大河内でございます。
芸術の秋。というには深まりすぎて冬に片足を入れている感じも御座いますが。

先日。9月の末に薪能を観に行って参りました。
気軽にいける距離にあるためこちらの能楽堂で行われる薪能に行くのがここ数年習慣になっております。

まだ暑さも残るような気候だったのですが当日は風も心地よい、きれいな晴天。
広々とした日本庭園を散歩してから能楽堂へと向かいました。

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会場に入り席に着く頃には日が傾き始め、徐々に夕闇が迫って参ります。

周りの木々がざわめく音と晩夏を想わせるツクツクボウシの声。
そんな中篝火がともされ、どこか不安を煽る、都会に暮らすものにとっての非日常感がましてゆきます。

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丁度中秋の名月が近かったこともあり空を見上げればお月様も丸く、風に流される雲で朧がかった様子でした。

ちなみに……

私は和風な趣味も持っておりますが。能については全く素養がありません。
セリフも聞き取れないことも多いです。
ですのでしっかり予習はしていきます!
やはりストーリーや背景がわかっていると違いますので。

今回も特に。兼平などは非常に心打たれ思わず涙がこぼれるような舞台でしたが……。

とはいえ……穏やかな演目は睡魔との戦いになりますね!!
これは仕方がありません。

『空気感を味わっているんだ!!』

と自分を納得させております。

このような形で自分なりに能を楽しんでおりますが、毎年足を運んでいると楽しみになってくるもので御座いますね。
機会が御座いましたら是非お嬢様方も足を踏み入れてみてはいかがでございましょう。

そういえば。帰り道は庭園内の道に30cm程の小さな灯籠が幾つも並べられ非常に幻想的で御座いました。

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