これはとある日の出来事。

私と高垣、使用人食堂にたまたま居合わせた時のことです。

二人とも食事を済ませて休憩していたのですが、目の前には包装紙に包まれた飴の入った瓶が。

どうやら海外で伊織が買ってきたお土産らしく、使用人皆で食べてとの書き置き。

食後に甘いものを摂ろうと二人でテーブルに並べてみたのですが、海外のお菓子はたまにすごい味のものがあり、中身が分からないのがネック。

同じ包装紙には同じ味の飴が入ってるでしょうから、アタリを引けばその紙の飴はアタリ、その逆もまた然りです。

折角の食後のデザート。
是非ともアタリを引きたい二人で初めから牽制し合っていました。

環「高垣君、これ美味しそうだよ」

高垣「いえ、包み紙的にハズレな気がしますので、環さんが食べてみればいいじゃないですか」

環「いやいや、私は後輩に美味しいものを食べてもらいたくて勧めているんだ。食べてみて」

高垣「…ちょっと怪しいので私はこれを食べます」

環「あ、それは私が目をつけていた安全そうな飴…。高垣君、いい飴に目をつけたね」

高垣「私はこれを食べます!」

環「では私はこれを。せーので食べてみようか」

高垣「いいですよ」

もぐもぐ…

もぐもぐ…

環「うん、普通に美味しい」

高垣「はい、私も普通に美味しかったです」

せめてどちらかは変わった味だったなら面白かったのですが、生憎二人とも美味しい飴でした。

その後、二人で食器を片付けていると後ろから使用人の断末魔が聞こえてきたのはきっと気のせいでしょう…。

運の良い二人でございました。

走る

ここ半年くらい軽く走ることが習慣になっております。

少しずつ距離が延び、今は30分で5kmほど走るようになりました。

若い頃から長距離走は大嫌いだったので、このような自身の変化に驚くのですが
誰かと競うわけではなく自身のペースで走れるのがいいのかもしれません。
早いも遅いもありませんから。

ただそのような動機故、もし、走りたくない、気が重い、と感じたら即やめるつもりでいます。
義務感を感じ始めたら私にとって得るものがなくなってしまいますので。

走っていて無心になれる瞬間と、終わった後の心地よい倦怠感。
その後のシャワーと食事は代えがたい幸福です。

ただ一番のメリットは自己肯定感を得られることでしょうか。

以前何のために走るのか考えたときにうまく答えが出せなかったのですが
今思うと精神的な充足のためなのかもしれません。

30℃湿度80%以上という真夏の夜も超えたので
一番危なそうなのは花粉症がピークの時期ではないかと、今から戦々恐々としております。
みんなどうやって乗り越えているのでしょう?

Pedro

秋空が高く感じるこの頃、季節の移ろいを改めて実感致します。

「行楽の秋」のため、エンジンを掛け始めた能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

秋とは云え、まだまだ暑さが残り、夏の余韻を感じるばかりです。

秋らしくなったと思えば、あっという間に冬が到来致しますので、

油断してお風邪など召されず、何卒健やかにお過ごし下さいませ。

初秋を元気に乗り切るべく、私も季節のアイスを考案致しました。

9月後半に、「カシス&オレンジアイス」をご用意致します。

果実感のあるカシオレ風味のアイスに、極甘口のシェリーで彩り、

妖艶で大人な風味をお楽しみ頂けるアイスにお仕上げ致しました。

※アルコールを使用のため、未成年の方にはご提供出来ません。

9月前半は私の漫才コンビの相方、的場のアイスがございます。

こちらも合わせてお召し上がり頂き、ご感想を頂戴出来ましたら、

年末カウントダウンに向けてのネタ合わせの励みにもなります。

私共も、ご感想を賜れますことを心より楽しみにしております。

本当に時が過ぎるのは早いもので、今年も残り、あと三分の一。

日数も限られて、全てが計画通り、という訳には参りませんが、

少しでも、年始に思い描いていた理想の毎日になりますように。

我々使用人も、お嬢様のために、微力ながら尽力させて頂きます。

能見

君の名は。

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

実は今年の頭、観葉植物の越冬に失敗してしまい、今まで育ててきた全てを枯らしてしまいました。
大きくなりすぎて室内に入れられず、屋外でも何とかなるのではと過信してしまった私のミスです。
申し訳ないことをしてしまいました。

春まで何も育てていない状態が続いていたのですが、梅雨が近付いてくるとやはり植物が無いことに寂しさを覚えてきます。
育てることの責任感と難しさを感じつつ、また新たに子株を購入することにいたしました。

今回は「ガジュマル」「トラデスカンチア」「青ドラセナ」「ミリオンバンブー」の4品種。
何れも百円均一ショップで買い求めました。
ある程度大きくなったものよりも、小さいものが大きくなることに喜びを感じるからです。

それぞれの育て方を調べるために検索してみます。
ガジュマルは以前も育てていましたが、今回は幹が面白い形に育っているものを発見。
衝動買いしてしまいました。
ガジュマルは「クワ科イチジク属」とのこと、なるほど意外な植物の仲間なのだなと感心します。
確かに幹の感じは桑っぽいような気がしないでもないです。
トラデスカンチアは今まで売り場で見たことが無かった植物なのですが、「ツユクサ科ムラサキツユクサ属」、ほふく性のある育ち方をするとのこと。
どういう育ち方をするのか楽しみです。

さて、問題は青ドラセナ。
やけにざっくりした名前だなと思っていたら、ドラセナ属に似ているから流通名として「青ドラセナ」と名付けられているだけで、本来は「リュウゼツラン科コルディリネ属」とのこと。
リュウゼツランといえばテキーラの原料としてお馴染みですね。
流通名…なるほど…。
魚で言うところのメロを「銀ムツ」、カペリンを「ししゃも」と呼ぶようなことかと自分を納得させます。
となるとミリオンバンブーも流通名っぽい響きだなと調べてみると、本名(?)はギンヨウセンネンボク、「スズラン亜科ドラセナ属」とのこと。
お前がドラセナ属なんかーい!

ということでこれからは、ガジュマル、トラデスカンチア、青ドラセナと呼ばれるコルディリネ、ミリオンバンブーと呼ばれるドラセナを育てていくことになりました。
まずはこの酷暑に耐えてくれることを祈るのみです。