紅葉を見て、落葉を思ゆ。

身体の構造上、

基本的に目は前にしか付いていないものですから前しか見えないものでございまして、
(横を向いても後ろを向いても結局視点を主観にすればそれが前であるという、これは大概レトリック上のトリックといった具合かとは存じますが)
つまりはおおよそ、人間、必ず死角が出来るものでございます。

それと申しますのも、常々、努々忘れぬよう私自身、心に留めている事でございますが。
身体だけでなく意識も同じように必ずすべてのことを同時に見ることはできないことと存じております。
このように一見別の事柄に見える共通の性質に思いを馳せる折りが、ままございまして。

とある企業の経営をなさっている方が経済誌だったかでおしゃっておりました
曰く、より良質な仕事をする為に心掛けている座右の銘とのことでございまして
それは

無意識の意識化

だそうでございます。
私の人生でも数ある感銘を受けた知見の一つでございます。
ここで冒頭に立ち返るわけでございますが無意識は言うなれば死角であり盲点でございまして、意識の反対側、うしろ側には奇しくも無意識があるような気がいたします。
こういった忘れがちな事に目を向けてみると人生が豊かに感じられることもあるかもしれません。

おさんぽの道すがら、そんなことが頭をたゆたう秋の落日でございました。
Filed under: 園田 — 10:55