思いふける雨降る窓際

お帰りなさいませ、お嬢様。

使用人寮の一室の窓際から失礼いたします。

櫛方でございます。


さて、もう今年も3月になってしまいましたね。

私もティーサロンに立つのをお許しいただいてから早1ヶ月が経ちました。

いやはやなんとも月日というものはいつ考えても過ぎるのが早いなぁ…と、

しんしんと雨降るお屋敷の庭園を、窓際から眺めつつ考えておりました。


お嬢様は雨はお好きでいらっしゃいますか。


雨の音は聞いているとどこか、心が落ち着くような気がいたします。

暖炉の火を延々と見続けられるようなものに近いかもしれません。


雨が降ると湿気が増えてしまいます。

それと共に、天然由来の私のくせっ毛がうねりが増してしまいます。

まるで髪の束がそれぞれ意識を持ったかのように、各々うねりたい方向に、まるで毒蛇の頭を持つメドゥーサの如くうねりを増していきます。

ああ、なんてくせっ毛とは面倒なものなのか…と、収拾がつかなくなった髪のまま庭園を眺めつつ物思いにふけております。

窓際のボサボサ頭でございます。


なあんて、はたから見れば感傷に浸っているようにも見えてしまいますが、

考えている事は大したことではなく、

メンマの原材料ってそういえばなんなんだろうな…とかそんな些細な疑問ばかりでございます。


私は雨を眺めるのはとても好きでございます。

雨の中歩くのは苦手でございますが、たまには外に出て雨を感じながら物思いにふけるのもよいかもしれませんね。


お嬢様は雨はお好きでいらっしゃいますか。

私はメンマの原材料が竹だとつい先程知りました。


櫛方
Filed under: 櫛方 — 14:00