日誌

9月。秋の始まりですね。

「9月は実質的には夏みたいなものだ」などとうそぶいておりましたが

いやはや実際に迎えてみますと空気がまったく違いますね。
長く生きていてもなかなかわからないものでございます。

さて、
職務柄真っ先に思いをはせるのはボジョレーヌーボーでございましょうか。

豪徳寺のように現地に知人がいるわけでもないですし、ましてや足を運ぶことなども到底かなわないのですが、様々な情報をみるたびに心躍らせております。

昨年日誌にも認めたのですがワインが他のアルコールと決定的に違うところは素材であるブドウの味を強く反映しているところでしょう。
同じ醸造酒である日本酒やビールなどと比べてもその幅の広さがうかがえます。

「天」つまりその年の微細な気候の移り変わり
「地」つまりその土地特有の土壌や地形、風通し等の地理的な特徴
「人」つまり人の手

それらが一体となってはじめてワインが生まれます。
大きな要因であるヴィンテージをはかる一つの機会がボジョレーヌーボーということでしょう。

「ボジョレーヌーボーはおいしいか?」

という話題はよく上りますがそこは大した問題ではありません。
今年も新しいワインが生まれたという感謝(ワイン業界、生産者に対する一番の恩返しは消費でしょう)、
そしてなによりも躊躇なくお酒を飲める口実が目の前にあるのに逃す手はないというところでございましょう。

楽しみに待ちましょう。