肌色ハロウィン。

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。
的場でございます。

先日大旦那様より呼び出しがございました。

「…どれがバレたのだ…っ!」

心中穏やかではおれず、震えながら大旦那様のおられる大広間へ向かいました。

しかし蓋を開けてみれば意外な事にお叱りではなく、メートルドゥヴァンドゥールとしての新たな使命を頂戴致しました。
私に下された新しい使命とは!

「今年のハロウィンは顔の色を肌色でやりなさい」
との事でございました。

…!!!!!!

「顔を塗らない的場(ハロウィン時のみ)なんて!」

私はショックを隠せませんでした。
肌色のハロウィン的場など、
歌を忘れた百合野!
ダジャレのない隈川!
ノンアルコールの時任の様なものでございます。

私が涙を流して塗りを懇願すると
「どうしてそんなに顔を塗りたいんだ!」
と仰られました。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!

…し、至極当然の理由だ…!
理由など、「心が塗れと叫んでいるから」以外の理由がない…。
私はこうべを垂れ、泣く泣く大広間を後にしました。

床に着いた時に少し落ち着き考えました。
大旦那様は私にもっと後輩達の見本になる様に、との想いを託して下さったのでしょう。
今以上の使用人になるには必要な事だと教えて下さったのだと感じました。
自己中心的な考えを恥じ、深く反省を致しました。

お嬢様、そしてカラフル的場ファンの皆様。
今年から的場はドウラン(顔を塗るアイテム)に頼るのをやめに致します。
普通の男の子に戻ります。
少しだけ淋しい気持ちはございますが、ゆるりとハロウィンを楽しむことに致しましょう。

それでは本日はこれにて。

…フフフ。