無題

時が経つというものは非常に早いものでございますね。私が給仕を務めるようになり早もう1年が経とうとしております。
私もまだまだ半人前ではございますが、少しずつ成長し、お嬢様に認められる他の使用人と肩を並べられるよう努めております。





貴方は私の憧れにございました。
蝶のように美しく自由に舞う姿に見惚れておりました。
右も左も分からない状態の私に、貴方は優しい声をかけてくれました。
貴方のちょっとした気遣いで人見知り気味の私がどれだけ救われたことか
もっと学びたいことがございました。
これから更に成長し追いつけなくとも認められるように…

時には熱く最高のおもてなしについて語ったこともございましたね。理想を叶えるのは難しい、ですがもっと高みを目指して日々学び努力し最高の楽しさや癒しを給えられるようにと。

これから私も腕を磨いておくので、まだ見ぬ最高の状態にあと1ピースというところまでは私や仲間に任せ、紅茶修行を終え戻ってきた際に最高の給仕をいつか完成させましょうね。

それまではこのリボンは預かっておきます。
貴方の想いを胸に結び、少しでも貴方へと近づけるように努めてまいります。
Filed under: 高垣 — 22:00