日本一になるために。 その1

 

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。

的場でございます。

 

的場と言えば山小屋。

そう、今回は山でございます。

人生は一度きり!という事で、

一度は行ってみたい富士山に行ってまいりました。

日本一高いところに行きたい!という事でございます。

 

経験者の方にアドバイスをいただきながら準備を整えました。

とは言えあまり特別な物は持参しておりません。

水1リットルに着替えと雨具のみでございます。

特に雨具は必須で「雨具がない状態で天候が悪くなった場合は必ず中止しなければならない」というぐらい重要だそうでございます。

防寒を兼ねられる物ならなお良しでございます。

 

あとは100円玉!

これは途中お花摘みに行く場合に必要で、場所によって100円~300円でございました。

「お花を摘むのにお金を取るだなんて!」

と思われるかもしれません。

しかして標高の高い場所でお花畑を整備をするのは過酷な事。

その事業を成立させる為には必要なマネーなのでございます。

 

まあ「無理なら途中で下りてもいい」という事らしゅうございますので。

これくらい準備しておけば遭難する事はないでしょう!

5合目までは馬車で向かい、そこから徒歩で山頂を目指しました。

豊島区の山小屋から向かい、スタートしたのはお昼12時頃からでございます。

5合目は霧が濃く、登山口の入り口付近に着くまでに雨が降ったり止んだりを3回ほど繰り返しました。

「山の天気は変わりやすい」

というのは本当だったのですね!

 

私、富士登山は初めてでございまして、

「山頂になど行けるのか?」

という不安と、

「登頂したら気持ちいいだろうな!」

という期待感が入り混じっておりました。

武者震いなのか恐怖なのか!?

この時の天候は回復し安定しておりました。

まずは5合目から6合目へ。

もう既に傾斜がきつい…!

麓はなだらかなのかと思いきや傾斜が急でございます!

考えてみればここはもう既に5合目。

後で考えれば納得ですが、この時の私は馬車の恩恵に溺れ衝撃を受けてしまいました。

途中見かけた登山者の方々は杖(スキーで仕様するストックの様な物)をお持ちでした。

それがあった方が楽だったのか!?

しかし引き返すのももう辛い…。

私は杖なしで来てしまった事に気後れを感じながらも歩を進めました。

息を切らしながら、心臓破りを感じながら。

6合目に到着した私は思いました。

「まだ頂上じゃないのか!

これがあと5倍続くだと!?」

既に心折れかけた私でしたが、続いて6合目から7合目へ。

 

上記では「あと5倍」と申し上げましたが富士は私の想像を上回っておりました。

さらに傾斜がきつくなっていったのでございます。

5倍どころではございませんでした。

途中の道はある程度人の手がはいっており、階段があるのですが、この階段の一段が高く、場所によっては私の膝ぐらいまでの丈がございました。

「整備するならもっと上りやすくしてくれればいいのに!」

と私は恨み言を心で思いながらも登り続けました。

周りの方々は休み休み、時折振り返って風景を楽しみながら登っておられました。

私もそれに倣おうと後ろを振り返ると、そこでは既に雲が眼下に海の様に広がっておりました。

しかし体力は残り僅か。

虚ろになりながらも7合目に到着いたしました。

もう帰りたいぐらい疲れてはおりますが、ゆっくり休んでしまうと動けなくなりそうなので水分補給を済ませ、少しだけ休んでから

7合目から8合目へ。

 

 

8合目か…。これ以上登れるのだろうか?

頭の中で経験者の方の言葉がよぎりました。

 

「無理なら途中で下りてもいい」

 

リタイヤも考えながら横の退路を見やると…

おわかりいただけるでしょうか。

既に退路も、先が見えないどころか雲の中でございました…。

いつの間にか雲の上まで到達しておりました。

頂上も麓も見えない中、行くのか…?引き返すのか…?

 

(続く)

映画~迷い~

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。明石でございます。

今回はタイトル通り”映画”について書かせていただきます!
(変身はまた後日ということで、、、)

突然ですがお嬢様方はこの質問になんと答えてらっしゃいますか?

「一番好きな映画は何ですか?」

、、、恐らく迷ってしまうのではないでしょうか?

この世界には素晴らしい映画が溢れており、ナンバーワンを決めることは中々に難しゅうございます。かくいう私もその一人でございました。

しかし近年!私はその質問に100%自信を持ってお答えできる映画に巡り合うことができました。しかも1位のみならず2位の作品にも出会うことができました。
(その作品は後ほど発表させていただきます)

では一体、私は何に迷っているのか。それは、、、

”好きな映画ランキングベスト10”(3位~10位)

で、ございます!!!

いや~、ナンバーワンが決まると次はベスト10を作りたくなってしまうのは人の性でございます。
しかしこれが、考えれば考えるほど迷ってしまい、一向に決まらないのです。
そこで私はあるルールを付け加えました。それは”1ジャンル1作品ルール”

つまりジャンルごとに一作品ずつ代表を選出し、その中でベスト10(3位~10位)を決めるというものでございます。

ということで今回は!
「1ジャンル1作品でベスト10ランキングの3位~10位までを作ろう!」のコーナーでございます!!

まずは1位と2位を抜いた8つのジャンルでございますが。

アクション映画・コメディ映画・ミステリー(推理重視)映画・ドラマ映画

ロマンス(恋愛)映画・ミュージカル映画・サスペンス、スリラー映画・SF映画

この8つで参りたいと思います!
ちなみに「今回なぜこの映画を選出したのか?」等の説明はネタバレを極力避けるためあえて(感想をお伝えするのが、にがt、、、)省かせていただきます。

(それと今回はお嬢様から教えていただいた映画は除いております)
では早速!

第10位 ジャンル ミステリー(推理重視)

「容疑者Xの献身」

この作品は、かの有名な小説家である「東野圭吾」氏のガリレオシリーズを映画化した作品で、小説もさることながら映画の評価も高く第32回日本アカデミー賞では優秀作品賞に選出されております。

ちなみに主人公の湯川学はとても風変わりで濃いキャラクターなのですが、もしかしたら小説も映画もご覧になったことのないお嬢様でも知っているかもしれません。
なぜならば、、、、(ヒント、パンダ)

ミステリー(推理重視)映画の候補作品

「裏窓」「金田一耕助シリーズ(石坂浩二氏主演)」「情婦」等

第9位  ジャンル ミュージカル

「マイ・フェア・レディ」

今回ジャンルごとに一作品ずつ選ぶ過程も難しかったのですが、この作品だけはすぐに決まりました。一体なぜか、それはこの作品以外ミュージカルというジャンルは全くと言っていいほど見てこなかったからです。

しかし、雨に唄えば、ラ・ラ・ランド、サウンド・オブ・ミュージック等、このジャンルも名だたる作品がございますので、これを機に敬遠していたミュージカル映画も鑑賞してみようかと存じます。

それとこの「マイ・フェア・レディ」でございますが、少々女性蔑視な表現もございますので、苦手な方は気を付けてご覧くださいませ。

ミュージカル映画の候補作品

無し

第8位  ジャンル ロマンス(恋愛)

「ゴースト/ニューヨークの幻」

ネタバレになってしまうので多くは書けませんが、ゴーストの文字が気になりますが怖くはございませんのでご安心を!

それと少しだけ選出理由を語るなら、とても泣いてしまったからでございます。
どこかで申したかもしれませんが、ラブストーリーは一人で鑑賞してはいけないということを、しみじみ感じた作品でございます。
是非、友人、ご家族、そして素敵な方とご覧くださいませ!

ロマンス(恋愛)映画の候補作品

「ローマの休日」「昼下がりの情事」「カサブランカ」等

第7位  ジャンル サスペンス、スリラー

「ノーカントリー」

今回このジャンルを選ぶにあたって、「人間の怖さ」に焦点を当てて選出させていただきました。作中に登場する「シガー」というキャラクターは底の見えない狂気を感じさせ、何事にも動じない冷静な立ち振る舞いが、さらに狂気を助長させております。

勿論ストーリーも見ごたえがございますので、是非ご覧くださいませ!

サスペンス、スリラー映画の候補作品

「羊たちの沈黙」「サイコ」「ゴーンガール」

前編完

お嬢様、今回もとても長引きそうだったので、勝手ながら前篇と後篇に区切らせていただきます。

次のブログは今回の続きか、変身の続きを書くかと存じますので、楽しみにお待ちいただければ幸いでございます。

おまけ。 この夏にもう一度、釣りをしに海へ行くかもしれません!!!

終わり。

変身3

「おい、とんかつ!もっと速く走れ!日が暮れちまうぞ!」
「は、はい!」

集会が終わり、僕は”ミケ捜索班”に加わることにした。

最近は食料調達ばかりで飽き飽きしていたところだったし、丑組の偵察は威嚇や牽制だけで終わらず、結局その場で争いになることが多い。僕は喧嘩が苦手だ。
そしてなによりミケさんが一体どんな猫なのか気になるのが一番の理由だ!

走り回るのもあんまり得意じゃないけど会いたい欲の方が勝っていた。
しかし目覚めし猫がこんな近くに、、、、

”目覚めし猫”僕もその言葉は聞いたことがあった。

なんでも数百、数千、いや数万匹に一匹の割合で目覚めし猫は存在するらしい。
その猫は見た目こそ僕ら普通の猫と変わらないが、発想力や知識量があまりにも異なっていた。
例えば戦いで武器というものを使ったり、二足歩行で歩いたり、人間社会に関して妙に詳しかったり、普通の猫では考えつかないことを当たり前にやってのけた。
最近では「目覚めし猫には人間の心が宿っているのでは?」と、考える猫もいるくらいだ。

「やはり会ってみたい、、、」すると不意に大きな声が耳に響いた。
「おい!とんかつ何度言わせるんだ!!!」先輩猫がこちらを振り向いていた。

「ハッ!」「すいません!」
「おめーさっきから何ぼーっとしてんだ」
「えっあっいや、目覚めし猫のことを考えていて」「まさかこんな近くにいるとは思わなかったので、、、」

「ったく」「でもまー、確かに驚くよな」
「俺も若いころはただの噂話だと思っていたよ。しかし立て続けに3匹も現れたんじゃ信じるしかないだろう」
「えっ?3匹?ミケさんだけじゃないのですか!?」

「ん?知らないのか?」「今は亡き寅組のおかみさん。つまり亡くなられた虎ノ進親分の奥さんは目覚めし猫だったんだよ」
「!?」

「今、当たり前のように人間たちに捕まらずに食料を集められるのは、虎ノ進親分に人間心理を教えたおかみさんの功績が大きい」「その他にも人間の道具の使い方なども教えてくれた。まあ俺ら普通の猫では使いこなせない物がほとんどだったけどな」

これは僕も初めて聞く話だった。
ちなみにお二方の馴れ初めは嘘か誠か、当時数十匹の野犬の群れに襲われていたおかみさんを、虎ノ進親分がたった一匹で立ち向かいボロボロになりながらも助けたのがきっかけらしい。

「先輩、じゃあもう一匹は誰なんですか?」
「ん?気づかないのか?」
「えっ?ま、まさか、、、ジャック」
「ああ。恐らくジャックも目覚めし猫で間違いないだろう」

「なんせ、おかみさんの知恵と親分の力を、実質たった一匹で阻んだのだからな」

「うっ、、、」
「だ、か、ら、早くミケさんを見つけるんだろうが!」

「それに偵察組の情報では丑組の縄張りを中心になんだかきな臭くなっているらしい」

終。

追記

変身2を掲載してからから、およそ二ヶ月、、、

「待ってた!」という数少ない妙ちくr、、、稀有なお嬢様方、大変お待たせいたしました。私の筆が中々進まないあまりこんなに時が経っていたとは、、、

次こそは出来るだけ早く書く所存でございます!(、、、恐らく)

おまけ

そろそろヨーロッパサッカーが始まります。今シーズンは日本人選手の楽しみな移籍が多く、期待で胸いっぱいでございます。

終わり。

えほんを読む。

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。
的場でございます。

今月末に図書館での読み聞かせの催しがございます。
お恥ずかしいお話ですが、最近は活字を読む機会も若い頃に比べればめっきりと少なくなり、こと小説や絵本などの「おはなし」に触れる機会がなくなってまいりました。
少年期に読んだおはなし何だっけ?
と振り返る良い機会になりました。
幼い頃に読んだ絵本を大人になってから読み返すと意味が変わって見えるものです。

「星の王子さま」は幼い頃、王子さまが様々な星を巡る冒険活劇と捉えて読んでおりましたが、大人になって見返すと「何て悪い奴だ!」と思っていた大物気取りで褒められたがりの男や、酒びたりの男に自分を投影する部分があったり
(お酒をたくさん飲むところが同じ、という訳ではございませんよ!)
幼い頃は気にもしなかったラストシーンに「どういう意味なのか?」と考察を始めたり。
「大人なんて!」と思っていた筈なのに、そんな大人になっている様な気も致します。
お嬢様は如何でしょうか?

「100万回生きたねこ」は始めに読んだ時は「死んでも生まれ変われていいなあ」とねこの不死身の体を羨むばかりでした。
何と浅はかな事か…っ!
あまりネタバラシになってしまってもいけませんが、100万回生きたと見せかけて、その実ねこの一生は1回だったのだなぁ、と思ったり。

昔に読んだ作品は思い入れが強く「また読みたいな」と思った時に読み返すと違った見え方があって興味深いというお話でした。

何だかよくあるお話になってしまいましたね。

それでは本日はこれにて。

釣り2

※変身の続きはまた後日掲載いたします。

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様!明石でございます。

先日ひさーしぶりにお酒を頂いたところグラス一杯半も飲むことができました!
中々に調子が良かった気がいたします。(ちなみに頂いたお酒はフルーツジュースと酎ハイを合わせた、いわゆるサワーと呼ばれるものです)

と、まあお酒のお話は一旦置いときまして、そろそろ本題の釣りへと参りましょう!

今回も例によって海釣りへ行ってまいりました。目標にしていたお魚は”クロダイ”という種類だったのですが、まあ釣れぬこと釣れぬこと、、、

私がよく足を運ぶポイントにはクロダイが生息しているはずなのですが(恐らく数十年釣りをしてきたであろう見知らぬおじさんが同じポイントで釣っていました)私の前には全く姿を現してくれないのです。

共に足を運んだ友人が言うには「釣りの仕掛けが良くないんじゃないか」とのこと、、
いずれ試してみて良き結果がでましたら、お伝えいたします!

ただこの日はクロダイこそ釣れませんでしたが、他のお魚は釣れました!

まあ、まずはお写真を!

ブログを見てくださっているお嬢様なら、このお魚たちの名前はもちろんご存じかと思いますが、、、、、左様でございます!上の2匹がメジナさん、そして下の2匹が私のブログでは純レギュラーと言っても過言ではないカサゴ君でございます!

ちなみに上のカサゴ君、今までで一番大きいサイズでございます。(ただ釣ったのは私ではなく友人でございましたが、、)

そして今回も持ち帰ったお魚たちは私に美味しく食べられました!

メジナさん

カサゴ君

今回は大雑把に小麦粉と片栗粉をまぶして揚げ、お塩でいただきました。
見栄えはボチボチですが味は中々でございました!

お魚はなぜこんなに美味しいのでしょう?
どう調理してもハズレが無い気がいたします。

そういえば昔カサゴを煮付けにしてみたのですが、身に味が上手く染みこまず、淡白な味わいになってしまいました、、、
上手に味を染み込ませる方法が知りとうございます。

 

お嬢様、そろそろお別れの時間が近づいてまいりました。
今回もご覧いただきありがとうございます!次回は変身の続きですかね?

それではお嬢様、これにて失礼いたします。

おまけ1(サッカー)

鎌田大地選手・長谷部誠選手、EL(ヨーロッパリーグ)優勝おめでとうございます!!

おまけ2(サッカー)

日本で今一番好きな選手は鎌田大地選手でございます。

ちなみに一番格好いいと思う方は板倉滉選手でございます。

終わり。

藤堂執事と一緒。

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。
的場でございます。

先日は藤堂執事のお誕生日でございましたね。
最近は撮影など交流の機会もあり、藤堂執事とお話する機会も増えました。
時にお屋敷周辺を散策しながら語り合う事もございます。
とは言え、藤堂執事のお話を聞く事の方が多いですが。

藤堂執事は演劇か好きなので宝塚歌劇団のお話など、舞台の話をよくお伺い致します。
最近はご時世も段々落ち着いてきて舞台がたくさん観られる様になって喜んでおります。
執事歌劇団の15回公演が延期になってしまった事も残念がってはおりましたが、不死鳥の如く再演してくれる事を楽しみにしましょうと語り合いました。
「皆で戯曲を歌いたいねえ」
とも言っておりましたね。
藤堂執事が歌…?
「的場さんも練習しといてね」
え?私もデュエットでございますか?
意外な組み合わせ過ぎて戸惑いますが、それもお披露目できれば面白いですね。

昔のお話を伺う事もございます。
お屋敷の近くの、藤堂執事が通っていた昔の店がなくなってビルになった話。
藤堂執事は昔体を鍛えていて、腹筋が6つどころか8つに割れていた話。
タイムマシンがあるならば時代を超えて桐島との腕相撲対決を見てみたいですね。
最近も体を動かす様に努めているそうでございます。
自分が同じ年齢になった時にそこまでパワフルに生きていられるだろうか!?
人生の先輩として素晴らしい見本だと思います。

そんな藤堂執事ももう87歳でございます。
最近はティーサロンに立つ時間も以前より短くなりましたが、それでもまだまだ元気にお仕えしております。
「この歳になって誕生日なんかめでたいかどうかわからないわ」
と藤堂執事は申しておりますが、元気でいてくれる事、一年間大きな怪我や病気がなかった事が使用人一同喜ばしい事だと私は感じております。

今年も配信という形ではございますが、藤堂執事のお誕生日会がございます。(な、何と7月8日までご覧になっていただけるのでございますよ!)
この歳になっても元気な藤堂執事と、それを囲む使用人のお祝いムードをお楽しみいただけるハートフルな内容でございます。
私もたくさん練習いたしましたので、是非ともお嬢様にもお楽しみいただければと存じます。
来年はもっとご時世が落ち着いて、お嬢様も直接お祝いできるとよろしゅうございますね!

それでは本日はこれにて。

夢はドーナッツギフトボックス

如何お過ごしでございますか、桐島でございます。

6月、この季節は大変雨が多く、少々過ごしづらい季節でございます。
お屋敷ではそんな季節に爽やかな物をという思いからミントをお使いいたしましたお菓子が多く出る季節でございます。

そんなこんなで私のお菓子「エメラルドフロウジョン」も復活でございます。

所謂チョコミントドーナツでございますが、チョコレートの味がしっかりと残るように味の調整を加えたものでございます。

こちら冷凍庫にて保存していただくとより周りのミントチョコのパリパリ感をお楽しみいただけます。是非ともお試しくださいませ。

次のドーナッツのお味の参考にさせていただきますので、ご感想などお聞かせいただければ幸いでございます

それでは。ギフトショップでお会いいたしましょう。

様々なご報告

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

皆様も既にご覧いただいたと存じますが、
この度、豊島区が主催いたしますおはなしの会に
的場・桐島と共に大旦那様からの命を受け、
参加することになりました。

「何故?」とお思いの方も多いと存じますが、
それは私たちも同じ気持ちにございます。

勿論一同楽しみにはしております。
皆様にご報告出来ることを心待ちにはしておりました。
ただ自分たちに何が出来るのかと考えますと、
夜も眠れない気持ちで一杯なのは、
三者三様有れど変わらないものではないかと存じます。

ですがここ二年近く、
桐島と的場と共に皆様に楽しんでいただく為に
色々なことを思案してまいりました。
日頃からこのような催しを通じて、
皆様に奉仕しております歌劇団の面々と
より近くで何かに携われるこの機会は、
我々がより皆様に楽しんでいただけるよう考える中で、
プラスになるものなのではと考えております。

緊張や戸惑い、
我々がこのような場をいただいてよいのか。
という気持ちは抜けきれないところではございますが、
折角の機会ですから私達らしく楽しむことも忘れず、
いい学びを得ることが出来ればと思っております。

堅苦しいことを申し上げましたが、
楽しんでいただけるように頑張ってまいりますね!

どんな作品をお届けできるのかも
本好きとしては楽しみにしております。
童話でしたら宮沢賢治や小川未明もいいですし、
大旦那様が許すなら江戸川乱歩の短編もいいですねえ。
私としては芥川龍之介の河童が好きなのですが、
些か朗読向きではない気もいたします。

勿論王道の日本昔話のようなものや、
グリム・アンデルセン・イソップなどの海外童話。
可能性は無限大でございます。

結局のところ、十二分に楽しみにしております。

――

話は変わりますが、
「執事たちの休日 ~ゲームパーティー編~presented by 時任」
が7/2(土)に発売となります。

時任が中心ではあるのですが、
私や的場も共にあたためていたお品を
ようやくお披露目できることになりました。

長くなりますのでこちらに関しては、
ティーサロンにてお尋ねくださいませ。
何はともあれ皆様のお目に触れるのが非常に楽しみです。

七月も是非お楽しみくださいませ。
(私的にはまだ色々あるので、どうぞお楽しみに)

才木

変身2

     3

(うむ。なれてくると猫の姿の方が快適だな!)
明石太郎は早くも猫の体に順応していた。

(しかし、これだけ自由自在に動き回れるのならば、こんな狭い部屋ではなくお外で遊びたくなるなぁ)
明石太郎は外出することにした。しかしそれには問題があった。
(玄関のドア、どうやって開けよう?)

(まあ鍵はなんとかなるとして、、、)
明石太郎は三回目のジャンプで鍵をひねることに成功した。
(ここからが問題だ。ドアノブを動かしながら、この重い扉を開けるには猫のままだと中々に骨が折れるぞ、、、)

まず彼はドアノブにぶら下がりながら、振り子の要領でドアを蹴飛ばしてみた。
(………)
ビクともしない。そもそも物理法則的にこの方法は可能なのか疑問に思えた。
次に紐でドアノブを固定しようと試みたが、愛くるしい肉球が邪魔をしてこれも失敗に終わった。

その後も色々試したが、人間社会を猫が生き抜くのは難しいという現実を突き付けられただけだった。

(くそう、諦めるしか、、、いや待て!ドアがだめなら窓があるじゃないか!)
明石太郎はすぐさま窓の側に駆け寄った。

窓を覆う黄ばんだカーテンを爪で開けると、そこには丁度猫一匹が立てるスペースがある。明石太郎はそこに立つと、すっかり慣れた手つきで鍵を外した。
(こんな簡単なことに気づかないとは、まだまだ冷静さを失っておるな)

客観的に見ると明石太郎は冷静沈着である。なぜならば猫に変身したにもかかわらず、「どうやったら元に戻れるだろうか?」ではなく、「お外で遊びたい!」等と呑気に思案しているからである。
しかし、自身の現状に全く不安がないのには理由があり、実は先ほどまで明石太郎が見ていた夢が原因であったが彼はそのことをすっかり忘れていた。

(いや、何にせよやっと外へ出られる)
明石太郎は窓を掻くように開け始めた。

何度も繰り返しているうちに少しずつ隙間ができてくる。
(よし、もう少しで隙間に手が入るぞ)
猫に変身した明石太郎がさらに手のスピードを上げようとしたとき

「ドンドンドン!!」

不意に玄関の扉が叩かれた。そしてさらに聞きなじみのある声が聞こえてきた。

「あかし!(ヒック)」「あかしたろう!!(ヒック)」

「せいぎの、、なのもとに(ヒック)この大家!、、さまが(ヒック)家賃!を、とりたてにきたぞ!!(ヒック)」
明石太郎は彼のへべれけな言葉遣いに呆れて物が言えなかった。

(さてはあの男、昨晩から酒を飲んでいたな、、、)
明石太郎は無視してまた窓の方へ体を向けた。が、その瞬間「ガチャン!!」と勢いよく扉が開かれた。
(しまった!鍵を開けたままだった)
そして思わず扉の方を振り返ってしまった。

開け放たれた扉から、千鳥足の大家さんが一升瓶を携え部屋に入ってきた。
そして朧げな視線が茶トラ猫を捉えた。
(うっ、やばい、、、)

ここ最近の大家さんは家賃戦争のこともあって改心をし、それに伴い悪政と評判だった取り決め”生類憐みの令”も緩和されていたのだが、さすがに犬や猫を飼うことは禁止されていた。

「んー?、、、なぜ猫がこんなところにいるんだ(ヒック)」
大家さんはゆっくりと、ふらふらとした足取りで茶トラ猫に近づいた。

(やばい、今の酔った大家はなにをしでかすか分からんぞ、、、)
(ゆっくり、ゆっくりと窓を開けて逃げなければ!)
明石太郎はそっと窓を開け始めた。
(よし!隙間に手が入った。これでグッと開けれ……)

「この阿保猫がーー!!!」

先ほどまで千鳥足だった大家さんが顔を真っ赤にして、一升瓶を振りかぶりながら明石太郎めがけて走ってきた。

「にゃにゃーー!!(なにーー!!)」
「にゃにゃ!にゃにゃにゃにゃ(まて!落ち着け)」

「にゃーにゃー、にゃーにゃーうるさいぞ!!吹き飛べ!!」

(くそっ!)
明石太郎は窓の隙間に手を入れると目一杯力をいれた。
「ガラガラガラ!!!」
勢いよく開いた窓から明石太郎は外へ飛び出した。
しかし、赤鬼と化した大家さんの金棒(一升瓶)は思いのほか迫っており、茶トラ猫のお尻に直撃した。

「にっ!ににゃーーーーー!!」

茶トラ猫は勢いよく窓から吹っ飛んだ。
(あの男本当に殴りやがった!だが落ち着け、まずは受け身を取らなければ)
明石太郎は空中で体勢を整え着地に備えた。しかし明石太郎は忘れていた。

極々たまにしか開かれない、あかずの窓の先にブロック塀があることを、、、

「ドスン」

下ばかりに気をとられていた茶トラ猫は頭からブロック塀にぶつかった。
そして彼は気を失った。

終。

おまけ1

ご覧いただきありがとうございます。前回も今回も当たり前のように途中で区切らせていただいておりますが、、、

この「変身」。このペースで書いていたら一体いつまで続くのでしょうか、、(笑)

まあ気長に書き続ける所存でございますが、このお話ばかりだとつまらないので、次回はまた違う内容を書くかもしれません!

おまけ2(懺悔室)

ギフトショップにて5月からお出ししている”煎茶あんこ(粒あん)”の中身を「こしあんでございます」と、間違えてご案内したことが何度かありました。
仏様申し訳ございませんでした。

終わり。

さようなら、メドゥ・アダラク。

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。
もう間もなくメドゥ・アダラクが逝こうとしております。

私はお屋敷にお仕えさせていただいてからティーサロンを離れ、様々な土地で修行の日々を送ってからギフトショップの責任者という形でお屋敷に舞い戻ってまいりました。
その時よりメドゥ・アダラクをお出しして6年。
思えば色々な思い出がございます。
メートル・ドゥ・バンドゥールを拝命した時も、数々のバンドゥール達との出会いや別れの時も。
私はメドゥ・アダラクと歩んで来たのだなあ、と感じます。

メドゥ・アダラクとは!
ハニーフレーバーの紅茶にジンジャーチップをブレンドした紅茶でございます。
ヒンドゥー語で「メドゥ」はハチミツ、「アダラク」は生姜の意味がございます。
お砂糖を入れるとハニー感がアップ致します。
ミルクを入れるとチャイティーの様な味わいをお楽しみいただけます。
また、ご自身でお召し上がりになる際はハチミツを入れても生姜を足してもその他のスパイスを混ぜても美味しくお召し上がりになっていただけます。

私は体が丈夫でなかなか体が壊れないのですが、ある日立てなくなる程体調を崩した事がございました。
その時パティシエにいただいた濃縮還元ジンジャーシロップを飲んだ時に半日経たずに復活した事がメドゥ誕生のきっかけでございます。
お嬢様にもお元気になっていただきたく思いお作り致しました。
紅茶やスパイスは粒が細かいほど味が濃く出ますので、ジンジャーが苦手な方にもお召し上がりになっていただきやすい様、できるだけ大きなジンジャーの粒を使用しております。

そんなメドゥ・アダラクともそろそろお別れでございます。
思い入れがあるので次の紅茶の事はすぐには考えられません。

頭の中に「大きな古時計」が流れました。
願わくばおじいさんと時計の様に、共に生涯最期までお付き合いしたかったですがお時間の様です。
最早僅かではございますが、そんなメドゥ・アダラクを是非お召し上がり下さいませ。

それでは本日はこれにて。