みどりのくろいしましま

ご機嫌麗しうございます、
スイカでございます。

夏ですので、スイカをおいしくちょうだいしておりました。ふと、
スイカのシャリっとした食感がたいへん私は好みで、凍ったスイカは
かような食感を残したまま見事においしいシャーベットになるのでは。
、と存じまして。

豪気にスイカを1玉、食堂の冷凍庫へ入れました。
1日ですっかり凍るのかもよくわかりませんでしたので数日寝かし。
いざしっかり凍ったスイカを取り出し、切り分けようといたしますとこれがあまりに硬とうございましてまさに歯が、刃が立たないといった具合でございます。



やむなくしばらく解凍して待つことにしようかしらと存じまして、
ここちよく涼しい室内のなか、黙々と待っておりましたら。
知らぬ間に入眠してしまったようで胡瓜のような匂いで目が覚めました。
それは溶け出したスイカの水分のにおいに違いないのですが。
それ以上に、驚くことになんと、スイカがもとの大きさより三分の一ほど小さくなっているではありませんか。
それはつまり、驚くことになんと、スイカがもとの大きさの三分の二程のサイズになっているではありませんか。
、ということなのでございます。
お分かりになりましたでしょうか。
私にはわかりませんでした。なぜこのような悲劇が生まれてしまったのか。
せっかくですから変わり果てた絶品シャーベットになる予定だったものをちょうだいいたしました。到底おいしいようには思われない有様でございましたが。なんとこれがいただいてみると。

端的に申しまして、

私はカブトムシになりました。
正確には、心持ちがカブトムシになった。ということでございますが。
つまりそれは。カブトムシのカゴに入れたまましなびたスイカを思わせるものでございました。
かくして、不肖、私。この夏、人類で一番カブトムシだった自負がございます。

では、つまり失敗した。
ということでしょうか。
いいえ、違います。
見事に成功いたしました。
達成でも成就でもなく、成功。
世にある失敗とは、申しますとただの一つしかないものであることと存じてございます。
それは成功を諦めるというたった一つのことに他ならないのである、と。

ですのでこの度の経験は必ずや目標の成就のための礎となるであろうと確信しております。

以上、私、園田でございました。
Filed under: 園田 — 15:30