8年間。

毎日を駆け抜けるのに精一杯で一瞬であったように感じますが
こうして振り返ってみますと数え切れないほどの思い出を見つけることができます。
これだけの思い出をつくってこられたのもお嬢様方の存在があったからでございましょう。

しかしこの8という数字は単に結果でしかないような気が致します。
多くのお嬢様と使用人で積み重ねた時間が8年だったという、それだけのことでございましょう。

やはり私には「今」が何よりも大切でございます。
私に大旦那様のような深慮遠謀はございません。
初めてお出迎えをしたその瞬間から変わらず
一人のフットマンにできる仕事は仕事は目の前のお嬢様を笑顔にすることでございましょう。

「今日も楽しかった」お嬢様方にそう感じていただける毎日にしたいと考えておりますし
使用人もそうおもえるような空間であって欲しいと願っております。
まずは自分自身が日々の給仕に楽しみを見出すこと。
そしてその積み重ねがまた明日に繋がるのだと信じております。

10周年、15周年をめざして!
などと申さず「気付いたらそれだけたっていた」
そのくらいが私らしい気が致します。

明日からも共に。
楽しい時間を作れることを願っております!