野宮クンに見習って

梅雨真っただ中。「Singin’in the Rain」と元気良くいきたいところですが、
お日様が出ていれば上機嫌という嘉島に取りましては、いささかメゲ気味な
日々が続いております。



こんな時はインドアで楽しもうと、野宮クンに見習い、 BS や DVD ですが
映画をハシゴいたしました。 そして、とても素敵な映画に出会いました。
二つとも派手な映画ではありませんが、ぜひ、お薦めしたいと思います。

一つは老執事のかつての生活と切ない恋を描いた93年公開のイギリス映画
『日の名残り』。カズオ・イシグロの原作の見事な映画化で、アンソニー・
ホプキンスの押さえた演技からにじみ出る人間の孤独な姿が忘れられません。

二つ目はスティーブン・キングの小説『ドロレス・クレイボーン』を映画化
した95年の『黙秘』。キャシー・ベイツ演じる家政婦の殺人容疑を、サス
ペンス風に語っていく中から、人間ドラマが立ち上ってまいります。

『黙秘』はクライマックスのシーンで日蝕が大きく関わり、『日の名残り』
もタイトル通り、夕暮れ時の海辺の遊歩道を背景に、切ない再会が展開し、
人間の行為と自然の営為、時が象徴的に、印象的に交差していきます。

両作とも、いわゆる娯楽作品ではありませんが、人間や人生の本質に触れた
思いがして感動いたしました。また、映画として優れた作品はしっかりエン
ターテイメントしております。どうぞ、ご覧下さいませ。
Filed under: 嘉島 — 21:00