使用人食堂にて

お嬢様ご機嫌麗しゅうございます。
もう早くも冬の訪れでございますね。薔薇には殺菌作用がございますので風邪予防にも今宵はダイアナローズをご用意しておきましょう。



ところで先日、何やら食堂にて櫛方がわっせと作業をしており聞くと特殊な焼肉をするということで私も準備をお手伝い。途中、何事かと様子を見に来た黒崎と浅葱も交え四人でご一緒することに。
聞けば今回はサムギョプサルをするとのこと。私と黒崎は初ギョプサルということで中華料理人リュウさん、もとい櫛方監修の元ささやかな使用人の宴は幕を開けたのです。

まずは豚バラ肉を大きな鉄板に乗せ焼いていきます。脂身が弾けるため燕尾が汚れないよう紙エプロンを私、浅葱、櫛方が装着する中、黒崎は「私ほどの使用人になれば脂身の方から身を引く」と豪語。煌めく脂に包まれる姿は、花札の雨の札にも描かれる小野道風にも見誤る水も滴るいい男にございました。

そして焼き上がり、ベトナム料理人のリュウさん曰く、サンチュをまずは手に取りコチュジャンを乗せお好みでナムルやキムチを乗せ食べると美味ということで実食。
侮っておりました。
焼肉チェーン店にていただくレタスで巻いたなんちゃってギョプサルとはひと味もふた味も違いました。くどい様にも思われる濃厚な豚の脂身を辛味とシャキシャキのサンチュでまとめ上げており絶品でございました。

途中、浅葱の語学講座もありサンチュが無くなってしまった時は「サンチュ
ジュセヨ」と言うのだと教えていただきました。念の為調べておいたのですが本当にジュセヨには「下さい」という意味があったのですね。このような形で調べるまで浅葱に化かされているのかと思っておりました。疑ってしまったことをこの場にてお詫び致します。申し訳ございません。

何事もやはり経験でございますね。また1つ美味しいものを教えてくれた櫛方には感謝でございます。

おや早速本日はサムギョプサルにいたしますか?では降りかかる肉き脂身からお嬢様を我々四人が身を呈してお守りいたしましょう。
Filed under: 高垣 — 22:00