「お散歩」

七月某日。
某所に集まる二人のフットマン。

辰生『大河内さんお待たせしました!』

大河内『いや、今来たところだから大丈夫だよ。でも、遅刻したからスコーンとダージリン
奢ってね♪』

辰生(鬼だ……この先輩鬼だ……)


大河内『さて、ダージリンはいいとして。辰生君。今日の予定なんだけど……これを見て欲しい。 ほら。ここ』

辰生『子規……庵?』

大河内『そう。正岡子規が住んでいた庵がここにあるみたいなんだ。』

辰生『おお、いいですね!! 伽地さんのオリジナル紅茶『子規』をご用意する予定もありますし!!』

大河内『すばらしいタイミングだよ。これはいかずに居られようか!!』

快晴といえる天気ではないが、暑すぎることはなく過ごしやすい気候でして
少し湿気を帯びた空気に、大きな入道雲。夏を感じながら歩き始めました。
真夏に燕尾を着た二人の男性。
よく職務質問されなかったなと今更ながら思います。
(※フットマンはよく訓練されているので炎天下で燕尾を着てもへこたれません!!)

辰生『大河内さん。地図をみるとこの辺りのようですね?』

大河内『あれ、きっとあれだ! 大きな建物がある! 行ってみよう』
   『いやー。さすが正岡子規。すごい建物だね!』

辰生『……大河内さん……違います。それ違います、書道博物館ですっっっ!!』
  『多分、こっちですよ。ほら……』

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大河内『子規庵って書いてあるね』

辰生『そうですね』

大河内&辰生『よし。次いこうか』

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子規庵はこじんまりとしていますが非常に風情のある佇まいでした。
ここで句会などを開いていたというのもわかりますね。
閉まる時間が早いのですが、駅からのアクセスもいいので、9日の子規を召し上がったお嬢様は是非訪れてみてください。

さて。
肝心の紅茶の『子規』ですが。
私も先日試飲させていただきました!

非常に香りが豊かで、なによりバランスが見事な紅茶でした。
フレーバーでなく、ふんだんにブレンドしたバラの自然な香り。
そして、バニラはそのバラの香りに豊かさ、ボリュームを与える程度に控えめに。
ブレンド量が意外と少ないようでそれ以上飲めませんでしたが、また飲みたくなる味でございました。
私と辰生もオススメです!

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その後も、一日二人で歩き回り存分にお散歩を満喫しました。
詳細は辰生にたずねてみてください♪
私からはこれを……

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絶対に行きたかったカキ氷屋さんです♪
写真を撮ろうとしていたら「溶けちゃうから早く食べたほうがいいよ!!」
と言われてしまったので美味しそうに撮れなかったのですが。

すごいボリュームにフレッシュフルーツをそのまま使った氷密をかけて食べます。
二人ともイチゴヨーグルトを食べました!
30分並んで食べたのですが、その甲斐はあります。
カキ氷に「食感」も変なのですが。 「食感』なんです!!
さくふわでございました。

二人で絶賛していたところ河内晩柑の氷密もサービスで頂いてしまいました。
こちらも柑橘のほろ苦さに甘さのバランスが絶妙で、私はいちごよりもこちらがオススメです!

しかし。なによりも印象的だったのは、店主の暖かく柔らかい人柄でしょうか。
たまたま造っている正面の席に座ったのもあるのでしょうが、「この刃のとぎ具合がね……」などと、削る手を休めずに語っていただきました。職人です!

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ちなみに。今回は辰生が行く場所もきめて、周る場所、名所なども調べてきてくれていました!
本当に一日歩きとおしだったのですが、疲労も心地よくすごく楽しい一日が過ごせました♪

三日前の私の言葉……
『着いて行くから面白いところつれていって!!』
反省。
そして。こんな私に素晴らしい一日をプレゼントしてくれた辰生には本当に感謝しております。