合掌

立春を過ぎても、まだまだ寒い日が続きますね。マフラーが鬱陶しく、
コートを重く感じる季節の変わり目が早く来ないかなあと、待ち遠し
く思っている嘉島です。お嬢様方にはいかがお過ごしですか。

ここのところ、樹木希林さん始め、市原悦子さん、橋本治さんと10代、
20代のころから楽しませてもらったり、影響を受けた人たちの訃報が
続き、嘉島は取り残されたような寂しさを感じております。

希林さんはTVデビューの連続ドラマ『七人の孫』の時からのファンで、
若いお手伝いさん役でした。 森繁久弥さんと渡り合って演じているの
を観て、舌を巻いたことを覚えています。嘉島が中学生の頃です。

お手伝いさん役が続きますが、後年、六本木ですれ違った時のお洒落
で都会的な姿に驚いたことがあります。ショートカットで、当時流行
っていたロングコートにパンタロン。洗練されていて素敵でした。

市原さんは追悼番組で『家政婦は見た』と『日本昔話』ばかり取り上
げられますが、嘉島といたしましては、舞台女優としての素晴らしい
活躍を忘れてほしくありません。

オフェーリアの配役が発表されるとブーイングが起こり、初日の幕が
上がると大絶賛に変わった、俳優座公演の『ハムレット』から、日生
劇場を爆笑の渦に巻き込んだ『クルベット天から舞い降りる』。

蜷川演出の『近松心中物語』の初演と、数々の名舞台を観てまいりま
した。日本を代表する舞台女優のお一人だと思っています。最後に、
市原さんは脚がとっても美しかったことを、付け加えておきます。

そして、橋本治さん。東大在学中に評判を取った駒場祭のポスターの
頃から、同時代を生きる一人として影響を受けてきました。病気入院
を知らなかったで、年齢の近い橋本さんの訃報は、ショックです。

『桃尻娘』を始め、各種の評論集と我が家の本棚には彼の著作が多く
並んでいます。それぞれの本を手にした時のことが思い出されます。
あらためて、お三方のご冥福をお祈りしたいと思います。合掌。
Filed under: 嘉島 — 11:40