夢の話

お嬢様、暑くなってまいりましたね。
夜は寝苦しくございませんか?

最近使用人から朝見た夢の話をよく耳にいたします。
夢の話とは不思議なもので、相手にさほど有益な情報でなくとも、つい誰かに伝えたくなりませんか?

しかしながら、仲間が夢の話をしてくれるとなんだか気を許してくれている様な気がして嬉しゅうございますよね。

もしかしたら何気ないコミュニケーションから小さな絆が生まれて来るのかもしれません。

ただ、よく夢の話をしてくれるあの使用人、嬉しいのですが、内容がなかなか激しくて…

…それではまた。
ティーサロンでお待ちしております。

百合野

眠りが覚めても

お嬢様ご機嫌いかがでございますか?

百合野でございます。

休館がついにあけました…
とてもとても長い月日を過ごしたな気がいたします。

お嬢様のお顔が見れない日々は別の世界にいた様な感覚でございました。
お屋敷の門を叩いてから長い月日が経ちましたが、ここまでの休館は初めてでございます。

やるべきことはたくさんございました。
ですので、まずはその執務を全ういたしました。

しかしながらその執務を終えた途端、突然の寂しさに襲われ、リモートラジオの収録に救われる日々。
仲間の存在は暖かいものでございますね。

そして、もう一つの温もりは紅茶でございました。
今まで時間が無く、淹れられずじまいだった紅茶をたくさん頂戴いたしました。

今回はそんなお茶の楽しみの中で特に素敵だったものを少しだけご案内させていただきます。

冬限定のマリアージュフレールの
「ノエルヌーヴォー」

シナモンやりんご、アーモンドにオレンジ。
星の形をしたお砂糖が入った緑茶でございます。

金と銀の星形のお砂糖見えますかね?
素敵でございますよね。

とてもスパイシーな香りでございますが後味はスッキリとしていて美味しゅうございました。

上手に写真には写りませんでしたが、水面にはキラキラとしたお砂糖が美しく浮かんでおりました。

楽しみは自身で見つけるもの。
やるべき事に追われる日々はもしかしたらその思考停止を誘っていたのかもしれません。

お嬢様もこの期間何か楽しみを見つけておりましたら、是非教えてくださいませ。

またティーサロンでお待ちしております。

百合野

食の楽しみ

休館を頂きまして、食の楽しみが増えました百合野でございます。最近は簡単な炒め物と一緒に、玄米を食べる様に心掛けております。

小さな頃は苦手だった食べ物も好みが変わったりするものでございますね。玄米は柔らかく炊き、しっかり噛んで食べれば、とても栄養価が高く、血圧を下げ、ストレスも緩和すると言われております。どうやらお肌にも良いらしいのでお米好きな私には一石二鳥でございました。

この期間が無ければこんなに自身の食に向き合う事はなかったかもしれません。(お嬢様が口にするものには気を向けるものの、自分に対してあまり目を向けない使用人…)

次は何を作りましょう。若干気になっているのが、独り焼肉。お肉を焼きたてでいただく事は滅多にございませんので今までにない幸せを味わえそうでございます。
しかしながら自室に匂いが残ってしまうかもしれませんね。よし、ベラン……いえ、なんでもございません。

また直接お嬢様にお食事をお出し出来る日を楽しみにしております。

百合野

葉桜を眺めながら

お嬢様、いかがお過ごしでございましょうか?お顔を合わせられなくなってから、少し時間が経ってしまいましたね。
お屋敷もあれからお手入れをいたしまして綺麗に整えておりますものの仕える主がいらっしゃらないとそこに意味を存在させられませんね。
日々、お仕えしていた事を思い出しながら過ごしております…

「いつまでも変わらぬ日々を」私が初めに想いとして認めた言葉でございます。
残念ながら永遠というものは存在いたしません。しかしながら、その尊さを知り、明日を望む心を抱えながら進んでいく事に価値があるかと存じます。
どんな事があってもこの想いは無くなりません。

お嬢様のお帰りをいつまでも、いつまでもお待ちしております。

その時にはたくさんのお土産話を聞かせてくださいませ。美味しい紅茶とスイーツをご用意してお待ちしておりますね。

百合野

私たちの日常

毎日藤堂執事がお嬢様に挨拶をしている様子を見ておりますと、私たちの日常にとって本当に大切なものを教えていただける気がいたします。

朝目が覚めて一杯の紅茶を淹れ支度をし、燕尾服に袖を通しティーサロンの準備をする。

そしてそこにはお嬢様の姿とゆっくり過ぎる時間…

表情を眺めながらお継ぎ足しやデザートのタイミングを伺いながら

本日はどんなお気分か、どんな紅茶やスイーツをお出しするべきかを読み解いていく。

そんな、言葉の無いお嬢様との会話を重ねてまいります。

当たり前の様に見えて、たくさんの出来事から生まれた奇跡の様な空間。

そちらを重ねられる事がいかに恵まれている事か痛感いたします。

本日も美味しい紅茶やスイーツをご用意してお待ちしております。

お顔が見れない時間もどうか素敵に過ごされております様に。

リリスフィナンシェ

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます、百合野でございます。

まもなくバレンタインデーでございますね。
街並みが少しだけ華やかになる様子がとても好みでございます。

そんな世間の最中、私もオリジナルの焼き菓子を作らせていただきました。

私オリジナルブランド、ほうじ茶とアッサムのリリスをベースとしたフィナンシェ

『リリスフィナンシェ』でございます。

今回のフィナンシェはヴァンドゥールの的場と何度も試行錯誤しながら作らせていただきました。

私は一つのものを作るのに時間のかかる性分でございまして、的場には何度も付き合っていただいてしまいました。

もちろん半端なものはお嬢様にお出ししたくございませんので、そこは譲れないのでございますが…

そのおかげでとても良いものが出来あがりました。

ほうじ茶の香ばしさ、アッサムのコク、そしてほんのり後味として残るベルガモット。

是非私的にもお勧めでございますので、お手に取ってみてくださいませ。

ではまた。
ティーサロンでお待ちしております。

おせち

お嬢様、あけましておめでとうございます。
2020年もどうかよろしくお願いいたします。

お嬢様、今年おせち料理は召し上がりましたでしょうか。
使用人とおせちの話になった時にそれぞれの好みが違い楽しゅうございました。

ちなみにお嬢様はおせち料理で何がお好きでございますか?

お雑煮?伊達巻?栗きんとん?

私は数の子が好きなのでございますが、使用人に散々いじられました。
どうやらその中ではマイノリティーらしく…

他の使用人に好みを伺った時に、なんとなくその使用人のイメージに合った回答が得られた様な気がいたしました。

私はどうやらおじいちゃんぽい回答をしてしまったらしいです。

是非使用人に好みを聞いてみてくださいませ。
意外な返答を頂戴出来るかもしれません。

今年も素敵な一年にいたしましょう。

百合野