Theism

少し静かになったお屋敷の自室付近。

本日は何を聞こうか考えながら、お酒を嗜む。

自分がその時欲しい音楽は、その日その時を過ごした記憶から浮き上がってくるものだ。

これはもう癖なのだが、いつもの面々の事を思うと気付かされる。
当然の事ながら過去の記憶しかもう無いのだと。

自然と選ぶ音楽は、物憂げかつ、孤独。また、過去に囚われた閉鎖的な歌。

今、綴るこの文字も、彼らのことを考えながら。
これまでは直接伝えられた数多の事が、今は自分の頭の中でぐるぐると廻るだけ。

しかし、この時間とこの空間はなぜか心地よい。

何故?

あぁ。
私の中に彼らが居るのだ。

一緒に生きた標が自分の体を、五感を、創り上げ、その物差しで測る数多の物事の結果が、『心地よいものとは、このことである。』と認識しているのだろう。

彼らからのギフトである。

自分はしっかりと贈ることは出来ただろうか?

お酒も相まってか、自然と顔がほころぶ。
うん、やはり心地よい。

だからお願いです。

ただ、少し。もうひとときで構いませんから。

過去に囚われたゆりかごに
揺られる私を
お許しください。

羽瀬

No title

同じ景色を見て
同じ時を過ごし
同じ会話を聞いて
同じものを口にした、
そんな仲間はいつの間にやら
道化の友人だけに。
そんな彼も旅立ちの時が近づいているとは。

誰がこの結末を予想したでしょう?
自分でさえもしておりませんでした。
他の使用人であれば素直に
『次の給仕先でも頑張って!』
と送り出せるものが、
『何故。どうして?こんなにも急に。』
と、呼び止めてしまうのです。

使用人として未熟であり、
『良く出来た使用人』とは言えない私とは対照的に、
彼の持つオーラ、風格、言動には『使用人たる者、ここに習うべき。』
という説得力がございました。

今思えば、羨ましかったのです。
自分には無いもの、出来ないことをやってのける彼が。

そして、彼との会話から生まれる
無限の可能性が日々の給仕に
彩りと向上心を持たせてくれたのも
また事実です。

それが突然、無くなってしまう。
ここ数ヶ月は見送ってばかりです。
それを支えてくれたのも彼だったのに。

しかし大切な言葉も、思い出も、これまでに沢山貰ってきました。
自分には無い感性だからこそ、
得られるもの、
互いに励んだ給仕の質の向上が
今の自分の給仕を作り上げてくれていること。

そして、至高のカクテルを共に作れたこと。

数え切れない多くのものをくれた彼は、
今は自分の中にあるのだと、
気付きました。

やはりこの言葉に行き着きます、

『ありがとう。』

残された少ない日々で
私にできることを
お嬢様方のため、彼のため、
誠心誠意、努めて参ります。

そして、どうか旅立ってからも
彼に幸のあらんことを。

羽瀬

Operation 『β』

バレンタインにしたいことメモ

①チョコレート菓子を作りたい。あまり菓子作りをしないので、挑戦しよう。目標は、ギフトショップの自分考案焼き菓子以上の出来!パティシエ達の様子を探りに行こう。勉強せねば。

②お酒を飲みたい。きっと各国のチョコレートが、御屋敷にやってくるので、それに合うワインやウイスキーを能見さんを始め、時任さんや古谷さん、その他お酒好きな使用人と飲み交わし、至福のひとときを過ごしたい。
前日までにどれだけ執務を片付けて、全員がお暇の時間を作れるかに掛かっている。頑張ろう。

③真っ赤な薔薇の花束を用意したい。25本にしよう。そういえば、花壇から避けられたところに黒い薔薇も咲いていた。私は好きだがお嬢様が好むか分からない。花言葉も調べよう。これも用意するなら25本だろうか。渡す場所も考えなくてはならない。裏山で冬の星座の天体観測に誘ってみるのも検討。

どれも実現するのに課題有り。
これも楽しいバレンタインを過ごすためと思って努力するしかない。

でも何より、お嬢様が楽しく過ごしてくれたらいいなぁ、、、
お嬢様に渡せなかったものは、チュパカブラ探しの使用人に郵送でプレゼントすればいいか。
カルロスの住所を聞いておこう。

羽瀬

美しい赤

お嬢様方、新年いかがお過ごしでしょうか?
私は相変わらず、お酒を嗜む2021年睦月でございます。
2021年、初めにお出ししたカクテルは『くちばしにチェリー』でございました。

お飲みになったお嬢様方、ありがとうございました!
今回、お届け叶わなかったお嬢様方は申し訳ございません。。
代わりと言ってはなんですが、レシピと!お写真を!!

・Heering Cherry 20ml(チェリーリキュール)
・Captain Morgan 10ml(ラム)
・NOILLY PRAT 10ml(ドライベルモット)
・Cranberry Juice 20ml
・Lemon Juice 1tsp

櫛方の好きな楽曲をテーマに、私がイメージをカクテルに込めてみました。
ベースになったカクテルがございまして、
Kiss in the darkというカクテルでございます。気になるお嬢様、お酒が得意でしたら、ぜひ試してみてくださいませ。
大人で音楽に似合うカクテルになっておりましたでしょうか?
当日は、珍しく、くちばしにチェリーのピアノアレンジにサロン内の音楽も変えて開館させて頂きました。
少しブルームーンを思い出しましたね、、、
カウントダウンの映像でも申した通り、お酒に力を入れる1年にしたいと思っておりますので、いいスタートを切れたのではないかなぁと思います!

カクテルデーだけでなく、御屋敷のワインやマンスリー限定のお酒も網羅し、お酒が飲めない方にはノンアルコールでも楽しめるドリンクのアレンジの仕方など、多岐にわたって知識をつけていこうと思いますので、本年もどうぞ、よろしくお願い申し致します!

羽瀬

2年

今晩も冷えますね。
こういう日には、ココアをお湯で濃いめに溶かし、
ジンジャーパウダーと黒胡椒を少々加えると、
体の芯から温まります。
お酒が好きならベイリーズという
バニラのような甘い香りのリキュールを
加えるのも良いですね!よく眠れます。。

日誌の日付を見ると、お屋敷の門を叩いて、
はや2年。
この日誌は大好きな音楽を聞きながら
お酒を嗜み、認めております。
ですから、少々、情緒的になってしまいますね。

私が新米の時から知っているお嬢様も、
最近お仕え適ったばかりのお嬢様も、
今の私は少しでも貴方の為になる給仕が
出来ておりますでしょうか?

そして、自分の給仕は、
気付けば後ろにいた後輩たちに
なにか伝えられるものを
持ち合わせているのかどうか、、、
この頃はそのような事ばかり考えてしまいます。

しかし、私は思うのです。
考えるのを止めたら、
それは『死』同然なのではないかと。

何時如何なる時も自分に、仲間に、
そして時にはお嬢様にも疑念をもち、
『これはこうした方が、、あれはああした方が良かった。次はこうしよう。』
笑顔にするためになにかするのではない、
一生懸命考え、考え抜いた給仕に
お嬢様方や仲間が笑顔して下さるのです。
私が2年経ったいま立つラインで見える景色は
これでございました。

もちろん、
誰よりも笑顔を届ける給仕というのは、
これからも負けないように
磨いてまいります!

ただ、『それが正解。』と決めつけず、
自問自答の旅を3年目も続けて参ります。

柄にもなく、つらつらと書き綴っては見たものの、
書いてる傍から自分の言ってることは
伝わるのか、などと考え始めてしまいました。。。

否。
伝えるのではなく、
各々が感じ取るものこそ
正解なのですかね?

さて、山小屋のレコードは、
何処かの誰かが『笑って』と謳ったので、
明日も笑顔で。
本日はこれにて、さよなら。

羽瀬

たまには、、、

私がお酒好きということ、
お嬢様方もご存知かと思いますが、
たまには、ティーサロンで
お嬢様方にお出ししてるものと同じものを
楽しみたく、
能見と裏山で作った酒のつまみを取引し、
開けさせて頂きました。

『フィリップ・パカレ・ボジョレー・ヴァン・ド・プリムール 2020』

このワイン、新酒として飲むのももちろんなのですが、
本来、すぐに楽しむボジョレー・ヌーヴォーとは違い、
熟成もするようでございます。

ただ、私はまだまだワインに関しては
知らぬことばかりで、
管理を誤っては怖いので、
すぐに楽しみました笑

果実味溢れるフレッシュな香りに
飲みやすくスっと溶け込んでくるような味わい。

これで明日の給仕も頑張れますね。

おや。
ワインを飲み、ウトウトしてまいりました。
わてくひも、はよくねむむこといたひましよ

はしぇ

追記:今朝、裏山の水汲みに遅刻。昨晩の日誌の字も一部、解読困難。
以後このようなことの無いように、しっかりと務める所存。

パラダイムシフトしてみた結果

寒い。裏山の朝晩はもう、
コートなしでは凍死ものでございます、、、
明日も朝から水汲みです。
そうそう、先日は私と高垣のエクストラティー
『Princess Paradigm Shift』をお楽しみ下さり、
誠にありがとうございました!
お嬢様方の固定概念を覆すようなお茶(?)を
お届けできたことかと存じます。
お写真もこちらに。

こちらを混ぜ合わせたお味に近い炭酸飲料を
庶民たちは『知的炭酸飲料』と
呼ぶ者もいるようですから、
これからの世界の真理の探究に
1歩近づいたのではないでしょうか?
ちなみに、このドクt…
失礼。
知的炭酸飲料は、1885年から続く
現存する中で世界最古の炭酸飲料でも
あるようでございます。
まさに選ばれし者が飲むに相応しい、
ドリンクなのでございますね!
作った身としては、
『お茶というものは、静かで高貴、かつ洗練されたもの。というイメージが自らの手によって払拭され、新境地へと達することが出来た。』
という印象変化でございました。
これからも、伝統は守りつつ、
パラダイムシフトも行って、
お嬢様方にいろいろなものを
お出し出来れば幸いでございますね!
そういえば文が届きまして、
『私のレシピを完成させたのですね。さすが羽瀬と高垣。今度、美味しい紅茶を送りましょう。』
………
本日はこれにて。
羽瀬