年末

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。明石でございます。

今年もあと僅かでございますが、お嬢様はどんな一年を過ごされましたか?

私は、様々なギフトショップの催し物に参加したり、ティーアドバイザーの資格を取ったりと、使用人として充実した日々を過ごせました。

ここまで頑張れた要因は、ひとえにお嬢様のおかげでございます。

そして、それらによって少しでもお嬢様の生活に喜びや笑いが増えていたのであれば、使用人冥利に尽きる次第でございます。

改めまして、今年もありがとうございました。

 

おまけ

 

前回掲載したブログで、りんご飴のお話を書かせていただきましたが、その後もう一度同じくらいの時間帯に足を運んでみると、やはりそこには例の屋台がございました。

ただ、よくよく見てみると屋台ではなく、いわゆるキッチンカーと呼ばれるものでございました。

これならば何もない所に、いきなりお店が出現しているのも頷けるというものでございます。

そしてそのキッチンカーに並ぶ煌めくお品物の中から、今回はりんご飴ではなく、動物をかたどったマシュマロを手にし、その場をあとにいたしました。(このマシュマロに関しては、とある事情で感想を割愛させていただきます)

帰路についていると、ふと、とあることを思い付きました。

キッチンカーがあれば、出張ギフトショップができるのではないか!と………

つまり、お嬢様の別荘やご別宅付近で楽しんでいただくことはもちろんのこと、お出かけ先、あるいは社会勉強の合間などにお腹を空かされた場合に即座にキッチンカーで駆けつけ、スコーンを振る舞うことができる!ということでございます。

さらに申しますと、お嬢様のためのキッチンカーでございますので、最低でも二階建ての観光バスサイズであることは間違いなく、そうなると車内でおくつろぎいただける空間を確保することができます。

そしてそこにキッチンスペースを完備することができれば、お嬢様がどこにいらしても、ひとときの優雅なティータイムを楽しんでいただけるのです!

 

実装された暁には、私が責任を持ってキッチンカー(ギフトショップ号)を走らせたいと存じます。

 

それではお嬢様、良いお年をお迎えくださいませ。

 

終わり。

年の瀬

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。
この頃は随分と冷え込んでまいりましたね。
年末は催し事も多くございます故、お忙しくしていらっしゃることかと存じます。

12月は旧い暦では「師走」とも呼ばれているそうでございますね。
「年の瀬になると、お経をあげるために師(お坊さん)が各地を走り回る」ことに由来があるとか。
年末が忙しいのは、昔の人々も同じようでございます。

かく言う私も少し早くはございますが、先日お部屋の大掃除に取り組んでおりました。
たかが一年、されど一年。
あっという間に過ぎたと思っていても、お部屋の掃除をしているとあれこれ思い出すことがございます。
思えば今年は多くの挑戦がございました。
初めてお嬢様のお手元にわたるお品物に携わらせていただきましたり、私一人でギフトショップにてお帰りをお待ちすることや、執事歌劇団の公演を拝見することもございました。
もちろんペン習字のお稽古も続けております。
などと1年を振り返りながらお部屋の掃除をしておりますと、思い出の品が様々見つかり、ついついノスタルジーに浸ってしまうわけでございますね。

初めて参加させていただいた、アニバーサリーフェアのブロマイド。
「しっとりみかんピューレ」を考案する際に使用したメモ。
今年入手した末に、読了に至らなかった本。

見つけるたびに、ふと手に取り懐かしんでしまうものでございます。

…そう、ここまでお聞きいただけばお分かりかと存じますが、大掃除、全く進んでおりません。
その上、不思議なことに窓の外はすっかり日が落ちており、結局大掃除が一通り終わるころには0時を回っておりました。

そう、タイムスリップでございます。

なんでも後ほどお調べしたところ、大掃除に時間旅行はつきものなのだとか。
大変危険でございますね。
危うく、私一人でお先に2026年にたどり着いてしまうところでございました。

お嬢様、お坊ちゃまも、これから大掃除をされるやもしれませんが、不本意な時間旅行に巻き込まれぬように十分お気を付けくださいませ。

今年も一年お仕えさせていただき、ありがとうございます。
2026年もお帰りをお待ちしております。

宗方

 

13年目の物語。

お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

本日でSwallowtail Gift Shopは12周年を迎えました。

使用人たちの頑張りもあり、何よりお嬢様に温かく支えていただいたお陰でここまで歩んでくることができました。

 

私事ですが、今年は映画と小説に触れる機会が多くございました。

ここ数年執務執務で過ごしてきた私には全ての作品が新鮮でございました。

 

何より「この使用人、本をたくさん読むんだ」「映画をこんなに見ているのか」など新しい気付きがございました。

個性豊かな使用人は私の知らない芸術にたくさん触れていたのです。

ギフトショップの責任者を命じられて10年目。私はこんなにも周りの使用人のことを知らなかったのか!

 

私が触れた作品は大半がお嬢様、お坊っちゃま、使用人がお勧めしてくれたものでございます。

作品の向こう側にお勧めしてくれた方の顔が浮かびます。私が存じ上げなかったパーソナルがより深く見える感じがして作品だけの物語だけでなく、その方々の物語も見えてくるような感覚がございました。

 

改めて今まで私は自分を囲んでいる人々のことをあまり存じ上げなかったのだなぁと感じます。

もっとたくさんの作品と、それを鑑賞した方々といっぱいお話をさせていただきながら人生の歩を進めてゆきたいと考えております。

 

これからも今より深く、大切に関わってゆきたいと存じますので、お勧めの作品がございましたら是非ご教示くださいませ。

一番はホラーやアクションが好みの私ではございますが、好き嫌いせずにオールジャンルでいただきます!

 

13年目も何卒よろしくお願い申し上げます。

それでは本日はこれにて。

12周年でございます!

 

お嬢様、お坊ちゃま、お元気にしていらっしゃいますか?

宗方でございます。

 

 

 

題名でもお話いたしましたが、もう一度申します。

12周年でございます!!!!

 

…改めてご説明いたしましょう。

 

今月、11月21日を持ちまして、「Swallowtail Gift Shop」は12周年を迎えるのでございます!

 

12周年でございます!!!!!!!!

そろそろ白い目をされている頃かと存じますので、本題をお話いたします。

 

 

 

この度はギフトショップのお誕生月に合わせ、新たなお菓子を考案いたしました。

本日はそのご紹介をさせていただきます。

 

その名も「しっとりみかんピューレ」。

名前の通り、しっとり柔らか触感でみかん味のお菓子でございます。

 

以上…では寂しゅうございますので、もう少しお話いたしましょう。

 

 

 

「しっとりみかんピューレ」は厳密にはパート・ド・フリュイという砂糖菓子の仲間でございます。

ギフトショップでは何度かお出ししている「琥珀糖」のお友達でございますね。

 

フランス発祥の歴史あるお菓子で、本来は季節外れの時期でも果物を味わえるようにと作られたといわれております。

 

一説では発祥は10世紀に遡るとのこと。

大先輩でございますね。

 

 

そんな大先輩のパート・ド・フリュイでございますが、この度は11月の誕生石「トパーズ」に見立ててお作り致しました。

 

トパーズの石言葉は「誠実」。

お嬢様にお仕えする私の心のようでございますね!!!

 

…少し恥ずかしくなってまいりましたので解説はこのあたりに致しましょう。

 

 

オススメのお召し上がり方もご紹介いたします。

暖かいお茶のお供は勿論のこと、ダイス状にカットしていただき、アイスクリームなど冷たいものに添えていただくのもおいしゅうございます。

暖かいお部屋でコタツに入りながら、みかんピューレを浮かべたソーダを一口。

なんとも優雅ではございませんか。

 

是非、ご自身だけの楽しみ方を見つけてくださいませ。

 

 

…随分と長くお話してしまい失礼いたしました。

思った以上の文章量に自分でも少しびっくりしております。

 

 

初めてお菓子を考案いたしましたので手探りでございましたが、ご満足いただける一品であると自負しております。

ご意見、ご感想などございましたら是非お教えくださいませ。

 

 

 

それでは最後にご挨拶を…

 

12周年の記念すべき時をご一緒できて嬉しゅうございます。

皆様への感謝を使用人としてご奉仕でお返しできるように邁進してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

深い敬意と感謝を込めて。

 

宗方

遠回り

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。明石でございます。

お嬢様は〝遠回り〟をされたことはございますか?

「人生の遠回り」とか、そういう深い話ではなく、単純に道の話でございます。

先日、私は何となく遠回りをしたくなったので、違う道を使用して帰路についておりました。

「久しぶりにこの道を通るな〜」などと考えていると、行く先に覚えのない屋台がございました。

近くでお祭りが開催されているとか、何か特別なことがあったわけではなく、その一店だけポツンと道沿いに構えていたのです。

 

そんな、周りの風景にまったく溶け込めていない屋台に何が置いてあるのか、俄然興味が湧きました。

 

屋台の前まで歩き見てみると、美味しそうな鯛焼きだったりマシュマロなど、思っていた以上にそそられる品々が売られておりました。中でもひときわ輝いて見えたのがこちらでございました。

如何でしょうか?

今日日、お祭りの屋台でもこんな立派なりんご飴は見かけません。

あの時、別の道を選んだ私を褒めとうございます。

 

お嬢様も時間に余裕があれば、遠回りをしてみては如何でしょうか?

意外な出会いがお嬢様を待っているかもしれません。

 

私事でございますが…

私、5年目にして、まさかのティーアドバイザー取得でございます!

胸に新たなバッジを付けることになるとは、数年前の私では考えられないことでした。

これで私もより紅茶に携われる機会が増え、ブレンドティーを考案したり、もしかしたら紅茶の催しに参加することができるかもしれません!

そして、それらを通じて、お嬢様の楽しみが少しでも増えるのであれば、これ幸いでございます。

 

これからも紅茶の資格を持つものとして恥ずかしくないよう、精進してまいります。

 

終わり。

おさかな

 

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。明石でございます。

冬が近づき、心も体も寒くなる季節でございますが、そんな季節でも元気が出るような焼き菓子「おさかなクッキー」を考案いたしました。

 

おさかなクッキーはバターなどの甘味をできるだけ取り除き、しょっぱさだけで勝負しようという、かっこよさに加え、ぴょこぴょこ泳いでいるかのような可愛らしいおさかなのフォルムを合わせた、隙のないクッキーでございます。

まだ試したことはございませんが、おさかなクッキーの上品な塩味は、紅茶を始め、お酒、日本茶、フルーツジュース、コーヒー、炭酸飲料、お水と、この世のあらゆる飲料と合わせやすいことでしょう!(恐らく)

なので、様々な場面で活躍させていただければ幸いでございます!

また、11月はギフトショップのお誕生日ということで、関わりのある桐島がデザインを施したコンパクトミラーや、考案した焼き菓子エメラルドフロウジョンフィナンシェ、宗方が初めて考案した焼き菓子オレンジピューレなどもおすすめでございますので、是非合わせてお手に取ってくださいませ。

今月もお嬢様のお帰りを心よりお待ちしております。

これからのクリスマスシーズンや年末年始もお嬢様がお元気で過ごせるよう、心よりお祈り申し上げます。

 

追記

私、スランプかもしれません……

 

先日とある使用人の面々と久しぶりに釣りに行ってまいりました。

前回の私は糸を垂らす度に魚がかかり、スワロウテイル釣り部のエースとしての自覚が芽生えはじめておりました。

が、今回の釣果でそんな思いは雲散霧消に消え去りました。

この日は朝から数時間釣りをしておりましたが、私が釣った魚はなんと僅か一匹!

他の使用人は私を横目に色々な種類の魚を釣っておりました。

これが一時的なスランプなのか、それとも私の本来の実力なのか………

このままではお嬢様に特大のお魚を振る舞わせていただくという、私の使命が達成できません!

なので、初めて釣竿を手にしたときの初心を思い出し、一からやり直す次第でございます。

 

終わり。

挑戦の秋

 

お嬢様、お坊ちゃま、いかがお過ごしでしょうか?

宗方でございます。

 

 

 

今年も段々と秋が深まってまいりました。

少し早いながらも、年の終わりを意識し始める時期でございますね。

2025年は何か印象に残ることがございましたか?

 

 

 

私はというと、年明けから気が付けば10月でございましたので驚きでいっぱいでございます。

 

 

 

ところで、突然ではございますが「〇〇の秋」というものが何故「秋」なのか考えたことはございますか?

私は、新しいことを始めるのであれば春や夏のほうが活発なイメージと合致するのでは?などと考えておりました。

疑問に思い調べてみましたところ、気温が落ち着き集中力が鋭くなることに起因しているようでございます。

読書、芸術、スポーツなどが典型でございますね。

 

 

 

即ち、秋は新しく事を始めるのに最適な季節ということでございます。

 

 

 

 

そこで私はペン習字を学ぶことにいたしました。

 

このデジタル社会、文字は「書く」より「打つ」という方も多くいらっしゃることかと存じます。

ですが!自らの名前や大切な方へのお手紙など、ペン力(ペンぢから)を試されることが多いのもまた事実!

故に今こそ学ぶべきなのです!!ペン習字を!!

 

 

 

…!!

何者かに憑りつかれていた様でございます。ペン力とはでしょうか。

 

 

 

閑話休題、かくしてペン習字を習い始めることとなりました。

 

実際のところ、元から自分でも字が上手とは思っておりませんでした。

ですので、ある程度の歪みはあるものだろうと覚悟しておりましたが、いざお手本と比べながら書いていくと思った以上に修正箇所が多く、驚愕いたしました。

実際に見て、行動してみなければわからないこともございますね。

難儀しながらも非常に実りのある時間を過ごすことができました。

 

 

 

お勉強とは気持ちの良いものでございますね。

お嬢様、お坊ちゃまは、今どのようなことなさっているでしょうか。

どのような時間であっても、楽しくお元気にお過ごしになられていることを願っております。

 

 

宗方

ご自室に居ながらにして登ることができる!バーチャル富士山の記録。

お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

的場でございます。

 

もう既にご存知の方もいらっしゃるかと存じますが、今年は能見、影山と2年ぶりに富士山に行ってまいりました!

 

例年のごとく馬車で麓まで赴き、シャトルバスで5合目まで向かいます。途中に鹿がおり草を食んでおりました。自然を感じる一時でございます。

天候は悪くなかったのですが、馬車からは富士山を臨むことは叶いませんでした。

今年は前回の「吉田ルート」からはコースを変えて「富士宮ルート」から登ることになりました。

今年も能見がコース設定をしてくれております。能見ありがとう!

さて、5合目から登りはじめてまいります。

今回は山小屋までの時間も前回より短くて済むようでございます。

じゃあ少しは楽になるのかな…。

 

世の中そんなに甘くはないのでした。

「登山時間が短い」ということは「傾斜がきつい」という事。

最初から息が切れる!

6合目に到着する頃には私は既に息も絶え絶えでした。

もはや能見と影山にちぎられながら足を進めてまいります。

6合目までは比較的整備された道だったのですが、どんどん岩場が増えてまいります。

足場が悪い!

しかしそんな中でも日頃富士山を整備してくれている方々の優しさに触れる場面もございます。

霧に囲まれた時、足場が悪い時に道標となるように印を至るところに付けてくれているのです。

とは言え急勾配でみるみる体力は失われてまいります。

やっと次の休憩地点が見えてまいりました。

もう体力は限界を迎えつつあります。

…ん?

「新7合目」だと…?

 

何だか嫌な予感がしてきましたね…。

 

ゼェゼェ言いながら登って行くと私の予感は的中してしまいました。

「元祖7合目」だと!!

 

…これには心を折られてしまう思いでございました!やられた!

だって7の次は8でしょう!

わざわざ富士山に登りに行って言う事でもないのですが、当然我々はゴールを待ち望みながら歩を進めているわけでございます。

7の次が7だなんて…!

さりとて引き返そうにも下界は雲の下。

戻るも地獄でございます。

前に進む以外に方法はない…!

意識が朦朧としてきながらも登ってまいります。

8合目に辿り着きました!

しかし雲行きが怪しくなってまいりました…。

遠くで雷が鳴っております。

休んでいる暇もなさそうだ…。

 

8合目を出発してからすぐに雨が降り始めてしまいました。

雨宿りしたい!と思っても軒などどこにもございません。

雨具を装着し、それのみを頼りに登るほかございません。

立ち止まると止まった分だけ濡れて体が冷えてしまいます。

 

前回もそうだったのですが、もうこの辺りでハッキリとした記憶はございません。

どこかの答弁のような物言いですが、疲れで元から少ない思考力が更に低下しているのです。

とにかく足を前に出すことだけを考えて、ゾンビぐらいの歩調で少しずつ進んでまいります。

 

余談ですが、頭の中では執事歌劇団の曲の一節がずっと繰り返し流れておりました。

 

「今にも壊れてーしまいそーうー」

 

そう、心身共に壊れそうになっておりました。

カフェブルーバードはそういう楽曲ではない気もいたしますが、私はそれどころではございませんでした。

もう限界だ!

あそこに見えるのが今夜泊まる山小屋でなければもう帰る!

果たしてここは今回泊まらせていただく山小屋でした!

よかった!脱落せずに済んだ!

5合目から9合目までの時間は2時間半ほどでございました。

無事に能見、影山と合流を果たし、晩のカレーをいただきます。

しっかりと体を拭いて冷えないように対策をいたします。

 

消灯時間は20時!

前回は1時間ほどしか眠れませんでしたので、今回はしっかり睡眠するぞ!

…と思っていたのですが、寝床のサイズが合わずに深い眠りに落ちることはできませんでした…。

 

でも今の私には読書がございます。

本を読みつつうたた寝しつつ過ごしました。

 

外の空気を吸った時に晴れ間が出ており、夜景を望むことができました!

いわゆるパノラマビューというもので、東京から名古屋辺りまで見渡すことができるのでございます。

詳細をお届けできないのが残念でなりません。

 

ーーーーーー

 

翌朝4時頃、山頂に向かう準備を整え3人で出発いたしました。

 

天候は霧?どういう状況なのか説明が難しいのですが、ありのまま起こっている事をお話いたしますと、霧が強い風に吹かれて横に舞っている状態なのです。雨とはまた違う現象ですが、外にいると濡れはするので世間一般に想像される霧とは違う類のものなのです。

 

反面昨日のダメージが懸念されましたが思いの外平気でございました。

他にも登山客がたくさんおられまして、ペースがゆっくりだったのもあったのかもしれません。

1時間ほどかけて、ヘッドライトの明かりを頼りに登ってまいります。

 

そして山頂に到着いたしました!

間もなくご来光の時間を迎えます…!

ご覧の通りご来光は望めませんでした…。

まぁ想定内ではございましたけれども。

いいのです。こういうのは達成感が大事ですから!

 

あ、このお菓子でございますか?

こちらは9月11日よりお出ししている「Mt.Fujiケーキ」と申しまして、くるみの食感がアクセントの富士山型チョコケーキなのでございますよ!

 

ご来光をバックに映えあるお写真をお届けしたかったのですが、それは叶いませんでした…。

さて、今回は前回達成できなかった目標がございました。

それは剣ヶ峰登頂でございます。

富士山には10合目よりも上に剣ヶ峰という更に標高が高い地点があるのでございます。

 

お互いのコンディションを確認して剣ヶ峰を目指して出発いたします!

富士宮ルートだと10合目から剣ヶ峰までの距離が短くて済むそうでございます。

…あれ?このフレーズは聞き覚えがあるな。

 

思った通り勾配がきつい!

数百メートルの距離が数キロにも感じます。

霧の嵐もすごい!

開けている分容赦なく霧が体に吹き付けてまいります。

 

しかし数十分後…

登頂いたしました!

 

吹雪いているので感慨に浸る間もございませんが、確かに3人で目標を達成いたしました!

後は下山するのみでございます。

富士宮ルートは吉田ルートと違い登山道と下山道が同じなのです。

急勾配なので膝と足首に注意でございます。

 

途中山小屋に寄って休憩しつつ山を下ってまいります。

道がゴツゴツしていて怖い!

少しずつ歩を進めてまいりますが、それでも足にかかる負担はどんどん増していき、チェックポイントごとにダメージの増加を体感できる状態でございます。

ゴールが近付くにつれ山道に足を取られて尻餅をつく場面も増えてまいりました。

足首をぐねってしまいそうになります。

 

おっと、「足首をぐねる」とは関西地方の方言で使用人らしからぬ発言でしたね。失礼いたしました。

…そうそう、「足をぐねらせる」で思い出しましたが、第16回公演の劇中歌集が先日お披露目されましたね!

その中の楽曲「花屋と坊主」で関西スラングをお楽しみいただける場面がございますので是非お聞きくださいませ。

それはそうと無事に5合目まで戻ってまいりました。

これを執筆している現段階で、私は太股の前と後ろと横と足の裏とふくらはぎが筋肉痛でございます。

「もう二度と登るか!」という気持ちもございますが、同時に達成感もございます。

 

それもこれも富士山を整備してくれた方々、一緒に登った使用人仲間、元気な体に産んでくれた両親。

そして何よりこういった活動報告を楽しみにしてくださっているお嬢様、お坊っちゃまのおかげでございます。

本当に感謝しております。誠にありがとうございます。

 

この後は湯治をしてからお屋敷に戻り、10時間ぐらい深い眠りに就きました。

おや、もうこんな時間でございますか。

お嬢様、お坊っちゃまもお休みなさいませ。

 

それでは本日はこれにて。

 

 

おまけ

 

ご来光はお見せできませんでしたが、夕日は綺麗だったのでここに残しておきます。

 

的場の夏休み。

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。

暑い日が続きますが、如何お過ごしでしょうか。

夏休みはどこかお出掛けになりますか?

 

私は先日お屋敷の離れにございます、司馬が管理するシアタールームに赴きました。

司馬が手入れを欠かさない映写機が映す映像は、映画館ほどではないものの非常に画角が大きく、大変美麗でございました。

 

映画ソムリエである司馬に観たい映画を聞かれましたので、私は「男らしい映画!」とオーダーいたしました。

…現時点でお嬢様の心の扉が少し閉じた音が聞こえたような気がいたしますが、シアタールームの司馬体験にテンションが上がっておりますので続行いたします。

 

司馬が上映してくれたのは「七人の侍」でした。

お嬢様も題名は聞いたことがあるのではないでしょうか?

黑澤明監督の有名な映画でございます。

3時間半の長編映画で、恥ずかしながら私もきちんと鑑賞するのは初めての体験でございました。

司馬が好きな映画ベストテンを選ぶとしたら必ずランクインする程好きな映画だそうでございます。

 

以下に感想を記します。

ネタバレになっている箇所があるやもしれませんのでご了承くださいませ。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

昭和30年代の昔の映画なので音質が悪く、田舎の方言なので言葉が聞き取りづらいのです。司馬のお勧めで字幕アリで視聴いたしました。

流石の司馬の選択で、これは正解でございました!日本映画ですが日本語字幕でご覧になるのがお勧めでございます。

 

映像は昔の白黒なのですが、司馬コレクションはリマスターされているので、そこは現代技術の力で特にストレスなく拝見できました。

 

毛筆斜め書きのスタッフロールから始まるオープニングがもう既に渋い!

管楽器と太鼓が合わさった昭和オーケストラが更に渋い!

 

序盤に貧しい農民が野武士に蹂躙されるのですが、これが悲惨過ぎます。昔の映画らしく画面に登場する人数も多いので、何十人もの農民がおいおい泣くのです。凄く残虐な表現があるわけではないのですが、悲壮感が画面から伝わってまいります。

 

そこから野武士を倒すため、農民がなけなしの米食べ放題を条件に侍を集めるのですが、だんだん個性的な仲間が集まっていってワイワイしてくるのが魅力でございます。賃金も出世も見込めないのに集まってくれるのですから、とても気のいい方々でございますね!長編なのでしっかりと人物の描写も行き渡っており、それぞれの背景が見えるのも魅力でございます。

 

このあたりで大きな毛筆で「休憩」と書かれ休憩に入ります。スクリーンに大きく「休憩!」と書かれる経験がないので私が「え?え?」と戸惑っていると司馬が教えてくれました。当時の映画としても異例の長編だったため、劇場側の配慮があったそうです。こういった知識が聞けるのも司馬シアターの魅力!

 

果たして侍たちが集まり、村に移動するのですが、農民たちは野武士も侍も怖いので最初心を開きません。そんな中で侍たちが野武士討伐の作戦を立てたり、農業を手伝ったりする中で絆を深め、共に笑い合う仲になってゆく様は感動的でございます。

 

最後は野武士との戦いが描かれてゆくのですが、ここの迫力が凄い!大勢の演者が走る走る!昭和の映画ってとにかく走るんですよね!ここも長尺で数日間戦うのですが、フィジカルだけでなく戦術も見えて、それが成功したり上手くいかなかったりする様も現実的なのです。合戦に至るまでの物語が丁寧に描かれているだけに感情も入ります。ワンテイクでは撮れないだろうと思われる場面もたくさんあり、大勢の方の息が合っており、全員が高い熱量で臨んでいることが画面全体から伝わってまいりました!

 

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馬がたくさん出てくるシーンは黑澤明が西部劇にインスパイアされた結果らしゅうございます。

その七人の侍に更にインスパイアされたアメリカが「荒野の七人」という西部劇版を作ったそうでございます。逆輸入でございますね!という事で荒野の七人も鑑賞いたしました。

更に荒野の七人にインスパイアされた「サボテンブラザーズ」というコメディー映画も紹介されて観ました。

 

気が付けば10時間ほどシアタールームに居座ってしまいました。何と贅沢な時間!夏休みらしい過ごし方ができました。

 

図らずも読書感想文ならぬ映画感想文みたいになってしまいましたね。夏休みの宿題のように堅苦しくなっておりましたら申し訳ございません。

 

お嬢様もお勧めの映画がございましたら是非教えてくださいませ。

それでは本日はこれにて。

 

 

おまけ

司馬のお勧めで「シス 不死身の男」という映画も視聴しましたが、これは男の子過ぎるので、感想は割愛いたします。しかし的場としては最高の映画でした。

はじめ題名を聞いた時に私が無知ゆえに「死す?不死身なのに?」と思ったことは内緒でございます。

 

終わり。

釣り6 ~大敗北~

 

おかしい…………

 

季節、天候、潮の動き、そのどれもが、言うことなしの一日だったはずなのですが、この日の釣果は朝から全くもって振るいませんでした。

ただ、別に釣れなかったわけではございません。むしろ数でいえば普段より多いくらいでございました。

では何が不満なのか、それはかかれどかかれど、釣り上がるのは15cmほどの小さなサバばかりだったからです。

狙いの黒鯛は一向に現れず、たまに違う魚を釣ったと思ったら小さな草フグだったりと、成果が出ぬままただ時間が過ぎていくばかりでございました。(草フグは鋭い歯で糸を切ったり、釣れても食べるのが難しかったりと、釣り人にあまり好かれていない魚でございます)

 

それでも私は気持ちが折れないよう様々な釣り方を試したり、ご飯休憩を挟んだりしながら釣りを続けました。

しかし、結局は何も起こらず、気が付くと日が落ちかけておりました。

さらにその頃になると、小さなサバすらもかからなかったので、「さすがに帰ろうかな……」などと考えていると、いきなりウキが〝シュン!〟と沈んだのです。

久しぶりのあたりに少々反応が遅れながらも、何とか合わせることには成功いたしました。

引きはそれほど強くないか…

あまり大きさには期待ができませんでしたが、それでも「小さくても黒鯛なら良し!」と、逃がさぬよう丁寧にリールを巻きました。そしてたいして時間もかからず釣り上がり、何だ何だと釣れた魚を見てみると、そこには小指サイズのクロホシイシモチがかかっておりました。

 

 

この子を見た瞬間、さすがの私でも〝ポキッ〟と、気持ちが折れてしまいました。(クロホシイシモチは最大でも12㎝ほどで、その見た目から私と友人は金魚と呼んでおります)

そうして泣く泣く帰路につくことにいたしました。

 

黒鯛はいつになったら釣れることやら……

 

次こそは最近の悪い流れを払拭し、お嬢様のお夕食のテーブルに、黒鯛の活け造りをご用意したいと存じます。

 

 

終わり。