春一番が吹く前に

今年は地球温暖化の話が信じられないくらい、寒く冷たい冬でしたね。
立春を過ぎても厳しい寒さが続き、人一倍寒さに弱い嘉島は愚痴が増えました。
2月の後半からやっと暖かい日も交じる様になり、少しホッといたしました。





寒さは苦手の嘉島ですが、それでも冬は好きでした。「枕草子」ではありませんが、早朝のピンと張りつめた空気。
暖かい炎の色や、人が恋しくなる長く楽しい夜。
冴え渡る夜空の冬の月。シンシンと積もり、静けさで気がつく一面の雪景色。


また、意地の悪い寒さの京都の冬。雪祭を終えた真冬の札幌の引っぱたかれる様な寒さ。陰鬱な曇り空の下、オペラや芝居のシーズンを迎え、夜が楽しいパリの冬。
そして、街中美しいイルミネーションに彩られたマンハッタンのクリスマス。


嘉島は冬の生まれのせいか、若い時は楽しいこと、感動したこと、素敵な出合い、思い掛けない体験等々、冬に集中していていた様に思います。
そして、少し前まで他の季節よりも冬が好きで、冬派を自認していましたが、現在は変わりました。


雪が降っても無邪気に喜べなくなったころからでしょうか。
寒くなると手足だけで無く、心も少しちぢこまってしまうようです。
そんな冬眠しているような状態で春が来るのを心待ちにしております。


先日、知り合いの90歳になるおばあちゃまのお手伝いをして、お雛様を飾ってまいりました。きれいな状態のアンティークな価値を持つ雛人形で、うっとりする様な美しさでした。一足先に春を体験できました。


その2日後、春一番が吹きました。冬から春へ確実に季節の頁が変わります。
弥生3月、待ちに待った春の到来です。月末には櫻が咲くでしょう。 寒い日が続いた分、今年の櫻はきっときれいです。お楽しみに!
Filed under: 嘉島 — 15:49