いかがなものでございましょう?

本日も晴天なり。

椎名執事が台帳をしっかりと管理し、藤堂執事が花壇に水をくれています。

吾妻と葵がテキパキとテーブルを整え、
城と環が床をピカピカに磨いています。

春日は嬉しそうに村崎と戯れながら、
シュガーやミルクの下準備。

関と水上は茶葉とティーポットを暖め始め、
本郷が、玄関へ向かいました。

朝比奈、夕浅は見習いフットマンの教育。
私は暖炉に火をともし、その後ろから谷山がまきをくべます。

本日はこのメンバーでティーサロンに命を吹き込みます。

いつもと同じ光景、
いつもと同じ空気、

ある日を迎えるまで、
好奇心旺盛な私は、この変わらない日常を
面白くないと感じてしまったかもしれません。

そのおかげで変わらぬ光景を
見つめていられる幸せを教わりました。

…さて、お嬢様、

いれたての紅茶をお持ち致しました…

本日のお味はいかがでございますか?

夜中のお屋敷

お嬢様、お坊ちゃま、「秋の夜長~」とは申しますが、
夜更かしはなさっていませんか?

私は最近、椎名執事から茶葉の新たな参考書をいただき、
床につく前に、ついつい資料整理等をしてしまいます。

そんな、普段よりも遅い時間に起きていますと…
どこからともなく物音が…

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