年齢を重ねると涙もろくなるのは、
色々な感動を知ったからでもなければ、
多くの経験からより共感できるからでもなく、
加齢から感情を制御する機能が低下したから。
だそうです。
なんだか寂しい気がしますね。
私も、自分自身が好きかどうかはともかくとして、
10年前の自分よりも今の自分の方がましになっているなとは感じていまして。
その当時では見えなかったきれいなものを見つけられるようになったり、
美味しい味がわかるようになったり、色んな香りに思い出が増えたり。
髪も減りますし、膝も肩も痛くなります。赤ちゃんの体が欲しいと思うこともあるのですが。
それはそれとしてもやはり今がきにいっています。
私はそういった経験から涙が生まれるものだと思っていたので
冒頭の話には少し寂しさを感じてしまいました。
科学者でもなければ知らなくていいこともあるのだなと思います。
もし人間と宇宙のすべての謎がなくなるのなら自分に都合のいいことだけを信じて生きればいいのかもしれません。
例えば日比野に見せてもらった魔法も、その素はとても些細で単純なものです。
ですけれでも目の前で起きている現象はとっても不思議でいつでも感動してしまいます。
なんでもかんでも理由や説明を求めるのではなく
単純な驚きの感情は失いたくないものですね。