子供と大人と私と虫と

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。
明石でございます。

お嬢様は「大人になったなぁ」と思うことはございますが?
私は変なところで思うことがございまして、今回はその事についてお話しいたします。

幼き頃、私は生粋の虫取り少年でございました。
周りからも昆虫好きとして周知されており、特に捕獲に関しては右に出るものがいなかったと自負しております。
(自慢話として、、、昔友人と虫取りをしていた時、「◯◯で◯◯なカマキリが欲しいなぁ」と友人が呟いたので、その瞬間に私は目を皿のようにして回りを見渡し、その特徴とぴったりのカマキリを一瞬で捕獲し驚かせたのはいい思い出でございます。)
バッタにトンボ、蝶やカマキリと何でも捕獲し、虫取り網を持たせれば鬼に金棒、およそ捕まえられない虫はいないと人からも虫からも恐れられておりました。
そんな私も月日がたち去年の夏頃、久しぶりに虫取りをしようと(それも昆虫界の王者、カブトやクワガタ)出掛けることに致しました。途中休憩などを挟み、何とか生息していそうな林までたどり着くと私は早速探し始め、数分ほどで最初の一匹を見つけ捕獲しようとした時、ふと手が止まりました。
「なんか触りたくない」
何か嫌悪感のようなものがよぎりました。さらによくよく見てみると周りに色々な種類の虫が集まっており、「こりゃだめだ」と一歩引いてしまいました。
引いた理由が毒を持ってそうや噛まれそう、それとも単純に触れたくなかったのかは分かりませんが、昔なら何も考えずに捕まえたことでしょう。

これが少年の心を忘れ、大人になったということなら、なんだか寂しい気持ちでございます。

終わり。

春の一日

春分の日

日本国民の祝日の一つであり、祝日法により天文観測による春分日が選定され休日とされる。
通例、3月20日から3月21日ごろのいずれか1日。

しばしば昼が長くなって「昼と夜の長さが等しくなる日」といわれているが、実際は昼の方が少し長い。
        執事ぺディア

「ふむふむなるほど、、、つまりこれからはお昼の時間が長くなるのか」
 春分の日を調べ終えると、明石太郎(あかしたろう)はふかふかの布団に寝ころんだ。
「お昼の時間が長くなるということは、日が昇り暖かい時間が長くなるということ、、、」
「素晴らしいではないか!!!」
 そう考えると先ほどよりも暖かく感じ、瞼が重くなってくる。時間は午後一時を回ったところ。
「今日はゆっくり過ごす日、お昼寝でもするか」そう決心をし、ゆっくり瞼を閉じようとした刹那ふとあることに気が付いた。
「暖かい日に着る服を買わなければ」
 ゆるりと体を起こそうとするとまた別のことに気が付いた。
「いやまて、お金はあったか?」
ふと茶棚に目をやると、そこにはぺちゃんこなガマ口財布が悲しそうにたたずんでいた。
「君はいつも痩せているな、少しはプックリ膨れてみろ」
そう言いはなち、思案した。
「お金を得るにはお勤めを頑張らなければ、お勤めを頑張るには前日に体を休めなければ、、、」
「やはりここはお昼寝だ!」
           終わり

※明石太郎と明石は別人でございます。