『ダウト』

 2月のアカデミー賞の中継を観たことがきっかけで、先日、久しぶりに映画
 を観てまいりました。’04年にトニー賞とピュリッツァー賞をW 受賞した
 舞台劇を映画化した『ダウト』です。



 観客に解釈をゆだねるラストや、登場人物の一面的では無い描き方。見事に
 演じた4人のキャスト。アメリカ映画の成熟を感じました。オフ・ブロード
 ウェイでの初演が対テロ戦争一色の’04年というのも興味深いです。

 旧聞ですが、今年のアカデミー賞の授賞式は本当に素晴らしかったですネ。
 ご贔屓のビル・コンドン(監督、シナリオライター)が総合演出というので
 楽しみにしていたのですが、期待を上回るステージでした。

 司会はブロードウェイでも活躍するヒュー・ジャックマン。彼を中心にノミ
 ネート作品をパロった楽しいオープニングナンバーや、ビヨンセも出演した
 ミュージカルへのオマージュのショー。お洒落で堪能しました。

 また、監督賞と主演、助演の男・女優賞でノミネートされた5人の候補者を
 過去の5人の受賞者がそれぞれに紹介する、心憎い趣向など。豪華な中にも
 映画を愛する心が感じられ、参りました。

 鬼気迫るジョーカー役で助演男優賞を受賞した、故ヒース・レジャーの遺族
 のスピーチ。『ミルク』で70年代に実在したゲイの政治家を演じ、2度目
 の主演男優賞のショーン・ペン。今回の忘れられない受賞スピーチでした。

 大変な不況の中、アメリカ映画は充実しています。『フロスト X ニクソン』
 『ミルク』『愛を読む人』『スラムドッグ$ミリオネラ』『レスラー』と、
 これから続々日本で公開されます。嘉島は映画のはしごを計画中です。
Filed under: 嘉島 — 20:13