暑中お見舞い申し上げます。

お嬢様、お坊ちゃま

ご機嫌麗しゅうございますか?

日比野でございます。


七月に入り未だ梅雨の日々。

台風三号がやって来たことも記憶に新しゅうございますね。


使用人寮の自室の窓を少し開き、お庭の芝へ落ちる雨音を拝聴しながら、私はこの日誌をしたためております。


それに音楽も少々。

「真夏の通り雨」

作詞作曲 宇多田ヒカル様


梅雨は梅の雨と書きます。

理由が気になりまして、お屋敷の書庫で調べてまいりました。


かの中国ではカビ(黴)の生えやすい時期の雨ということで、元々は黴雨(ばいう)と呼ばれていたそうです。


ですが語感が良ろしくないということで、梅の熟す時期でもあることから、季節に合った「梅雨」に変えていったそうでございます。


ちなみに日本でツユと呼ばれはじめた由来は、露(つゆ)からという説と、梅が潰ゆ(つゆ)と関連するという説があるそうでございます。


また梅雨は紫陽花が綺麗な季節でございますね。

お嬢様もティーサロンへお越し頂く際に馬車の窓からご覧いただけたかもしれません。


紫陽花の花々は青や紫といった様々なお色がございますが、これは地中のマグネシウムの量や遺伝子によって変化するようで。


色の移りゆく様が、仏教における諸行無常の考え方と重なる部分があるということで、日本のお寺では紫陽花をよく植えているそうでございます。

なるほど、紫陽花の名所はお寺が多い訳でございますね。


湿気の多い季節ではございますが、不思議と手は乾燥致します。


使用人にとって手は第二のお顔。


パックやハンドクリームなどで保湿をし、綺麗な手でお給仕出来るようこれからも努めてまいります。



ティーサロンでお会い出来ましたら、ぜひお嬢様の夏のお気に入り曲を私に教えてくださいませ。


…そろそろ灯りを消しませんと。

(先ほどから洲崎が眩しそうにしておりますので笑)


おやすみなさいませ。

日比野
Filed under: 日比野 — 22:00