Cray

虹の先に澄んだ晴れ間が見えるのはいつの日になるのでしょうか。

旬を迎えた鯵とのペアリングにもより力の入る能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

先月からノンアルコールスパークリングワインをご用意しておりました。

このようなことは、お屋敷創設以来、初の試みでございます。

風味や味わいに気品があり、飲み物としても素晴らしい完成度。

ノンアルコール飲料の実力、お恥ずかしながら侮っておりました。

新しい発見や思わぬ収穫があり、見聞を広められるということは、

この時世ならではの怪我の功名だと言えるかもしれません。

ワインが苦手でなかなか取っつき辛いと敬遠されてきたお嬢様も、

美味しくお召し上がりいただけましたらば幸いでございます。

お嬢様、お坊ちゃまの御前で抜栓する姿を見る機会が増えるごとに、

当家の使用人たちも随分逞しくなったものだと感心いたしました。

荒波が押し寄せる時代でも、そんな少しずつ成長する使用人たちを

支えてくださっているのは、紛れもなくお嬢様、お坊ちゃまでございます。

本来ならば使用人はお支えする側の身であるはずではございますが、

暖かく成長を見守っていただき、感謝の念が募るばかりでございます。

誠にありがとうございました。

また、お屋敷を取り巻く環境も随分と変容を遂げました。

ときに環境の変化に対応し、みなさまの心身の安全をお守りするのも、

お傍でお仕えする使用人としての大変重要な責務でございます。

現段階でも既に沢山のご不便をおかけしているかと存じますが、

どうにか、この時代をご一緒に乗り越えてまいりましょうね。

能見

青麻辣醤

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

世知辛いご時世ではございますが、いかがお過ごしでしょうか。
私はと申しますと、この一年は友人にも会わず、この半年は都内からも出ない生活を続けております。
ただ、今年の大河ドラマの重要人物でもある徳川慶喜公の蟄居を思えば何のその。
不便を強いられてはおりますが、近郊への買い出しなどで気分を発散して難を凌ぐ日々を送っております。

先日、一般消費者も使える業務用の食材を扱っているスーパーマーケットでの買い出しの最中、見慣れない調味料を発見しました。
このスーパーには『醤』という瓶詰め調味料のシリーズがあり、中でも生姜のネギ油漬け『姜葱醤』は絶品。
蒸し鶏に良し、豚肉の生姜焼きに良し、ご飯に掛けて良し。
これだけで味がバシッと決まるほどで、売り切れていることもままある、世間でも大ヒットしている逸品とのこと。
そんな『醤』シリーズの並びで見つけたのが『青麻辣醤』です。
見た目は私が愛してやまない柚子胡椒のようですが、原材料を見ると塩漬けの青唐辛子と青花椒。
柚子の代わりに青花椒が入っているようです。
なるほど、柚子胡椒の中華版だなと推測して即買い。
夕飯にて早速試食してみます。

あー、はいはい、やっぱりね。
柚子胡椒の柚子を青花椒にした、想像通りの味。
想像通りすぎて逆に使いどころに悩むくらい。
柚子胡椒好きの自分からしたら柚子胡椒の下位互換ではと言いたくなるような想像通りさ。
何だったら赤唐辛子に赤花椒の『赤麻辣醤』の方が需要があるのではとも思えてきます。
ネットで調べると、餃子や麻婆豆腐に添えると良いとのことですが、餃子も麻婆豆腐もそんな頻繁に食するものでもありません。
これは困りました。
あとは胡瓜に絡めたシビ辛キュウリか……。
閃いた!
このまま舐めて酒のツマミにすればいいんじゃあないか!
金山時味噌の発想ですね。
塩分多めなので一度に大量には舐められませんが、チビチビやるにはちょうど良い風味です。
とりあえず晩酌のアテとして消費して、リピート購入は無いかな……。
そう思った初夏の夜でした。

映画栄耀、映画はええよ

『映画栄耀、映画はええよ』

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

突然でございますがお嬢様、私映画の予告編を作りとうございます。

あ、気は確かでございますのでご安心くださいませ。

何も、映画監督を志そう!などというわけではございません。
私が作りたいのは映画の『予告編』しかも、存在していない、これから撮られる予定もない架空の映画の予告編だけを作りたいのです。

これは百合野と話す与太話に起因するのですが、使用人たちを役者に使い、様々なジャンルの映画でよく見かけるシーンを再現しているだけでしばらくは笑えます。

アクション、コメディ、サスペンス、前売り券の予約特典のストラップ…

想像しただけで楽しそうでございま…え??

お嬢様もご参加なさる??
もちろん!ヒロイン役をご用意しております!

いつかご一緒に制作いたしましょう!
楽しみにしておりますね。

隈川

猪古女無天

いかがお過ごしでございますか。桐島でございます。

今月は6月。ペパーミントの日がある事からお屋敷では毎年チョコミントのお菓子をご用意してございます。

実は私はチョコミントは大の好物でございましたがお屋敷では同じくチョコミントを愛する使用人も多い事から一歩引いておりました。

今宵ギフトショップにて遂に私のチョコミントのお菓子をご用意する運びとなりました。

その名も「エメラルドフロウジョン」

私の大好きなドーナッツにチョコミントのテイストを加えたこちらのお菓子、私のこだわりでミント感を抑え目にチョコのお味がより引き立つように調整しております。

是非ギフトショップにてお持ち帰り頂ければ幸いでございます。

梅雨には、この一本を。

司馬でございます。皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

六月に入り、季節は梅雨を迎えております。うんざりするような曇り空と、長雨が続いております。お気持ちは沈んでいらっしゃいませんか。

ほんの気晴らしにでもなれればよろしいのですが、この時節におすすめの映画のお話でも致しましょう。

「雨に唄えば」
1952年制作のミュージカル映画でございます。おそらく、ミュージカル映画の中でも10本の指に入る作品でございますね。

主演のジーン・ケリー、わきを固めるドナルド・オコナーの超人的なダンスも見どころの一つです。アスリートのような体格を、縦横無尽に駆使し、その躍動ぶりは、観客の心を極限まで高揚させます。お話は古典的(ありふれた)なラブロマンスかもしれませんが、王道的な良さに満ちております。往年のハリウッド風俗を知るにも、うってつけでございますよ。

そして、“You Were Meant to Me”や“Make’Em Laugh”、“Good Morning”など、絢爛豪華なナンバーに目が釘づけになったところで、満を持して登場するのは名曲、“Singing In The Rain”。土砂降りの中で歌い踊る、ジーン・ケリーの笑顔は、ほとばしるような生の喜びをいっぱいに表現しています。

現代の目で見ますと、古めかしく感じられるかもしれませんが、ハリウッドの豊かな時代を象徴する映画として、後世に残し続けるべき傑作でございましょう。

I’m singing in the rain.Just singing in the rain.What a glorious feelin’I’m happy again.

憂鬱な雨が続きますが、傘の中、お嬢様方が笑顔でこの一節を口ずさんでいることを、司馬は心より願っております。

ドレッシング

ご機嫌麗しゅうございます。
環でございます。

前回サラダの話をさせていただきましまさたが、今回はそのサラダにかけるドレッシングについてお話させていただきます。

お屋敷には現在、3種類のドレッシングがございましてハニーマスタード、和風オニオン、シーザーとご用意しておりますが、私がおすすめするドレッシングはこの3種類とはまた別のドレッシングでございます。

それは、野菜ドレッシングでございます。

はい、和風オニオンと少々被っておりますが、そこはご容赦くださいませ。

今まで色んなドレッシングを試してまいりましたが、最終的に辿り着いた味は人参を使用したマイルドな野菜ドレッシングでございました。

人参など野菜や果物の甘みとお酢の酸味、強すぎない油に適度な塩分。

どんな野菜にも合わせやすい最高のドレッシングであると個人的には思っております。

好きすぎて自分で作ったりもしておりましたが、あまりにも面倒なので今は市販のものを使用しております。

健康にもよろしゅうございますので、是非ともお嬢様もお試しになる機会がございましたら野菜にかけてみてくださいませ。