スワロウテイル三銃士

お嬢様、おぼっちゃま方、ご機嫌麗しゅうございます。

お屋敷では今月、コラボレーションデザートプレートなるものがご用意されております。

今回コラボした作品名は「千銃士」。

私にとって耳馴染みのあるものは、やはりアレクサンドル・デュマの「三銃士」でございますが、なにかしら関係あるのでございましょうか。

さて、「三銃士」といえばアトス、アラミス、ポルトスの三名。
それぞれに個性の強いキャラクターでございますが、ご存知でございましょうか。

細かい説明はさておき、私なりに今のティーサロンでキャスティングするならば、というテーマで一考してみました。

まずアトスは、ズバリ大河内でございましょう。
歴戦の強者というにふさわしく、何よりビバレッジを代表する一人であることもイメージがかぶります。

次にアラミスは、黒崎でございましょうか。
二枚目をはる者は多くとも、軽妙さもとなると、
やはり彼でございましょう。

最後は桐島ですね。

あ、

間違えた。

ポルトスでしたね。
ダントツで桐島かと存じますが、
いかがでございましょうか?

おや、原作をあまりご存知ない?

少々刺激が強いかもしれませんが、
これを機にかの名作に触れてみるのはいかがでございましょう。

お嬢様の中でのキャスティングも聞いてみとう存じます。

それでは、
お早いお帰りをお待ちしております。

甘い生活

いかがお過ごしでございますか、桐島でございます。

近頃はギフトショップでもお手伝いさせていただく事が増え、大好きなお菓子たちに囲まれて凄く充実した日々を過ごさせて頂いております。

とりわけ私はフィナンシェやマドレーヌと言ったバターたっぷりのしっとりケーキが好物でございまして毎月これらの試食をするのが楽しみだったりいたします。

今月でございますと、オニキスフィナンシェは濃厚なオニキスの香ばしい香りがフィナンシェのバターと甘さにマッチしてまるでカラメルソースを絡めたプリンのような味わいになっており大変美味でございます、唯一の欠点はご紹介文に 「 私 が 作 り ま し た 」と言わんばかりに黒崎が黒い笑顔を向けているところでございましょうか、なぜか悔しい気持ちになります。

ゴマフィナンシェはゴマの優しい甘さと香りが心地よく当家の紅茶のリリスやフェイランと大変マッチしており、よりステキなティータイムを過ごすには最適なお菓子かと存じます。

例の如く、このような話をしているとお腹が空いてきました、しかし抑えなければ…なぜか私が食べ物を美味しくいただいてると他の使用人がニヤニヤしますので、彼らの予想通りにならぬよう頑張ります。

さてお給仕前のウォーミングアップといたしまして、先程イタズラされた胡桃沢を追いかけ回したいかと存じます、もし胡桃沢がヨレヨレになっておりましたら何となくお察し下さいませ。

それではまたお屋敷でお待ちしております。

笑う門には福来る

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

辛い杉花粉の季節も過ぎ去り、風には初夏の香りが混じり始めたこの季節、お嬢様は如何お過ごしでしょうか。

この少し複雑な季節、お召し物選びに手間取ったりすることもあるかもしれません。暖かくなったとはいえ、油断はなさらず。念の為、羽織物の一枚はお持ち歩きくださいませ、お嬢様。

そういえば、最近、佐々木と才木と浪川が話しているのをこっそり近くで眺めるのが私の細やかな楽しみでございます。

いつもわちゃわちゃと楽しそうで、なんだかこちらまで元気になります。

3人とも個性的ではありますが、とても頼りになる使用人仲間たちです。彼らの笑顔は見習わなくてはなりませんね。

特に佐々木は私が紅茶係のときに甘いアイスティーを淹れると満面の笑みで美味しそうに飲んでくれるので、淹れ応えがございます。
やっぱり表情って大切ですね。

お疲れが溜まってしまったときに、私もお嬢様の笑顔を引き出せるような使用人でいられますように。

隈川

まあ、一杯。

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

若葉の季節でございますね。
庭園の緑も鮮烈そのもの。瞳に染みこんで、心を清浄にしてくれるようでございます。
初夏とはいえど、さほど暑すぎもせず、ほどよい陽気が続いておりまして、まことに過ごしやすい時季でございます。

環境も変わりやすく、多少は慌ただしくなる四月も終わりましたが、皆様方、この快適な五月を、心穏やかにお迎えでいらっしゃいますか?
新しい環境に戸惑いつつ、まだまだ落ち着かない毎日が続いている方も、いらっしゃるかと存じます。
しかしながら、たいへんな日々も、きっとあと少しでございますよ。
どうぞお嘆きにならず、せめて美味なるものでもお召し上がりになって、元気を補給してく
ださいませ。

さて、この時季になりますと、常に心を悩ませるのが、一日の疲れを癒す一杯をどうするか、ということでございます。
よく冷えたビール、というのもよろしいのですが、まだ夜の空気はすこし肌寒く感じられることもありまして、そのような時には、あまりふさわしくはございません。
最善なのは、大河内や時任に一任して、自慢のカクテルを作ってもらうことなのですが、お嬢さま方にお仕えしていて手が離せないことも多く、親しい仲といえども、なかなか頼みづらいものでございます。

まあ、今宵は切り子細工の杯に、冷たい日本酒を注いで、ささやかな宴を催しましょう。
肴は・・・。
悩みどころでございますが、あまり手間もかかりませんし、豆腐でも用意することに致しましょうか。
冷や奴と浅漬けなどがあれば、ささやかではありますが、私にとりまして充分な幸いと申せましょう。

――お嬢さま方の毎日にも、豊かな幸が訪れんことを。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。

若葉萌え、初夏の風が清々しい季節となりました。

お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

晴れた休日、初夏を感じながらお屋敷の近所を散策しておりますと意外なほど梟に出会います。

お嬢様方もご存知と思いますが、近所の公園であったり郵便局やJRの駅等にある銅像やイラスト等でございます。

「森の博士」や「森の哲学者」、また「森の忍者」などど称されますね。

私が梟としてすぐ頭に浮かぶのが「木菟(ミミズク)」でございます。
フクロウ科のうち羽角(うかく、いわゆる耳の様に突出した羽毛)がある種の総称でございます。
ちなみに英語では羽角のあるなしにかかわらず「OWL」でございます。

今回は折り紙で「梟(ミミズク)」を折ってみました。

工程が煩雑なため割愛させていただきました、お許しください。

出来上がりがこちら ↓

ちなみに「ミミズク」は冬の季語でもございます。

また、豊島区の郷土玩具「すすきみみずく」はススキの穂を束ねて作られており、雑司ヶ谷の法明寺鬼子母神堂の参詣みやげとして販売されております。

まだまだお話しは尽きませんが本日はここまでといたしましょう。

では、ティーサロンにてお待ちしております。

理由は単純

風薫る、なんて言葉で表現される季節の到来ですね。
爽やかな新緑の緑を揺らす風を「緑の風」と書き表したなら、お嬢様はどのように思われるでしょうか?
風は緑色じゃないと、ご指摘されるでしょうか?

ちなみに、留学中のWritingの授業にて「風が光る」という表現をそのまま英語にして文章を書いたところ、先生に「風は光るものではなくて、吹くものだ」と笑われました。
伊織でございます。

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読書をする際、どのような基準で本を選ばれますか?
メディアで取り上げられる注目作でしょうか、それとも気に入りの作家の作品でしょうか?

わたくしはジャンルも作家も対象読者もランダムに選ぶようにしております。
時には少年向けを、時には本格ミステリーを、もしくは海外作家のハードSFであったりと、手に取る本は本当に雑多極まりございません。

そんな中、失礼ながらまったく存じない作家、作品でありながら、作者名とタイトルだけで購入してしまった本がございます。
それが、藤原伊織著「ダックスフントのワープ」でございます。

藤原+伊織という非常に耳慣れた名前の組み合わせに、「ダックスフントのワープ」という興味深いタイトルは購入に値すると、瞬時に判断いたしました。
数編の短編作品を収録した文春文庫より発行されている作品でございます。
収録作品はどれも楽しく読めますので、移動や入浴のお供にぜひ手にとってみてください。

花粉症

影山でございます。

わたくしは花粉症ではございません。

ですが、

今年は一日だけ

何故か

鼻がムズムズしましたり目が赤くなりましたりずっとクシャミが止まらない日がございました。

あの日だけは

心が折れそうになりました。

他の日は特に何も変化はありませんでした。

わたくしは今まで

脳に言い聞かせる事によって対策をしてきたのですが、

来年の春は

一つの戦いに終止符が打たれるのかもしれません。

来年までに

より心を鍛えておきましょう。