映画~迷い~

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。明石でございます。

今回はタイトル通り”映画”について書かせていただきます!
(変身はまた後日ということで、、、)

突然ですがお嬢様方はこの質問になんと答えてらっしゃいますか?

「一番好きな映画は何ですか?」

、、、恐らく迷ってしまうのではないでしょうか?

この世界には素晴らしい映画が溢れており、ナンバーワンを決めることは中々に難しゅうございます。かくいう私もその一人でございました。

しかし近年!私はその質問に100%自信を持ってお答えできる映画に巡り合うことができました。しかも1位のみならず2位の作品にも出会うことができました。
(その作品は後ほど発表させていただきます)

では一体、私は何に迷っているのか。それは、、、

”好きな映画ランキングベスト10”(3位~10位)

で、ございます!!!

いや~、ナンバーワンが決まると次はベスト10を作りたくなってしまうのは人の性でございます。
しかしこれが、考えれば考えるほど迷ってしまい、一向に決まらないのです。
そこで私はあるルールを付け加えました。それは”1ジャンル1作品ルール”

つまりジャンルごとに一作品ずつ代表を選出し、その中でベスト10(3位~10位)を決めるというものでございます。

ということで今回は!
「1ジャンル1作品でベスト10ランキングの3位~10位までを作ろう!」のコーナーでございます!!

まずは1位と2位を抜いた8つのジャンルでございますが。

アクション映画・コメディ映画・ミステリー(推理重視)映画・ドラマ映画

ロマンス(恋愛)映画・ミュージカル映画・サスペンス、スリラー映画・SF映画

この8つで参りたいと思います!
ちなみに「今回なぜこの映画を選出したのか?」等の説明はネタバレを極力避けるためあえて(感想をお伝えするのが、にがt、、、)省かせていただきます。

(それと今回はお嬢様から教えていただいた映画は除いております)
では早速!

第10位 ジャンル ミステリー(推理重視)

「容疑者Xの献身」

この作品は、かの有名な小説家である「東野圭吾」氏のガリレオシリーズを映画化した作品で、小説もさることながら映画の評価も高く第32回日本アカデミー賞では優秀作品賞に選出されております。

ちなみに主人公の湯川学はとても風変わりで濃いキャラクターなのですが、もしかしたら小説も映画もご覧になったことのないお嬢様でも知っているかもしれません。
なぜならば、、、、(ヒント、パンダ)

ミステリー(推理重視)映画の候補作品

「裏窓」「金田一耕助シリーズ(石坂浩二氏主演)」「情婦」等

第9位  ジャンル ミュージカル

「マイ・フェア・レディ」

今回ジャンルごとに一作品ずつ選ぶ過程も難しかったのですが、この作品だけはすぐに決まりました。一体なぜか、それはこの作品以外ミュージカルというジャンルは全くと言っていいほど見てこなかったからです。

しかし、雨に唄えば、ラ・ラ・ランド、サウンド・オブ・ミュージック等、このジャンルも名だたる作品がございますので、これを機に敬遠していたミュージカル映画も鑑賞してみようかと存じます。

それとこの「マイ・フェア・レディ」でございますが、少々女性蔑視な表現もございますので、苦手な方は気を付けてご覧くださいませ。

ミュージカル映画の候補作品

無し

第8位  ジャンル ロマンス(恋愛)

「ゴースト/ニューヨークの幻」

ネタバレになってしまうので多くは書けませんが、ゴーストの文字が気になりますが怖くはございませんのでご安心を!

それと少しだけ選出理由を語るなら、とても泣いてしまったからでございます。
どこかで申したかもしれませんが、ラブストーリーは一人で鑑賞してはいけないということを、しみじみ感じた作品でございます。
是非、友人、ご家族、そして素敵な方とご覧くださいませ!

ロマンス(恋愛)映画の候補作品

「ローマの休日」「昼下がりの情事」「カサブランカ」等

第7位  ジャンル サスペンス、スリラー

「ノーカントリー」

今回このジャンルを選ぶにあたって、「人間の怖さ」に焦点を当てて選出させていただきました。作中に登場する「シガー」というキャラクターは底の見えない狂気を感じさせ、何事にも動じない冷静な立ち振る舞いが、さらに狂気を助長させております。

勿論ストーリーも見ごたえがございますので、是非ご覧くださいませ!

サスペンス、スリラー映画の候補作品

「羊たちの沈黙」「サイコ」「ゴーンガール」

前編完

お嬢様、今回もとても長引きそうだったので、勝手ながら前篇と後篇に区切らせていただきます。

次のブログは今回の続きか、変身の続きを書くかと存じますので、楽しみにお待ちいただければ幸いでございます。

おまけ。 この夏にもう一度、釣りをしに海へ行くかもしれません!!!

終わり。

変身3

「おい、とんかつ!もっと速く走れ!日が暮れちまうぞ!」
「は、はい!」

集会が終わり、僕は”ミケ捜索班”に加わることにした。

最近は食料調達ばかりで飽き飽きしていたところだったし、丑組の偵察は威嚇や牽制だけで終わらず、結局その場で争いになることが多い。僕は喧嘩が苦手だ。
そしてなによりミケさんが一体どんな猫なのか気になるのが一番の理由だ!

走り回るのもあんまり得意じゃないけど会いたい欲の方が勝っていた。
しかし目覚めし猫がこんな近くに、、、、

”目覚めし猫”僕もその言葉は聞いたことがあった。

なんでも数百、数千、いや数万匹に一匹の割合で目覚めし猫は存在するらしい。
その猫は見た目こそ僕ら普通の猫と変わらないが、発想力や知識量があまりにも異なっていた。
例えば戦いで武器というものを使ったり、二足歩行で歩いたり、人間社会に関して妙に詳しかったり、普通の猫では考えつかないことを当たり前にやってのけた。
最近では「目覚めし猫には人間の心が宿っているのでは?」と、考える猫もいるくらいだ。

「やはり会ってみたい、、、」すると不意に大きな声が耳に響いた。
「おい!とんかつ何度言わせるんだ!!!」先輩猫がこちらを振り向いていた。

「ハッ!」「すいません!」
「おめーさっきから何ぼーっとしてんだ」
「えっあっいや、目覚めし猫のことを考えていて」「まさかこんな近くにいるとは思わなかったので、、、」

「ったく」「でもまー、確かに驚くよな」
「俺も若いころはただの噂話だと思っていたよ。しかし立て続けに3匹も現れたんじゃ信じるしかないだろう」
「えっ?3匹?ミケさんだけじゃないのですか!?」

「ん?知らないのか?」「今は亡き寅組のおかみさん。つまり亡くなられた虎ノ進親分の奥さんは目覚めし猫だったんだよ」
「!?」

「今、当たり前のように人間たちに捕まらずに食料を集められるのは、虎ノ進親分に人間心理を教えたおかみさんの功績が大きい」「その他にも人間の道具の使い方なども教えてくれた。まあ俺ら普通の猫では使いこなせない物がほとんどだったけどな」

これは僕も初めて聞く話だった。
ちなみにお二方の馴れ初めは嘘か誠か、当時数十匹の野犬の群れに襲われていたおかみさんを、虎ノ進親分がたった一匹で立ち向かいボロボロになりながらも助けたのがきっかけらしい。

「先輩、じゃあもう一匹は誰なんですか?」
「ん?気づかないのか?」
「えっ?ま、まさか、、、ジャック」
「ああ。恐らくジャックも目覚めし猫で間違いないだろう」

「なんせ、おかみさんの知恵と親分の力を、実質たった一匹で阻んだのだからな」

「うっ、、、」
「だ、か、ら、早くミケさんを見つけるんだろうが!」

「それに偵察組の情報では丑組の縄張りを中心になんだかきな臭くなっているらしい」

終。

追記

変身2を掲載してからから、およそ二ヶ月、、、

「待ってた!」という数少ない妙ちくr、、、稀有なお嬢様方、大変お待たせいたしました。私の筆が中々進まないあまりこんなに時が経っていたとは、、、

次こそは出来るだけ早く書く所存でございます!(、、、恐らく)

おまけ

そろそろヨーロッパサッカーが始まります。今シーズンは日本人選手の楽しみな移籍が多く、期待で胸いっぱいでございます。

終わり。

釣り2

※変身の続きはまた後日掲載いたします。

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様!明石でございます。

先日ひさーしぶりにお酒を頂いたところグラス一杯半も飲むことができました!
中々に調子が良かった気がいたします。(ちなみに頂いたお酒はフルーツジュースと酎ハイを合わせた、いわゆるサワーと呼ばれるものです)

と、まあお酒のお話は一旦置いときまして、そろそろ本題の釣りへと参りましょう!

今回も例によって海釣りへ行ってまいりました。目標にしていたお魚は”クロダイ”という種類だったのですが、まあ釣れぬこと釣れぬこと、、、

私がよく足を運ぶポイントにはクロダイが生息しているはずなのですが(恐らく数十年釣りをしてきたであろう見知らぬおじさんが同じポイントで釣っていました)私の前には全く姿を現してくれないのです。

共に足を運んだ友人が言うには「釣りの仕掛けが良くないんじゃないか」とのこと、、
いずれ試してみて良き結果がでましたら、お伝えいたします!

ただこの日はクロダイこそ釣れませんでしたが、他のお魚は釣れました!

まあ、まずはお写真を!

ブログを見てくださっているお嬢様なら、このお魚たちの名前はもちろんご存じかと思いますが、、、、、左様でございます!上の2匹がメジナさん、そして下の2匹が私のブログでは純レギュラーと言っても過言ではないカサゴ君でございます!

ちなみに上のカサゴ君、今までで一番大きいサイズでございます。(ただ釣ったのは私ではなく友人でございましたが、、)

そして今回も持ち帰ったお魚たちは私に美味しく食べられました!

メジナさん

カサゴ君

今回は大雑把に小麦粉と片栗粉をまぶして揚げ、お塩でいただきました。
見栄えはボチボチですが味は中々でございました!

お魚はなぜこんなに美味しいのでしょう?
どう調理してもハズレが無い気がいたします。

そういえば昔カサゴを煮付けにしてみたのですが、身に味が上手く染みこまず、淡白な味わいになってしまいました、、、
上手に味を染み込ませる方法が知りとうございます。

 

お嬢様、そろそろお別れの時間が近づいてまいりました。
今回もご覧いただきありがとうございます!次回は変身の続きですかね?

それではお嬢様、これにて失礼いたします。

おまけ1(サッカー)

鎌田大地選手・長谷部誠選手、EL(ヨーロッパリーグ)優勝おめでとうございます!!

おまけ2(サッカー)

日本で今一番好きな選手は鎌田大地選手でございます。

ちなみに一番格好いいと思う方は板倉滉選手でございます。

終わり。

変身2

     3

(うむ。なれてくると猫の姿の方が快適だな!)
明石太郎は早くも猫の体に順応していた。

(しかし、これだけ自由自在に動き回れるのならば、こんな狭い部屋ではなくお外で遊びたくなるなぁ)
明石太郎は外出することにした。しかしそれには問題があった。
(玄関のドア、どうやって開けよう?)

(まあ鍵はなんとかなるとして、、、)
明石太郎は三回目のジャンプで鍵をひねることに成功した。
(ここからが問題だ。ドアノブを動かしながら、この重い扉を開けるには猫のままだと中々に骨が折れるぞ、、、)

まず彼はドアノブにぶら下がりながら、振り子の要領でドアを蹴飛ばしてみた。
(………)
ビクともしない。そもそも物理法則的にこの方法は可能なのか疑問に思えた。
次に紐でドアノブを固定しようと試みたが、愛くるしい肉球が邪魔をしてこれも失敗に終わった。

その後も色々試したが、人間社会を猫が生き抜くのは難しいという現実を突き付けられただけだった。

(くそう、諦めるしか、、、いや待て!ドアがだめなら窓があるじゃないか!)
明石太郎はすぐさま窓の側に駆け寄った。

窓を覆う黄ばんだカーテンを爪で開けると、そこには丁度猫一匹が立てるスペースがある。明石太郎はそこに立つと、すっかり慣れた手つきで鍵を外した。
(こんな簡単なことに気づかないとは、まだまだ冷静さを失っておるな)

客観的に見ると明石太郎は冷静沈着である。なぜならば猫に変身したにもかかわらず、「どうやったら元に戻れるだろうか?」ではなく、「お外で遊びたい!」等と呑気に思案しているからである。
しかし、自身の現状に全く不安がないのには理由があり、実は先ほどまで明石太郎が見ていた夢が原因であったが彼はそのことをすっかり忘れていた。

(いや、何にせよやっと外へ出られる)
明石太郎は窓を掻くように開け始めた。

何度も繰り返しているうちに少しずつ隙間ができてくる。
(よし、もう少しで隙間に手が入るぞ)
猫に変身した明石太郎がさらに手のスピードを上げようとしたとき

「ドンドンドン!!」

不意に玄関の扉が叩かれた。そしてさらに聞きなじみのある声が聞こえてきた。

「あかし!(ヒック)」「あかしたろう!!(ヒック)」

「せいぎの、、なのもとに(ヒック)この大家!、、さまが(ヒック)家賃!を、とりたてにきたぞ!!(ヒック)」
明石太郎は彼のへべれけな言葉遣いに呆れて物が言えなかった。

(さてはあの男、昨晩から酒を飲んでいたな、、、)
明石太郎は無視してまた窓の方へ体を向けた。が、その瞬間「ガチャン!!」と勢いよく扉が開かれた。
(しまった!鍵を開けたままだった)
そして思わず扉の方を振り返ってしまった。

開け放たれた扉から、千鳥足の大家さんが一升瓶を携え部屋に入ってきた。
そして朧げな視線が茶トラ猫を捉えた。
(うっ、やばい、、、)

ここ最近の大家さんは家賃戦争のこともあって改心をし、それに伴い悪政と評判だった取り決め”生類憐みの令”も緩和されていたのだが、さすがに犬や猫を飼うことは禁止されていた。

「んー?、、、なぜ猫がこんなところにいるんだ(ヒック)」
大家さんはゆっくりと、ふらふらとした足取りで茶トラ猫に近づいた。

(やばい、今の酔った大家はなにをしでかすか分からんぞ、、、)
(ゆっくり、ゆっくりと窓を開けて逃げなければ!)
明石太郎はそっと窓を開け始めた。
(よし!隙間に手が入った。これでグッと開けれ……)

「この阿保猫がーー!!!」

先ほどまで千鳥足だった大家さんが顔を真っ赤にして、一升瓶を振りかぶりながら明石太郎めがけて走ってきた。

「にゃにゃーー!!(なにーー!!)」
「にゃにゃ!にゃにゃにゃにゃ(まて!落ち着け)」

「にゃーにゃー、にゃーにゃーうるさいぞ!!吹き飛べ!!」

(くそっ!)
明石太郎は窓の隙間に手を入れると目一杯力をいれた。
「ガラガラガラ!!!」
勢いよく開いた窓から明石太郎は外へ飛び出した。
しかし、赤鬼と化した大家さんの金棒(一升瓶)は思いのほか迫っており、茶トラ猫のお尻に直撃した。

「にっ!ににゃーーーーー!!」

茶トラ猫は勢いよく窓から吹っ飛んだ。
(あの男本当に殴りやがった!だが落ち着け、まずは受け身を取らなければ)
明石太郎は空中で体勢を整え着地に備えた。しかし明石太郎は忘れていた。

極々たまにしか開かれない、あかずの窓の先にブロック塀があることを、、、

「ドスン」

下ばかりに気をとられていた茶トラ猫は頭からブロック塀にぶつかった。
そして彼は気を失った。

終。

おまけ1

ご覧いただきありがとうございます。前回も今回も当たり前のように途中で区切らせていただいておりますが、、、

この「変身」。このペースで書いていたら一体いつまで続くのでしょうか、、(笑)

まあ気長に書き続ける所存でございますが、このお話ばかりだとつまらないので、次回はまた違う内容を書くかもしれません!

おまけ2(懺悔室)

ギフトショップにて5月からお出ししている”煎茶あんこ(粒あん)”の中身を「こしあんでございます」と、間違えてご案内したことが何度かありました。
仏様申し訳ございませんでした。

終わり。

変身1

                    1

ある明け方、明石太郎がふわふわもこもこの夢から目を覚ますと、体に違和感があることに気が付いた。「、、、むにゃむにゃ。なんか変な感じがするな」
しかし明石太郎はまだ眠かったので、瞼を閉じたまま違和感の正体をぼーっと探してみることにした。

(なんだかいつもより顔や体がもこもこしている気がする、、、)
(それに体が妙に小さいような、、)考えていると徐々に目が覚めてきた。
(というか私は変な格好で寝ていないか)
(うつ伏せの状態で背中を丸め、手と足を体の下にして、これではまるで、、、)
明石太郎は取りあえず目を開けることにした。

(な、なんだこれは!!)

まだ薄暗い部屋を見渡すと、机や茶棚はビルのように大きく、部屋は普段より何倍も広く感じられた。
(、、、、はっ!もしや私が縮んでいるのか)
さらに周囲を伺っていると、あるものが目に留まった。そこには自分の頭より大きくなった金魚鉢が置かれており、中には去年の夏に掬った三匹の金魚が泳いでいた。そしてなぜかとても美味しそうに感じた。
(なんだこの感覚!?よだれが止まらん!、、いや落ち着け明石太郎よ!)
しかし驚いたのはこれだけではなかった。

金魚鉢に反射している光景をよく見てみると、なんと自分の姿がどこにも見当たらず、そのかわりに一匹の猫が座っていた。
「、、、、」明石太郎はそれがどういうことなのかほぼ分かりかけていたが、一旦考えるのをやめ、金魚鉢に近づいた。

当然のように手と足で歩いている、、、、
さらには障害物をぴょんぴょんジャンプして乗り越えている自分がいる、、、
時折見える金魚鉢の猫も悲しいことに全く同じ動作で動いている。(ま、まだ分からない)
金魚鉢があと数歩のところまで来ると猫の姿がはっきり見えた。

頭は大きめで、手足としっぽが少し短い、なんだかのろまそうな茶トラ猫、、、

(私が猫なら多分こんな感じだろう、、、)そして明石太郎は諦めた。

                   2

 ハチワレ猫のトンカツは最近彼が加入した”どん吉組”の集会に出席していた。
(目がシパシパする、、でもしっかり聞かないと怒られちゃう)
トンカツ達下っ端は日に日に忙しさが増す”どん吉組”ひいては、その親玉である
”犬喰いの虎ノ進(とらのしん)”率いる”寅組”の負担を最も受けていた。

(今日はなんて暖かいのだろう。こんな日はゆっくり眠りたい気分だ、、)
このどん吉組が集会している場所は人間たちが住まう錆びれたアパートの前にある広場を使っていた。この辺りはとても日当たりが良く晴れの日はいつもポカポカしていた。

(眠たい原因は、そんなポカポカも影響しているのかもしれない、、、)
トンカツがのんきなことを考えていると、目の前の古びた段ボールの上から猛々しい声が聞こえてきた。「いいかお前ら、今回ボスから送られてきた指令は3つある!」

閉じかかっていた瞼に力をいれ、ちらと段ボールの上に目をやると、今日もどん吉さんはでんと構えていた。

「まず一つ!これはいつもの如く、食料の調達。今回も量が一番少なかった幹部、そしてその部下たちには罰を与えるとのこと。だからお前ら気張れよ!!」

「そして二つ!丑組への偵察及び威嚇・牽制」
(丑組、またあいつらか、、、)トンカツも先輩猫たちから丑組との歴史を散々聞かされていた。

丑組。トンカツが生まれる前から寅組とこの辺りを二分していたらしい組織だ。
特に虎ノ進親分の二つ前の世代では激しく争っていたらしく、周りの名のある猫たちからもその二つの組織は一目置かれていた。

しかし当時の親分同士が一線を退き現在の虎ノ進親分の世代になると、徐々に寅組が優勢になり、丑組の力が弱まっていった。一つには虎ノ進親分の万全な規律とそれを律する力のおかげでもあったが、大きな要因は現在の丑組の長”牛鬼(ぎゅうき)親分”の無能さにあった。

現牛鬼親分は自分だけうまい汁を吸えれば良いと考えており、部下には必要最低限の食料や休みしか与えず、その割には危機に直面すると自分は逃げて配下の猫に全てを任せていた。そうなると必然的に部下からの信頼は薄れていき、「先代の血を引いているだけで偉そうにしやがって!」と、組を離れる猫も少なくなかった。

その後どんどんと丑組の力は弱まり寅組の猫たちは「やっとここら一帯はおいらたちの縄張りになる!」と喜んだそうだ。しかしある大きな出来事によってそんな思いは一瞬にして霧散してしまう。事の発端は牛鬼親分が徴兵まがいの政策を行ったことだった。

「さすがにこのままではまずい」と、牛鬼親分は蓄えていた食料をちらつかせ、組織の再建を図った。
始めはほとんどの野良猫たちが牛鬼親分の悪評を聞いていたため、耳を傾けることはなかったが、ある一匹の猫の加入によって事態は一変した。

「いいか、丑組への牽制は必要とあらば実力行使でも良いとのこと」
「ただし”ジャック”が率いている場合は即座に逃げろとのことだ!」

そうそのジャックこそが、虎ノ進親分やどん吉さんを悩ませ、ここ最近の多忙の一番の理由であり、トンカツの疲れと眠気の原因でもあった。

(ジャックとは会ったことがない。ただあのボスが危険視しているということはかなり凶悪な猫なのだろう)あまり戦いが好きではなかったトンカツはその指令には気乗りしなかった。

「ジャックって野郎はそんなに危険な猫なのですかい?」トンカツと同じ若い下っ端猫がどん吉に尋ねた。
「ああ。まず思想が最悪だ」どん吉は思い詰めるように話し始めた。

「うちのボスと同じく人間心理を熟知しており、それを危険な方向にしか使わず、さらに戦い方も俺たち普通の猫とは全然違う。無論かなり強い」

「昔、寅組の二人の幹部とその部下たちが、ジャックの組に討ち入りをした。数の多さを武器にこちらが戦況を有利に進め、多少の犠牲をだしつつもあとはジャックただ一匹のところまで追いつめた、、、」

「ゴクリ、、」
「そ、そのあとどうしたのですか?」下っ端猫たちが食い入るように聞く。

「その後、”命からがら生き残った猫”によると、ジャック一匹に全滅させられたそうだ、、」
「か、幹部もですか、、?」

「、、、らしい」

「ま、まさか!?」
「そんなやつに勝てるわけない」
「俺、出くわしたらどうしよう、、、」周りには戸惑いや不安の空気が流れていた。
トンカツも同じだった。

「みんな落ち着け!手はある!」どん吉の声に猛々しさが戻っていた。
「えっ!いったいなんですか!?」皆の視線がどん吉に向いた。
「それが3つ目の指令に関係する」そう言い終えるとどん吉は大きく息を吸った。

「どこかでほっつき歩いている”ミケ”を探してこい!!!!」

「えっ?ミケさんってあの?」
「どん吉さんと同じ幹部のミケさん?」
「で、でも彼が戦っているところなど見たことがないよ」

トンカツはミケという名に聞き覚えがあったが、どんな猫なのかは知らなかった。

「あの、ミケさんってどんな方なんですか?」隣にいた先輩猫に聞いてみると、彼は難しい顔をして答えた。
「ん~、一言で言うなら適当な奴さ」「風の吹くまま気の向くまま、風来坊と言えば聞こえはいいが、いつも指令も受けずにどこかでのんびり暮らしてる」彼は話し終えると少し呆れ顔をしていた。

しかしトンカツの印象はどこか違った。そんな気ままな暮らしに羨ましさを覚えたのもあるが、そんな適当な猫がなぜジャックみたいな恐ろしい猫に対する秘策なのだろう。
そしてあの規律に厳しいボスから指令を受けなくてもいい猫がいたなんて。
しかも彼は幹部らしいし、、、

「なぜ彼が必要なんですか?」トンカツは今の話を踏まえて聞いてみた。
「俺もにわかには信じがたいが、、、」先輩猫は一呼吸置いた。

「ボスが言うにはミケさんは”目覚めし猫”らしい」

終わり。

記念2

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。明石でございます。
では早速前回の続きを書かせていただきます。

第七回「夏のおすすめ」第十二回「怖い話」

ホラー回。第七回でおすすめの怪談の読み方を書いたのちの、自身で書いた怖い話を読んでいただく合わせ技。懐かしゅうございます!
ただ、、、実際に第十二回は怖がっていただけたのだろうか?

いや、多分ご感想の比率を考えるにまだまだ改良の余地がありそうです。もしまた怖い話を書かせていただくならば取り敢えずもう少し短くまとまった文章に仕上げとうございます。(もしかしたら一番長い文章かもしれません笑)

そういえば最近拝読した怖い話(?)で、面白いものがございました。(ご存じのお嬢様もいらっしゃるかもしれません)
まず自室を頭の中で想像します。その後、扉を開け全てのお部屋を回ります。
リビングや寝室は勿論、お風呂やトイレも回ります。そして最後に初めにいた自室へ戻ってきます。では質問です、お部屋のどこかで誰かと会いましたか?

ほとんどの方が誰とも会わないそうです。私も会いませんでした。
ただ、その逆。もし誰かと会ってしまった場合、そのお部屋は、、、、というお話しでございます(笑)

まあ、お嬢様のお屋敷やご別宅では、心配ないかと存じますが、、、

第八回、第十回、第十一回「走れ明石」

、、、そうですね。取り敢えず○○シリーズとカテゴリー分けするならば「パクリシリーズ」で間違いないでしょう。
ただこの作品を書いてみて思ったのが「オマージュするのも難しい」ということです。
既存の作品に自分自身が考えた風景や言葉を当てはめるのが中々に困難で、前編のファミリーレストランのくだりや中編の染瀬が自転車で駆け付けるシーン等は、いささか強引だった気がいたします。

そういえば染瀬(ぬりせ)が初めて出てきたのもこのシリーズでしたね。
彼は”セリヌンティウス”のポジションとして書いたのですが、この後の作品にも登場させるとは思ってもみませんでした。彼がいると話が膨らみ助かっております。(あと大家さんも)

第九回「夏の思い出」第十九回「とあるクッキー」

この二作品の共通点は、ギフトショップでお出しした明石考案お菓子にちなんで書いたということですが、残念なのが文章を読んでも全くお菓子の説明が無いということ!!

例えば去年の八月にお出しした「夏の思い出」は金魚鉢型の容器にラムネのゼリーと桃の果肉、さらにパンナコッタを合わせたスイーツなのですが、一切そんな説明が書かれていない!!
強いて言えば、明石太郎がラムネを飲んでいるという申し訳程度の情報のみ。

「とあるクッキー」もそうです。これも「白イルカのクッキー」という塩味のあるクッキーにアイシングを施したお菓子で、それを考案した時に掲載したのですが、そんな情報どこにも書かれておらず、それどころか本物の白イルカを使っているのでは?というミスリードのおまけ付き。折角パティシエの方々が美味しく作ってくださるのに酷い話でございます。(白イルカのクッキーのプライスカードも)

それと話は変わりますが、夏の思い出や白イルカのクッキーを一度でもご用命いただいたお嬢様、毎回お手に取ってくださるお嬢様、これからお召し上がりになる予定のお嬢様、ありがとうございます!

第十四回、第十五回「カサゴのギョナサン」

私明石、お縄を頂戴する覚悟は出来ております。

この作品は世界的大ベストセラーの「かもめのジョナサン」をオマージュした作品でございます。
ただ、お話しの途中で出てくる哲学や精神世界は私の力量ではオマージュ出来ないので、中間部分を大幅な改変と省略をし、ラストシーンに繋げさせていただきました。
実は個人的に気に入っている作品の一つで、技の名前をそれっぽくしたり最後のポコピーの前にギョナサンが現れるところなど書いていて面白かったです。(オマージュ作品でございますが笑)

そうそう、それと後編に出てくるギョナサンの生徒、クリス・マートン、アニー・キーディス、トム・ヨースター、彼らの名前は、、、、(第二十回に続く……)

第十七回、第十八回「クリスマス」

お嬢様方は最近巷でよく耳にする”黒歴史”という言葉をご存じでしょうか?
「恥ずかしくて言葉に出来ない」または「無かった過去にしたい」等の意味があるらしいのですが、私にとっての”それ”がこの作品でございます。

とは言いつつも書いているときはとても楽しく、途中までは中々の出来栄えと自負しておりましたが、
”根宮にか子”彼女が出てきてからは感想が一変します。

このお話はクリスマスシーズンということで恋愛をテーマに書かせていただいたのですが、それが間違いでございました。見どころであるはずの根宮さんと染瀬君の会話のシーン、ピーマンのように中身がからっぽでございます。(いや種があるだけピーマンの方がましか、、、)

こういうラブストーリーこそオマージュするべきかもしれません。(ただ、ラブストーリをもう一度書く可能性は、私がティーサロンに立つ可能性より低いかもしれませんが)

第二十回、第二十一回「音楽」

来ましたか。「趣味シリーズ」の中でも最も自己満足度の高い作品が!

まあ、まずは先ほどのギョナサン回の続きを、、、
実は彼ら弟子たちの名前は私が好きなコールドプレイのクリス・マーティン氏や、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのアンソニー・キーディス氏から影響を受けております。(ちなみにトム・ヨースターはレディオヘッドのトム・ヨークという方)
だから何だという話ですが、まあちょっとした遊び心でございます。

そんな小ネタの回収も入れた「音楽」回はMVを拝見しながら書き起こすだけで面白く、新たな発見も見つかり私もとても楽しませていただきました。
この回もポカンとされたお嬢様が多かったかと存じますが、私は少しでもご覧いただけただけで嬉しゅうございます。
ちなみに”Avicii”や”2CELLOS”や”Weezer”というアーティストも最近聴いており、おすすめでございます。

Avicii、「Waiting For Love」

2CELLOS、有名な海賊映画のカバー曲、「 Wake Me Up (Aviciiの楽曲のカバー)」

Weezer、「All My Favorite Songs」、「Perfect Situation」

次が最後でございます。

第二十二回、第二十三回「記念」

自分で書いたブログを私自身が振り返るという変な企画も終わりが近づいてまいりました。
こうして振り返るともう二十三回でございましたか!つまり一月にだいたい二回ほど。
文章が得意ではない私にしては上出来でございます。

くどいかもしれませんが、それもこれも全てはお嬢様のおかげでございます。
また一年間くしゃくしゃになりながら執筆させていただきますので、ご覧いただければ嬉しゅうございます。
今回も誠にありがとうございました。

追伸、そういえば最近明石太郎を書いていないですね。

終わり。

記念

 ついにこの日がやって参りました!
私が待ち焦がれていた記念日。
長いようで短い、短いようで長い一年でございました。
我ながらよくこのスタンスでここまで書き続けれたなぁと自負しております。
しかしこれも全て皆々様のおかげでございます。おっと、そう言えば挨拶がまだでした。
ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。明石でございます。

いやはや、もうお気づきのお嬢様もいらっしゃるかと存じますが、
今月で私がギフトショップのブログを書かせて頂いてから、なんと一年が経ちました!

始めの頃は
「この路線で書き続けて大丈夫だろうか、、軌道修正するなら今のうちだぞ」
と考えていたこともありましたが、お嬢様から素敵なご感想を頂いているうちに、
その考えが薄れてきたのはここだけのお話でございます。
(ちなみに余談ですが、お嬢様方から色々な場面でポジティブなご感想を頂戴するとき、私がたまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーに素直に受け取らないことがありますが、それはこそばゆさから来る照れ隠しで、本当はとても嬉しいのも、ここだけのお話しでございます)

          
と、いうことで今回は「過去のブログをさらっと振り返ろう!」のコーナーでございます!!!

私自身、見る側に立つと映像作品の総集編回や振り替えり回は好きではないのですが、書く側になると無性に振り返り回を挿みたくなりまして、断腸の思いで書かせていただきます。

第一回「春の一日」第十三回「秋の一日」

「春の一日」これは初めてのブログであり、明石太郎が生まれた記念すべきお話しでもございます。
一回目ということで自己紹介をしてもよかったのですが、「折角なら変なことを書きたいなぁ」と思ってしまい、直近の春分の日に合わせて書かせていただきました。

改めて見返すと(執事ペディア)や(お勤め)というフレーズから明石太郎のキャラクターが定まっていないのが窺えて面白いです。たしか明石太郎の職業をどこかの使用人にしようか迷っていた気がいたします。(その設定はやめました)
ただ半年後に掲載した「秋の一日」は第一回の兄弟的作品であり、文章を似せる為にそれらのフレーズを使っております。

只今「秋の一日」を見返しておりますが、全然内容を忘れておりました。
明石太郎がお酒を飲んでいる、、、(多分この男は落ちに繋げるために強引に書き加えたのでしょう)

ちなみにこの明石太郎及び、彼が出てくる作品は、私が大好きなある小説家の影響を受けております。もし「この作家かな?」と見つけた際は是非お手に取ってみてくださいませ。当たり前ですが私の作品より数段完成度が高く、きっと楽しんでいただけるかと存じます。(どなたなのかを公言しないのは敢えてでございます)

第二回「子供と大人と私と虫と」

こういう詩的なタイトルは珍しいですね。(今なら「虫」などになりそうです笑)

見返してみると一番使用人らしいブログで文章も纏まっておりますね。
「これが少年の心を忘れ、大人になったということなら、なんだか寂しい気持ちでございます」のような、”良いこと風”なことも書いておりますし(笑)
こういうまともなお話しも偶には書いていきたいですね。

そいえば何年か前に幼少の頃遊んでいた虫取りスポットを通り掛かったら、草木は全て刈り取られ駐車場になっておりました。少しへこみました。

第三回「旅行」

「これは昨今の「自粛」というがんじがらめの世の中に一石を投じた作品でございます!」
、、、という体の阿保な文章でございます。
しかしお嬢様方からの好評なご感想が意外と多かった気がいたします。

私は旅行へ行くなら京都!というくらい京都を好んでおり、実際に足を運んだ際の経験も踏まえて書かせていただきました。(お寺工事中や伏見稲荷の夜の散策等々)

いや~、、実際に現実で体験できたらどんなに良いことか。
好きな旅館を選べて、美味しい懐石料理を楽しめて、一日で全ての寺社仏閣を見て回れて、多分混み具合も100分の1くらいで、それでいて活気があって、空を飛んで、過去にも行って、、、、、

と、まあ妄想にはキリがないので一旦ここまでにしておきますか!

第四回「侍」

満を持して登場した「明石太郎シリーズ第二弾」の『侍』でございますが、このお話しで明石太郎が
「真っすぐ・どこか抜けていている・悪に敏感・自分を持っている」というキャラクター設定が固まってきた気がいたします。

文章については私自身も書いていて面白かったのですが、いかんせん(これは今現在の文章にも言えますが)尻すぼみになってしまって、「もう少しうまく書けたかなぁ」と思うところがございます。

あと少し話がそれますが、「黒澤 明」監督の作品は本当に面白いです。
(一番好きな作品は「椿三十郎」でございます)

第五回「趣味」第十六回「釣り」

これは初の「趣味シリーズ」でございます。基本的に「趣味シリーズ」は自己満足度にメーターが振り切っており、ご覧いただくお嬢様方に申し訳ないなぁと思いつつも書いてしまう背徳なシリーズでございます。
そしてこの二作品は「魚釣り」について書いておりますが、、、意外と真面目に説明しておりますね。

「釣れるまで退屈そう」「餌が気持ち悪くて触りたくない」等の、『釣りへの不安感ランキング上位』に入りそうなところを上手くフォローしようとし、なんとか釣りの楽しさを知っていただきたいという気持ちが滲み出ていて良いです。その他にも撮影したお魚やお刺身の写真を掲載したり、実体験を書いているのは良いですが、ただ、、、


 この何が釣れるか分からないドキドキ感は、お嬢様も分かってくださるのではないかと存じます。
  (ランダムブロm、、、ゴホン、ゴホン。失礼いたしました)                                                             〟
この文章は完全に確信犯でございます。

第六回「アカっちFC」

タイトルから不穏でございます。

この作品も「趣味シリーズ」でございますが、この回は「サッカー」ということで、実況中継風に書いております。読み返すと少々恥ずかしいですが中々面白い試みな気がいたします。
そして私ちゃんと調べておりますね。
今、不意にサッカーコートのサイズを質問されても絶対に出てこないですね(笑)

私の体感でございますが、多分この作品が一番お嬢様方がポカンとされている気がいたします。
しかし残念なことに今年はワールドカップイヤー、ということはあと数ヶ月後に実況のアカシJがギフトショップブログに降臨してしまうかもしれません。

またいつもの如く長くなりそうなので、勝手ながら残りは次回にさせていただきます。

追伸、偶に自己紹介と一緒に好きな映画をちょこっと書いておりますが、いずれ「趣味シリーズ」で映画についても書きたいですね。(多分ランキング形式になりそうな気がいたします)

前半終わり。

音楽2

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。明石でございます。

今回は勿論前回の続きでございます!

No.3「トーキング・へッズ」” Road to Nowhere”

このNo.3は今月の音楽シリーズにて、最も理解し難いかもしれません。なぜならばこの映像は意味が分からなすぎるからです。しかし私は「好きな曲を10本あげろ」と言われたら、映像も含めてこの曲をいれるかもしれません。

この映像のおススメは、挙げるときりがないほど癖になるシーンが多いということです。取り敢えず分かり易そうなものを書いてみます。

1:02から始まる、男性と女性が出会い、結婚をし、子供が生まれ、やがて子供は離れて老いていく、この流れでいくと最後は夫婦二人で安らかな時を迎えるという映像で終わりそうですが、まさかの”これ”でございます。
さらにこれには続きがあり2:04あたりではこの状態のまま画面外に飛んで行きます。まったくもって意味が分かりません。

次に2:53あたりの男性の上に王冠が降ってくるシーン、ここでは無事頭に着地しています。
では続けて3:10あたりをご覧くださいませ。右上に先ほどの男性がいることに気づきましたか?しかもここでは最後王冠が微妙にずれて着地しております。この流れは私も少々笑ってしまいました。

その他にも3:22のスーツの男性と椅子のシーンで、倒れた後に椅子だけひょこっと立ち上がるところが可愛かったり、ずっとある右下のワイプみたいな画面は何の意味があるのかだったりと、探せばいくらでも意味不明な面白ポイントがでてくる作品でございます。
ただこの曲の歌詞を調べてみると、どことなく映像にマッチしている気がしなくもなくもないです。
No.3 終わり。

※もし疲れていらっしゃるのならば、なにとぞ休憩をお挟みくださいませ。

No.4「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」”Dark Necessities”

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(以下レッチリ)のMVはその曲によって大きく雰囲気が変わるのですが、一貫して言える見どころはボーカル「アンソニー・キーディス」の少林寺拳法を体得しているかのような動きでございます。それが顕著にでている作品が”Dark Necessities”でございます。

ちなみにアンソニー・キーディスは0:23の男性でございますが、いかがでしょう?このステップ。真似したいと思いませんか?私は真似しました。
他にも0:35、0:39、0:41(可愛い、メガネはダサいですが)1:27(変な動きで真似はしておりませんが、面白うございます)4:11(これが一番真似るのが難しいです)4:15、4:41と、やはり多うございます。
この文章を書いている間もレッチリを聞いているのですがやはり体が勝手に動いてしまいます。

他のレッチリのMVなら ”Californication”や”Otherside”、”Tell Me Baby”なども全然違う雰囲気でおススメでござます。(Tell Me Babyは出演者がみんな楽しそうで、私が大好きなMVでございます)
No.4 終わり。

※次が最後でございます!

No.5「エド・シーラン」”Shape of You”

最後は今までとは全く違う角度からおススメをさせていただきます。
この曲の歌詞は「少年」と「大人の女性」の恋が艶やかに、しかしどこか純朴に描かれており、MVもそれに相応しい作品でございます。

ストーリーはボクシングジムで出会った男性と女性が(男性はエド・シーラン本人)恋に落ち、最後は映画「ファイトクラブ」さながらの場所で力士と決闘をするというお話しでございます。
「なぜ力士と決闘!?」と、ツッコミたくなるかもしれませんが、それは一旦置き、このMVのおススメはやはり恋をした二人のシーンでございます。

基本的にどのシーンを切り取っても素敵で、例えば1:08の仲良くなるきっかけや、1:21あたりからの食事のシーンなど、二人の表情なども合わせて良い映像でございます。
そのなかでも特に私が好きなシーンは2:04あたりの二人でボクシングのステップを踏むところでございます。なにか心が熱くなるというか、さっきのレッチリのステップはなんだったんだと、思わざるを得ません。

お嬢様、お坊ちゃまもこの映像を見ているだけで、良い映画を鑑賞した気分になってしまうのではないでしょうか?
No.5 終わり。

如何でしたか?多分、理解不能だったのではないかと存じます。
今回はどうしても洋楽のことを伝えたく、MVにフォーカスを当てて書かせていただきました。
ほとんど自己満足ではございますが、少しでも楽しんでいただけたのなら幸いでございます。

ここまでご覧いただき、誠にありがとうございます。

終わり。

音楽1

お嬢様、お坊ちゃま、如何お過ごしでございますか?明石でございます。

今回はタイトルを見ていただいた通り、私が好きな音楽について語らせていただこうかと存じます。
もしこの”音楽を語る”という一文を見て、「どうせ、へんちくりんなことを書くんでしょ」と察したお嬢様、お坊ちゃま、、、大正解でございます!

普通、音楽なら「歌詞」や「音」について語ることが多いかと存じますが、
今回私は「Official Video」、いわゆるMV(ミュージックビデオ)の好きなシーンについて、おススメさせていただきます。

では早速書かせていただきますが、実際に映像を見ていただいた方が分かりやすいかと存じますので、何とは言いませんが、
基本的にどなたでもお手軽に見れる、”いんたーねつと”の”んーんーぶ”をご覧いただきながらお楽しみくださいませ。
(ちなみに5作品ほど紹介させていただきますが、全て洋楽でございます)

No.1「オアシス」”Whatever”

この映像の見所は、(主観でございますが)恐らく、適当に撮影しているであろう兄ノエル・ギャラガーの何気ない仕草でございます。
(映像の0:08あたりの男性が兄ノエル、0:12あたりの男性が弟リアムでございます)

まず0:22あたりの兄の上手いのか下手なのか分からない謎のステップ、何故か格好良く見えませんか?
さらに1:21あたりから始まる兄の(画面IN)→(ウインク)→(画面OUT)は何度拝見しても可愛いの一言でございます。

他にも可愛いシーンがいくつかあり3:45あたりの決め顔が半分くらい見切れてピタッと止まるシーンや5:42あたりから箒で掃いていきカメラの死角に入ったところで「いるよ!」と言わんばかりに箒を掲げたりと中々見どころが多いかと存じます。
他にも0:41や、1:46の兄が笑い、弟がちょっと回り始める所、2:55のシーンなど今では考えられないほどの兄弟の仲むつまじい映像も楽しめるのです。
(なぜ今では考えられないかというと、この映像の何年かあと、二人は大喧嘩をし、今では世界一仲の悪い兄弟バンドとしても有名だからなのです)

まあ何はともあれ、取り敢えずこんなところでしょうか。(強いて言えばオアシスを見ると眉毛を繋げたくなるところですかね)
No.1 終わり。

No.2「コールドプレイ」”Paradise”

コールドプレイのMVは全体的に凝っている気がいたします。
例えば”The Scientist”や”Higher Power”、さらに”Up&Up”に至っては「クリストファー・ノーランの作品か!」と見まごうほど。
では何故この作品を選んだかというと、、、まあまずは2:27あたりまで飛ばさずにご覧くださいませ。

、、、如何でしょうか?多分「クリスマーティン!?」と、ビックリされたのではないでしょうか。
えっ?クリスマーティンが誰かって?コールドプレイのボーカルでございますよ!

まあ冗談はさて置き、この映像はゾウさんがある種”楽園”ともいえる仲間に会いに行くというストーリーでございます。
初めは「”着ぐるみのゾウさん”が動物園から逃げてる!」という印象から、徐々に感情移入していき「”ゾウさん”が飛行機に乗った!」と、着ぐるみが気にならなくなるかと存じます。
しかし2:24のシーンで着ぐるみの頭を取ると、「ゾウさん」が「着ぐるみのゾウさん」という印象にまた変わります。

別に取らなくても映像としては違和感なくハッピーエンドだと思いますが、あえて取る。
それも最後のシーンなどではなく、すごく中途半端なところでさらっと取ります。
私は初めて拝見したとき、そのシーンに言葉にできない”お洒落さ”を感じてしまったのです。

これがこの映像のおすすめポイントでございます。
まあ他にもゾウさんの可愛い仕草なども面白いので見つけてみてくださいませ。
(ちなみに調べてみると撮影した監督は、本当はもっと頭をとるシーンを増やしたかったそうです。そうしたらまた違う印象になっていたかもしれません)
No.2 終わり。

今回、一度に全て紹介させていただこうかと存じましたが、また長くなってしまいそうだったので、勝手ながら途中で区切らせていただきます。後半も今月中には掲載できるかと存じますので、微妙なお気持ちで期待していただければ幸いでございます。

前半終わり。

とあるクッキー

(2×××年、某所にて)

上司、「おい、君が発注したこの大量のクッキーどうするつもりだ!?」
部下、「申し訳ございません」
上司、「謝って済む話じゃないぞ!」「全て廃棄するしかないな」
部下、「そ、そんな、、」
上司、「じゃあ君が全て売りさばくのか?」
部下、「いや、それは、、」
上司、「だろ。それにな、こういうクッキーは今の時代、目新しくとも何ともないんだよ」
部下、「すみません、、」
上司、「ったく、取り合えず処分は明日言い渡す。分かったな!」
部下、「、、、はい」

部下、「はぁ、どうしよう。目新しくも何ともないかぁ、、、、いやまてよ!」「○○さーん!!」

(とあるアパートにて)

明石、「どんどん!」「おい染瀬!」
染瀬、「なんだい明石君こんな夜遅くに。一体どうしたんだい?」
明石、「クッキーだよクッキー!昨日君に貰ったあのイルカのクッキー、どこで手に入れたんだ?」
染瀬、「ああ、それならすぐそこのコンビ二さ」
明石、「えっ、そこの?売ってたっけ?まあいいや、明日買いに行こう」

(2×××年、某所にて)

部下、「この案どうですか?」
上司、「なるほど、悪くないかもしれない。経費は掛かるが廃棄するよりはましだ」「では準備出来次第、出発してくれ」
部下、「はい、わかりました!」

(某コンビ二にて)

明石、「あれーおかしいな、、どこにも見当たらない、、、仕方ない聞いてみるか」「あのー、このくらいの大きさのイルカのクッキーって置いていないですか?」
店長、「ああ、白イルカのクッキーですか。それなら完売いたしました」
明石、「えっ、完売?もう販売しないんですか?」
店長、「んー、、それがですね、どうやら訳ありの商品らしく、私も次いつ販売できるか分からないんですよ」
明石、「なんですかそれは!?」
店長、「いやー私も詳しいことは分からなくて」「それにしてもお客様でもう20人目ですよ」
明石、「えっ?他にも聞きに来た人がいたのですか?」
店長、「ええ」
明石、(皆、その味に魅了されて聞きに来たんだ)
   「他に、販売しているところ知らないですか?」
店長、「分からないですねー。まあこれ以上の事は本社にお問い合わせください」
明石、「、、、分かりました」

(某コンビニ本社にて)

社員、「この奇妙奇天烈な味わい、分かりました。うちで取り扱いましょう」
 男、「ありがとうございます」
社員、「しかし残念です。こんなに美味しいのに期間限定で、さらには限られた店舗でしか販売できないなんて」
 男、「申し訳ございません。我々にも事情がありまして」
社員、「そうですか、ではクッキーのレシピを買わせて頂くのは可能でしょうか?」
 男、「それも申し訳ございません」「それに、、、、」
社員、「それに?」
 男、「いや、なんでも無いです」「今回はこの契約でお願いします」
社員、「まあ仕方ないですね。では来週からお願いします」

(とあるアパートにて)

社員、「お電話ありがとうございます、株式会社○○、○○が承ります。本日はどのようなご用件でしょうか?」
明石、「先日そちらで購入させていただいた、白イルカのクッキーという商品について伺いたいのですが」
社員、「白イルカのクッキーでございますか」「大変申し上げにくいのですが、こちらの商品は販売終了いたしました」
明石、「えっ!終了?もう販売しないんですか?」
社員、「はい。数に限りがあったそうで、、、」
明石、「ま、また作ってもらえばいいじゃないですか」
社員、「どうやら、そういうわけにもいかないようで、、」「申し訳ございませんが、これ以上は我々も分かり兼ねますので失礼いたします」「ガチャン」
明石、「えっ!?」

染瀬、「明石君、どうだった?」
明石、「ダメだった。唯一分かった事といえば、どうやら白イルカのクッキーには口外出来ない秘密があるようだ」
染瀬、「秘密ねー、、でもそんなに美味しかったのかい?」
明石、「美味しかったってもんじゃないよ!今まで口にしたことのない味だった!この世のものとは思えないほどにね」「私の予想だと多分あれは本物の白イルカを使っているんじゃないかな」
染瀬、「まさか」
明石、「じゃあ君はどう思う?」
染瀬、「食べてないから味は分からないけど、実は未来の食べ物だったりして!」
明石、「おいおい、染瀬君。そんなわけ、なかろうて(笑)」
染瀬、「いやー分からないよ。この世は広いからね」

染瀬、「でもそんなに美味しいなら食べたかったなー」

お嬢様、お坊ちゃま、ご覧いただき、ありがとうございます。

ちなみに今回のお話しも例によってある作品のパk、、オマージュでございます。しかしこの場にて、その作品を紹介させていただくのは、あえて控えさせていただきます。

では、これにて失礼いたします。

(2888年、某所にて)

部下、「いやー良かった良かった」「何とかなりましたね」
上司、「まあ今回の事は大目に見てやる。今後は気を付けろよ」
部下、「はい!」「でもあれですね。過去に行ってこれだけ売れるなら、今後は過去に市場を広げてもいいんじゃないですか?」
上司、「馬鹿言え。過去に行くのにどれだけ費用が掛かると思っているんだ!」「時空旅行には税が掛かり。タイムマシーンは勿論、燃料を借りるのも自社負担。今回あれだけ売ったのに利益なんて雀の涙だ」
部下、「そうだったんですね、、」
上司、「ああ」「まあ分かったら、次は今の時代に売れる商品を考えることだな」
部下、「はーい」

終わり。