読書感想文風

若葉萌え風薫る季節となりました。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

最近、素敵な本に出会いました。

「猫旅リポート」有川 浩著
(本作を原作とした絵本もございます)

ストーリーの設定や主人公の置かれている状況を考えると非常に重いお話なのですが、不思議と心が温まるお話しでございます。

今回は童心に帰り、「読書感想文」風にご紹介いたします。

内容は・・・

とある事情から飼い猫を手放さなければならなくなくなった主人公が、引き取り手を探して銀色のワゴンに乗って旅をします。
それは友人達を通して、主人公の幼少期から現在までを再確認する旅でございました。

不幸な生い立ちを受け入れ常に周囲の人々の事を考えた彼との出会いが、かかわった人々の人生を少しだけ変えてゆきます。
生きる事、死ぬ事、出会う事、別れる事・・・人生の不思議と希望の物語でございます。

読み進めるうちに所々でクスッと笑ったり、また涙が頬を濡らしたりいたします。

そして主人公と同じ境遇だとしたらと考えさせられます。
自身の我儘さや甘え等々を詰り、彼の様に生きられたらと思います。

しかし最後の頁を読み終わった時、私自身の最後の旅が出来れば良いのだと気付かされます。

きっと青春を共に過ごした友人達を訪ねる事になりそうですね。
相棒は猫ではなく・・・ご想像にお任せ致します。

さて、長くなりましたので今回はここまでとさせていただきます。

そして続きは、ティーサロンでお待ちしております。

遠い日の思い出

花便りも伝わる今日この頃、お嬢様いかがお過ごしでしょうか。

乾でございます。

さて、今回は私の小学生の頃の思い出話にお付き合いくださいませ。

ゴールデンウイークが終わり桜が散り始めた頃(私の故郷ではお屋敷より一ヶ月ほど遅れて桜のシーズンとなります)春の遠足で桜の名所でもある、某城址公園に行った時のお話でございます。

お昼のお弁当も食べ終わり、ラムネでも買おうとお小遣いを握りしめ売店に行きますと売店のおばちゃんが(注:本来なら売店にいらっしゃる店員の御婦人が正しいのでございますが当時の雰囲気を再現致したく思いますのであえて「おばちゃん」とさせていただきます)

おばちゃん(以下、お)
「いらっしゃい。あら、あんた今日も来たの?」

私「?」

お「昨日もラムネ買ったよね?」

私「昨日は学校だよ?」

お「あんたに良く似た子がいたんだけどね?」

私「僕じゃないよ・・・」

お「ホントかい?」

友人達が私が嘘をついてない事を証明してくれたのですが、おばちゃん達は不思議そうな顔をしていました。

バスに戻り担任の先生に話をすると何か思いついた様子で

「そういえば昨日は〇〇小学校がここに遠足来てたけど、たしか君のいとこの〇〇君いたわよね?」

私「いる」

先生「じゃあ、きっと〇〇君と勘違いしたのよ。君達良く似てるからね」

この一言で謎がとけて、皆で笑ったのを覚えております。

実は先生の旦那さんが〇〇小学校の先生でしかもいとこの担任でもあったので集合写真を見た時など良く似てる子がいると話題になり、それぞれ確認したら私達がいとこ同士だと分かったと教えて下さいました。

事実それまでも顔や背格好が良く似た一つ違いのいとことは、双子の兄弟と間違えられる事が度々ございました。

幼い頃のちょっとだけ不思議な思い出でございます。

お嬢様も何か不思議なお話し等ございましたら教えて下さいませ。

では、ティーサロンでお待ちしております。

桜・・・

日増しに暖かくなり、早春の息吹を感じるこの頃でございます。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

この時期は執務の終わった使用人達で出かける夜桜見物が楽しみの一つでございます。
先日今年の夜桜見物はどんなものが必要か司馬や大河内と話しておりました時、ふと桜の花を折り紙で折れぬものかと思い立ち調べてみますと・・・
ございました、立体的な桜の折り紙。

そこで今回は「桜」に挑戦させていただきました。

まず対角線上に折り、図(写真)の様に折り進めます。

裏表が同くなる様に折り進めます。

実は桜の花びらを一枚ずつ折っています。

細かく折り進めていきます。
(少々割愛しますのでお許しください)

後で組み合わせる様に差し込みを作ります。

そして同じものを5枚用意します。

5枚を立体的に組み合わせて完成です。

最後、立体的に組み上げる所で苦戦いたしましたが所要時間は30分程度でございました。
お嬢様もご挑戦いただけましたら嬉しゅうございます。
また、ご不明な点などございましたら気軽にお声をかけていただければ幸いです。

では、お屋敷にてお帰りをお待ちしております。

読書の時間、再び

暦の上に春は立ちながら、厳しい寒さが続いております。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

さて私、寒い日はどうしても出不精になりがちでございます。
自室にこもりホットワインや熱燗をいただきながら読書をする事が多くなっております。

そこで僭越ながら、最近読んだ本の中で面白かった物をご紹介させていただこうと思い立ちました。

「無限花」東野圭吾著
黄色い朝顔に隠された謎と宿命を背負った者達の人間ドラマです。

「祈りの幕が下りる時」東野圭吾著
TVドラマにもなった「新参者」の始まりの物語です。

「猫は毒殺に関与しない」柴田よしき著
猫探偵・正太郎が活躍するシリーズの最新作です。

「君の名は」深海誠著
映画でご覧頂いても文字になるとまた別の面白さがございました。

「水鏡推理Ⅴ・ニュークリアフュージョン」松岡圭祐著
文科省末席事務官が官僚や政治家、科学者の不正を暴いていく爽快なお話です。

どれもお勧めではございますが、お嬢様のお好みもございますのでご質問いただければ詳しくお話しさせていただきます。

では、お嬢様のお早いお帰りをお待ちしております。

祝い鶴

寒さひとしお厳しくなってまいりましたが、お嬢様お変わりありませんか。
乾でございます。

新年を迎え何かお正月らしい折り紙をご用意しようと思い立ち、今回は祝い鶴を折る事にいたしました。
お正月らしく金色の折り紙をご用意いたしましたので早速折り始める事に致します。

矢印の通り折り進めてまいります。

少しずつ形になってまいりました。

羽根を広げて出来上がりでございます。

こちらの方が全体の様子が分かりやすいですね。

非常に簡単に折る事が出来ますし、箸置きにも使えますので是非一度ご挑戦くださいませ。
また、両面折り紙をご使用いただければより一層美しい出来栄えになる事でございましょう。
ご質問などございましたらお声をかけていただければ嬉しゅうございます。

では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。

一年を振り返り・・・

師走を迎えなにかと気ぜわしい毎日ですがお嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。
気がつけば、今年ももうすぐ終わろうとしております。
お嬢様にとって今年は良い年でございましたでしょうか?
私にとって今年は非常に感慨深い年になりました。
それは、10周年記念イベントでございます。
お嬢様方と思い出話をさせていただいたり、当時の写真や映像を観たり楽しい時間をご一緒させていただき嬉しゅうございました。
ただ不思議な事に当時と何も変わらぬ使用人が私の傍に居りました・・・
さて、来年は「酉年」でございます。
お嬢様が一層の飛躍、世界に羽ばたく年でございましょう。
私はお嬢様が快適にお帰りいただけます様、「エリザベス」や「ジョセフィーヌ」といったお嬢様の愛馬のお世話に精を出す事にいたします。
では、お早いお帰りお待ちしております。

鍋の季節

秋も一段と深まり、日だまりの恋しい季節となりました。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

寒くなりますと鍋料理が美味しゅうございますね
この季節になりますと私が幼少のころ家族でよく食べていた鍋を思い出します。
「だまこ鍋」と申しまして鳥ガラ出汁の醤油ベースのスープに、鶏肉・セリ・長ネギ・牛蒡・舞茸等の具とだまこもち(潰したご飯を丸めた物)を一緒に煮込んだ郷土料理でございます。

お嬢様が普段別宅にて食されますA5ランクの和牛を使ったすき焼きやしゃぶしゃぶ、ブランド鶏の水炊きには及びませんが当時の私にとってはご馳走でございました。

また、この鍋が食卓に出始めますと冬の到来が間近でございましたのでウキウキしながらスキーの準備をしていた記憶もございます。

さて今夜はお嬢様が風邪等召されませぬ様、暖かいお夜食をご用意する事にいたしましょう。

どんなお料理かは・・・後ほどのお楽しみでございます。

お嬢様のお早いお帰りをお待ちしております。