日誌

さて。先日お話したビオディナミでございますが覚えてらっしゃいますか?

表面的に単語だけおってしまうとややオカルト的な印象すら受けてしまう農法なのですが

有名な生産者でも実は取り入れているというところが多くございますし、完全にビオディナミでなくてもそれに近しいレベルのものまで含めたらその数はさらに増えます。

理論ではなく実際にそれでおいしいワインが作れているということは疑う余地などないのですがやはりどこかで疑念もございました。

そんな中テレビで人間国宝の染色家のドキュメントを放送しておりまして、その内容をみてこの件が一気に納得できました。

伝統的な昔ながらのやり方でさまざまな素材、織りの生地を染色するのですが、その中で「藍」の色を染める際に「月齢をみて染色する」とおっしゃってました。

「気、エネルギーが集まるようなイメージを持てる」
という言葉もありましたし本当に大事なのはそういったイメージをもって仕事に臨むことだと思うのですが、それと共に説明された

月齢にそって作業を進めると同じ時間で作業が進められるという部分を聞いたときに即ビオディナミの話とつながりました。

人間が何百年も経験則で作り上げてきたものを人間が科学で説明しているに過ぎないということなのでしょう。

こういったことが増えてくるとまたワインの味わい方も変わってくるかもしれませんね。

暑さを避けて、劇場へ

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

まるで、熱帯の密林の中にいるかのような、じめじめした毎日が続いております。
梅雨明けも間近かと存じますが、それまでは、どうぞ庭園の紫陽花などを眺められて、不快な天気をおしのぎくださいませ。

先日のことでございますが、遅ればせながら実写版の「美女と野獣」を鑑賞してまいりました。
結果から申し上げると、たいへん満足する出来栄えでございました。

アニメーションも傑作でございましたが、どうしてもお子様向けの漫画めいた描写もあり、また、脚本上で、二、三箇所ほど首をかしげるような所も、正直申し上げるとございました。

今回の実写版は、そのようなところが実にうまく修正されていて、胸のつかえがとれるような想いすら感じました。

出演陣の歌唱力、演技力も素晴らしく、また楽曲の見事さは言うまでもございません。
新しく加えられた野獣のソロも、作品の良さを損ねることなく、むしろオリジナル曲に勝るとも劣らない、心に残る名歌でございます。

アニメ版を未見な方も、お好きな方も、きっとお気に召す作品でございます。

大人気作品ですので、まだしばらくは劇場で公開されていることでございましょう。
暑さしのぎにぜひ足を運ばれてはいかがでしょうか。

今月は、大好きな映画、「カーズ」の続編も公開されます。
予告編では、驚きの展開が登場しておりました。
そんな点も含めまして、とても楽しみでございます。

暑さもきびしくなりますが、どうぞご無理をなさいませんよう。
お嬢さまなりの避暑法を見つけてくださいませ。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。

7月

八幡でございます。
つい先日のことでございますが大旦那様からたまには使用人ということを忘れて羽を伸ばしてきなさいと言われ休暇を頂いたので杉村と2人でお酒を頂きました。

結論から申しますととてもとても楽しい1日になりました。
どのように楽しかったかは是非直接私か杉村にお聞きください。

また7月後半は私の初めてのフットマンアイスを出させて頂きます。
みそピーナッツを使用いたしましたアイスでございます。
どのようなアイスかを説明するのは簡単でございます。
ですが是非お嬢様、お坊ちゃま自身のお口で味わい下さいませ。

勿論感想も聞かせて下さいね!!!!

ミュージカル グレート・ギャツビー

お嬢様藤堂でございます。
本日はミュージカル、グレート・ギャツビーです。何度も映画化されお嬢様もご存知かと存じますが、藤堂が初めて見たのは1974年ロバート・レッド・フォード主演「華麗なるギャツビー」でした。ロマンチックなラブ・ストーリーでロバート・レッド・フォードは文句無しの二枚目で清潔感があり、その美しさは今でも忘れません。すごい映画でした。

ストーリーは毎夜のように豪華絢爛なパーティーを開く謎の大富豪ギャツビー(井上芳雄)その隣に作家志望のニック(田代万里生)はある夜突堤に佇み、対岸の灯りを見つめるギャツビーを目にする。その視線の先にはニックのいとこデイジー(夢咲ねね)と夫のトム(広瀬友祐)の邸宅。ニックはギャツビーに興味を抱き始める。そして遂にギャツビーのパーティーに足を踏み入れギャツビーの過去を知る。そして物語は悲劇へと進んでいく…。

今回が3度目となる小池修一郎の脚本、演出で最初は1991年宝塚雪組で杜けやきがギャツビー、鮎ゆうきのデイジー、ニックは一路真輝でしたが残念ながら藤堂観ていません。2008年に月組が瀬奈じゅんのギャツビーで日生劇場で上演されたのは観ました。突堤に佇むギャツビーの背中の演技、哀愁、寂しさ、万感こもる背中をどう表現できるか井上芳雄には明るい足長おじさん的なイメージが強くミスキャストではと不安を感じながら観ましたが、井上ひさしに芝居を勉強させられ、ストレートプレイにも挑戦してきただけに、全く期待を裏切らないギャツビーでした。再演されましたら是非また観たいと思っています。お嬢様方も是非ご覧下さいませ。きっと満足頂けると存じます。

本日はこの辺りで失礼します。藤堂でした。

古谷でございます

日を追う毎に、その揺らめきは増すばかり。

煌めくあなたの不思議な瞳に負けてしまいそう。

ほとばしるような熱き眼差しも、深き夜が訪れようやく落ち着きはじめて参りました。

静寂を刻むティーサロン。そのいたるところに装飾された麗しき紅き薔薇。闇の間を染めるその色は太陽の如くに輝く、情熱の貴石ルビーのようでございます。

そんな夜。貴女にお贈りしたい一杯のグラス。

カクテルの名は、

「Jack Rose-ジャックローズ」

林檎のフルーティな香り。芳醇な熟成香がまるでベルベットのようになめらかな、ノルマンディが生んだ高貴なる酒calvados。

薔薇色の色彩を現すのは甘酸っぱいザクロ。

程よい酸味にシロップの甘み。そしてトロリとした凝縮感を堪能できます。

めくるめくような真夏日の夜。今宵、貴女がこのグラスを手にすれば、

心溶かしてしまいそうな情熱と、ロマンスの世界が覗きこめるかもしれません。

古谷