包む

たいしたものではございませんが。
私、大河内は鞄作りが趣味でございまして、牛の革を1枚買ってきてそこから切り出し、鞄を作っています。


繰り返しますが。
ほんとにたいした物ではないのです。





動物から剥いだ「皮」をなめすことにより「革」とするわけですが、その技術。
そして、そこから作り上げる製品の質の高さ。


イタリア、ドイツ、フランス、イギリス、ヨーロッパのものはすごいですね。
特にイタリアの革は好きです。もちゅもちゅでタフ。
クロムでなめしたふわふわの発色の綺麗な革もいいです。




と、まぁそんなことを語りだすと夜が明けてしまいますので、このくらいにします。
私が燕尾をオールレザーにしたがっているということは伝わったかと思います。






一方日本でございますが。
「鞄」
革で包む。と書いて鞄。


この感覚がすごく日本人らしくて好きだなといつも思います。
明治くらいに鞄の文化は入ってきます。
それまでは日本には鞄はありませんでした。


剣道の道具で使うため鹿革のなめし技術は発達したのですが、やはり何世紀にもわたり生活の一部として馴染んできた西洋には一朝一夕には追いつけません。
(ここも語れば非常に長くなりそうですので次の機会に!)




その代わりに発達したのが、硯箱や信玄袋。 
そして風呂敷でございます。


「とりあえずこれさえあれば大丈夫!! なんでも包んで運んじゃう!!」
便利なものでございますね。
革で包む鞄に対して、布で包む、といった感じしょうか。


私も「尺八」なんていう和風な趣味を持っているお陰で風呂敷もたくさん見てまいりましたが、先生方はやはり上手になんでも包んでおりましたね。




まぁ・・・私は革で包む派でございましたが。




さて、そんな風呂敷でございますが、お屋敷のティーサロン4周年記念にとってもステキな風呂敷をご用意することができました♪
カウントダウンパーティーでいつも素晴らしい腕を見せてくれる各務のデザインです。
一見風呂敷には見えない、鮮やかな色使い、ですが、遠めで見ると「唐草模様?」とも感じられます。
シノワズリに思いを寄せたマイセンやロイヤルコペンハーゲンにも通じるデザインでございますね。




私も権力を利用して何枚か手に入れて・・・・・・あ、はい・・・・・・天引きですね。




いや、いいんです!!
来月はワインを少し我慢しようと思っていたんです!!
丁度良かったんです!!




と、言い聞かせてひとつ「包んで」見ましょう。




・・・


・・・・・・


・・・・・・


包んでみました


はい!!
いかがでございましょう。
やれば出来るものでございますね。


社交界でも不景気のあおりを受けてホームパーティが増えつつあるともきいております。
そんなときにこの風呂敷でワインをお持ちになってはいかがでしょう??
きっとご友人のエリザベス様も 


「Oh!! Japanese FU・RO・SHI・KI!!」


と。いいリアクションを見せてくれるに違いありません。






それにしても・・・・・・これなら直射日光も避けられますし、エチケットも傷つかない。本当に便利ですね・・・・・・。
これは常備しておけば、ワインを買うときに活用できそうです。