自分の中の 鬼

新しい元号も決まり、今月末には「平成」も終わりになります。嘉島
に取りまては、アッという間の30年でした。今でも、昭和から平成に
変わった頃のことが、昨日のことのように思い浮かびます。  

本当に、時の流れが加速度を増して速くなっていくように感じます。
年齢を取った証拠ですね。お嬢様方にとりまして、新しい「令和」の
時代が幸多からんことを、心からお祈りいたします。

さて、先日TVを見ていて、懐かしいお顔をお見かけしました。歌人の
馬場あき子さんです。もう90歳は過ぎてらっしゃると思うのですが、
相変わらず素敵なお着物をしゃっきりと着こなしておりました。

短歌の他にも能の素養の深い馬場さんは、『鬼の研究』という名著が
あり、かつて嘉島も大変面白く拝読しました。番組の中でも鬼につい
て聞かれ、ご自身の中にいる鬼に例えて語っていました。

何かを成し遂げようとする時、廻りはどうでもこれだけは譲れないと
いうこだわりから生まれてくるのが、自分の中の鬼で、そういうもの
が無い世の中は詰まらないと、さらりとおっしゃいました。

現代を代表する歌人のお一人で、朝日歌壇の選者として、また、歌集
以外にも数々の著作を持つ第一人者の原点に触れたように感じ、嘉島
は飾らない平易な語り口とともに、すっかり参ってしまいました。

生きていく上で、自分の中の独自のこだわりを見つめ、そこから心の
中に素敵な鬼を見つけ、大切に飼い、育んでいけたら、第一人者でな
くても、なんて豊かな人生なんだろうと思います。

そして、画面から拝見する年齢を重ねてもお綺麗で、颯爽と活躍する
お姿からも、その発言とともに、素晴らしいメッセージを受け取り、
こういう風に素敵に歳を取りたいと、憧れた次第です。
Filed under: 嘉島 — 22:00