクッキーとすっきりとしたニルスのバランスは
とってもよろしいのではないかと!

また元々お酒に合うお菓子をと思い、
考えたものでもございます。

例えば、ビール。
柑橘系のクラフトビールなどが良いかと。
定番のもので申しましたら、
神々しい麒麟の輝く一番のものなども
よろしいかと思います。
キリッとしたものよりは、多少丸みがあるものを。

例えばハイボール。
ハイボールというと庶民的なイメージですが、
そもそもウイスキーというものは、
加水などにより変化なども楽しめるもの。
いいハイボールは、いいバーテンに作らせるべき。
ちょうどよく親ペンギンがおりましたので、
お傍に控えさせましょう、なんなりと。

私としては、
バーボンウイスキーのハイボールでスッキリと召し上がって
頂きとうございます。

あとやはりワイン。
少し喉が渇く味ではありますので、
白の辛口のものがよろしいのではないかと。
赤でしたらライト~ミディアム寄りのものが
よろしいと存じます。

多種多様なマリアージュがございます。
是非お楽しみくださいませ。

あとペンギンですからね!
いっぱい並べて! いっぱい可愛いのも楽しいですよ!
食品ですので、
油断は禁物でございますが……。

ようやく夏も過ぎ、秋。
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋……。
何に耽けるにも良い季節です。
喧騒から離れまして、ゆっくりと。

落ち着けるモダンジャズをお掛けして、
私のオススメの一冊をご用意して。
書庫にてお待ち申し上げております。

才木