旅行

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
今読んでいる小説は歴史を題材にしたエンターテインメント、明石でございます。

最近はいかがお過ごしでございますか?
ティーサロンにておいしいお食事に舌鼓を打ってらっしゃいますか?
それともお部屋で優雅なティータイムを楽しんでらっしゃいますか?

私は先日、妄想にて京都旅行に行ってまいりました。

妄想旅行はとてもようございます。
荷物いらずで天候も気にせず、美味しい料理やお酒を楽しむために子供舌から大人舌へと変更可能、
現実では絶対不可能な桜と紅葉、祇園祭と五山送り火を同時に楽しむことも可能でございます。
勿論流行り病など流行らせません。
 
こんな素晴らしい旅行が、いまだかつてあったでしょうか?

ではお次に妄想京都観光地ベスト3を発表いたします。

第三位 清水寺 おススメ度 ★★★★☆

音羽山「清水寺」は古都京都の文化財に登録されており、国宝や重要文化財が数多く建ち並んでおります。
特に本堂の檜舞台はとても有名で、昔舞台から飛び降りた人が何人もいたという歴史をご存じのお嬢様も少なくないかと存じます。妄想世界では実際に体験することが可能で、当時の人々が何を思い飛び降りたのかを考えながら落ちると感慨深いものがございます。(現実世界では飛び降りてはいけません。)
ちなみに清水寺までの坂道を上るのが億劫な方は頂上からスタートも可能でございます。

第二位 金閣寺 おススメ度 ★★★★★

金閣寺(正確には鹿苑寺)は室町時代三代将軍「足利義満」にゆかりのあることでも有名な寺院でございます。
鏡湖池と呼ばれる池の対岸から見た金閣寺はとても美しく、水面に反射する様子と併せると(妄想では写真かと見まごうようにくっきりと映すことが可能)とても幻想的な景観を楽しめます。
ちなみに妄想では「金閣寺工事中だった、、、残念」ということはございません。

第一位 伏見稲荷大社 おススメ度 ★★★★★★

全国約3万社もある稲荷神社の総本宮「伏見稲荷大社」、その特徴はやはり約1万基の鳥居でございます。
私は昔実際に数えようとしたことがあり(現実世界にて)そのあまりの多さに100基くらいで断念してしまいました。
足を運んだことのあるお嬢様ならご存じかと思いますが。伏見稲荷は山道のように緩やかな坂や急な階段を歩かなければなりません。しかし妄想世界ではそんな心配はございません。歩いても汗は一切掻かず、足取りは羽がはえたように軽く、むしろ羽をはやすのも良いかもしれません。
ちなみに伏見稲荷大社は夜も歩くことが可能で少々明かりも灯されており、不思議で少し不気味な体験ができます。
これも妄想スイッチでその時々の気分に合わせて昼夜切り替えましょう!

如何でございましたか?
やはり妄想旅行は良いものでございますね。

ただ一つ欠点があるとすれば、終わった後の「いったい私は何をしていたんだろう」という虚無感でございます。

終わり。